- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741989
作品紹介・あらすじ
世界屈指のキュレーターによる、劇的アート半生記。
感想・レビュー・書評
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現在の森美術館の館長南條史生さんのエッセイです。
淡々と時代を追って、南條さんがこれまで手がけてきたパブリックアートやアートイベントについて書かれています。
いろいろな作家が取り上げられて、いろいろな地域が取り上げられているので読んでいて面白いです。
カラーでないのは残念ですが、作品や場所の様子などの写真が各章の合間に挟まっているので、イメージも浮かびやすいのが特徴です。
アートとはなにか、その問いは非常に難しく、人によって答えもさまざまでしょう。
淡々と書かれている内容の中でこの作品のテーマはなんだった、とか、作者がどういうことを言っていた、とか、どういう反響があったかということが書かれていて、それを読んでいるだけでも様々なのだなということがよくわかります。
そして、それを読んでいると、もしかしてアートってこういうものなんじゃないかなという輪郭がおぼろげに見えてくるような気がしました。
どちらかというと現代アートに興味がある方向きの本だと思います。
興味がある方であれば、この時期はこういう作風が主流でこういう作家が一番注目されていたという南條さんのコンテクストを読み取ってなるほどと思うことができると思います。
あまりよくわからないという方には、この本の中で紹介されている作家の中からお気に入りの作家が見つかってアートが身近なものになるといいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森美術館館長の南條さんの本。
南條さんがキュレーターを目指した理由や
今までの仕事について硬くない雰囲気で書いています。
冒頭の文章がすごく好きです。 -
森美術館館長による半生記。
現代美術の指南書などではなく、エッセイだからこそ、とっつきにくい(と思われがちな)現代美術アーティストや展覧会が身近に感じられ、なにより読みやすかった。
写真と作家の紹介をもっとたくさん、詳しく入れて欲しかった…!
鈴木成一デザイン室の装丁。美しい造本です。 -
森美術館館長の半自伝。彼が、キュレーターを志すようになったことから、現在の現代美術の仕掛け人的ポジション(そんな言い回しはないが)としての仕事について述べている。
個別のアーティストとの仕事毎に章立てしており、現代美術の展開や紹介として読むこともできる。そうすると日本での現代美術の受容の弱さ、展覧会の志のなさを理解することができる。
一方著者は、シンガポールビエンナーレや森美術館でのアラブエクスプレスなどなど尖ったコンセプトを展開しており、その背景を知り、素通りしていた企画が多かったが興味がわいた。 -
ブログに感想を書きました。
http://yaplog.jp/dailyharper/archive/642
買って手元に置いておきたいと思います。 -
文化、芸術に対する並々ならぬ想いが伝わる。作家の作品や建築物などもう少し写真(しかもカラー希望)があれば、もっと分かりやすかったと思われる。
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”アートは言葉では説明できないものがアートの本質のような気がする”
本書は森美術館の館長のエッセイです。
現代アートの歴史と人物に沿って話が進みます。
パブリックアート、トリエンナーレなどのアート芸術祭もされており、アートが純粋に好きなんだなぁって思う内容です。
また、作品を尊重し、政府との規制とも戦った様子も記されております。
世界を舞台に活躍する著者の大きなビジョンを知る大切な一冊です。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784048741989