小説 友情無限 孫文を支えた日本男児

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.07
  • (4)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048742290

作品紹介・あらすじ

辛亥革命の中心人物であり、「中国革命の父」と謳われた孫文。映画事業で得た財を元に、孫文を物心ともに支援し続けた梅屋庄吉。見返りを求めず、アジアの発展に身を捧げた2人の男が描いた夢とは-。変革を予感させる今、必読の歴史ドラマ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いい。
    とってもいい。
    志。
    男気。
    信頼。
    友。
    美学。
    真剣にそれだけを追って生きていた人たちがいた時代。
    長男に読ませよう。

  • 孫文と梅屋庄吉の物語。
    現在の中共を見ると色々と考えさせる。
    抑えているが作者の政治的視点が透けて見えた。
    少しバイアスがかかってしまった。
    孫文が総統になっていれば、対華21カ条要求がなかったら、対中戦争が講和していれば。。。
    たらればをいくつも思った。

  • 「中国革命の父」と呼ばれた孫文と、彼を支えた日本人・梅屋庄吉。
    ふたりの生涯と歴史を描く。
    国を超えた、ふたりの友情と、活動ぶりに驚く。
    歴史の陰に、違った道を模索した人たちがいる。
    莫大な資金を工面する、商売の手腕も面白かった。

  • 梅屋庄吉が孫文に提供した革命資金は、少なくとも数百億円に上るとみられるが、試算はまだ確定していない 孫文は吐き捨てるように「恥ずべきコネ社会、これが中国の実態だよ。これを解消して本当に公という字が皆が当たり前の精神とするまでは、中国の革命はなったと言えないだろう」といった

  • 中華革命の父、孫文とそれをかげながら支えた梅屋庄吉の生涯を見事に書き切っていて、あっという間に読み終えました。

  • 中国の革命家「孫文」と日活を創り上げた梅屋庄吉の物語?実話? 公の人間の大きさを感じさせられた。二人の友情と信頼関係の強さ、志の持ち続け諦めない意識、みな魅力的であった。

  • 中国革命の父と呼ばれた孫文と、その革命を陰で全面的支援した日本人 梅屋庄吉の小説。「一国の革命を成就すべく国を越えた友情を、青年から老年に至るまで紡ぎ続けた男同士の友情」という、まるで小説のようなドラマチックな史実に、心洗われるような感動を受けました。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井沢元彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×