火鍛冶の娘 (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者 :
制作 : 東 逸子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.81
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本棚登録 : 97
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741866

作品紹介・あらすじ

火鍛冶の匠を父に持つ少女・沙耶。鉄を鍛え、武器や道具を作り出す父親に憧れ、自分も火鍛冶になることを目指す彼女だが、この世界には、女は鍛冶をしてはいけないという掟があった。男と偽り、鍛冶を続けていた彼女に、都からとんでもない依頼が。それは20歳になる麗しの王子に、剣を鍛えてほしいというもので…。叶わぬ夢に身を焦がす男装少女の、鉄と炎の和風ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の部分だけ未読のままだったのをようやく読了。男しかできないはずの鍛冶の仕事がしたくて男として生きる娘。その力を認めてもらいたいという思いが災いの剣を生むことになる。サクサクと話が進み、新しい神話が物語られる。

  • 2014年、13冊目。
    最近、お嬢さんと図書館通いが増えてるのである。でもって、必然的に児童書コーナーをうろつくのである…
    ということで、やっぱり偶然手に取った一冊。

    図書館ではほぼお嬢さんの後を付け回してるので(ついて来ないでって言われる…けれど、心配性な母心)、自分の本をゆっくり探してる余裕もなく、こちらの本もタイトルだけでパッと選んだという。
    そもそもお嬢さんが今ハマってるのがバーバパパと怪傑ゾロリシリーズ。ゾロリの作者が原さんで、火鍛冶の娘の作者が廣島さん…
    まあそんなことですが。

    読み聞かせには向かないな。というか、お年頃になっても無理です。でも、面白かった。
    昔読んだ氷室冴子さんの古代ファンタジーシリーズを思い出したりもして、ちょっぴりムネアツ…
    何より読みやすかったなぁ!
    ということで。

  • 個人的には物足りないけど…小学校中学年~中学生くらいかな。

    和風ファンタジー。王族のごたごた。
    そういうのが好きなら、すすめてもいいかな。
    ジェンダー意識もこのぐらいならわかりやすい。と思う。
    恋愛色は思った以上に薄かったな。メインではなく、飾り付けな感じ。
    それもまたよし。

  • やりたいことのために少女は、男になろうとした。またその一方男になりたくないのに嫌々男にさせられた少女がいた。その2人の少女たちが作ってしまった心の歪みが悪夢を呼んでしまう。。。

  • ★★★★☆
    父の鍛冶の仕事を見ているうち、その仕事を受け継ぎたいと思ったが、女が鍛冶をすることは認められなかった。
    諭しても叱ってもあきらめない娘に、父は男として生きる決心を問う。
    (まっきー)

  • 火鍛冶になるために男として生きることを望んだ少女沙耶が、自らが鍛えてしまった魔剣を葬るために、自身と向き合い葛藤する物語。…なんだが、沙耶が結構立ち直り早くて前向きなんで、グイグイ物語が進んでテンポがよく暗くなりすぎない処がいい感じ。加津稚王子とのやり取りには思わずニヤニヤしちゃいましたしね!読後に物語の『それから』を読者に想像させてくれるお話って大好き~。とっても面白かったです(*´∇`*)

  • 普段は読まないジュニア向けの小説というジャンルだが、鍛治製鉄に興味があるので一読してみた。
    「女には鍛治はできない、させてはならない」という掟に逆らい、鍛治の腕を磨き匠として成長していく主人公の一途な思いは、思いもしない形で魔剣を産み出す。
    それが、女であることを否定し抑圧してきた自らの心が招いたものであると知った主人公は、この魔剣を打ち破る力を持ったもうひとつの剣を産み出すために自分を変えようとする。
    …ネタバレになるのでこれ以上は書かないけれど、最終的に主人公が自らの女性性を受け入れて、いわば「生まれ変わる」というプロセスが物語の重要な核になっていることに複雑な思いを抱いた。
    ジュニア向けの小説としては、恋愛風味も少ないほうであろうしそこは好みなのだが。
    ただ、鍛治の神はそもそもは女性を拒絶してはいなかったのだ、という展開には(物語とはいえ)ちょっと嬉しくなったりしたのだった。

  • 男でなければ鍛冶をしてはならないという掟。
    男と偽り、女であることを否定する。男として、男でなければ―それらの思いに闇がうまれ、沙耶のうつ剣が魔に染まる…。
    いいですねぇ、和風ファンタジー。
    ラストの甘〜い?感じも含めて、ニヤリの一冊。

  • きのう読み始めてきのう読了。はじめての作家さん。
    簡単にいうとおもしろかった、けれど、無難な印象を最後までぬぐえなかったのがちょっと残念。読みやすさのためかもしれない現代っぽさが、個人的には嘘臭さにつながって感じられてしまったからかな。逆に、ノリがもっとライトだったらそれはそれでよかったのかも。会話文のテンポが、ときどき好き。もしかすると現代ものの方が向いている方なのかしら。
    随所にある一文にまとめられてしまっている描写を、もっと細かく丁寧にひらいていったら長くなりすぎるのかなぁ。

  • 少女・沙耶がりりしいです。        

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著者プロフィール

1981年、横浜市生まれ。横浜市立大学を卒業後、2005年、『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞大賞を受賞してデビュー。2008年、『あぐりこ』で児童文学ファンタジー大賞奨励賞を受賞。2018年、“こどもの本”総選挙で「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(偕成社)が9位に入賞。同年、『狐霊の檻』(小峰書店)が第34回うつのみやこども賞を受賞。おもな作品に、「魔女犬ボンボン」シリーズ(角川つばさ文庫)、「はんぴらり!」シリーズ(フォア文庫)などがある。

「2018年 『ぎりぎりの本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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