老いの正体 認知症と友だち

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048765176

作品紹介・あらすじ

人間老いれば病気もするし苦悩する。人生100歳時代。 明るく夢を追い生きるためのコツとは何でしょうか? 90歳認知症の森村誠一さんが実践する人生の極意。 老いる意味の答えがわかる高齢化社会の人生読本。

感想・レビュー・書評

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  • 「老いる」というのは、人生の達成に近づくことだ。
    人生の達成とは、意味あるものとして“生き切る”こと。
    それが、残った人生で問われる。

    高齢者が占める割合が増えて、「老人のインフレ」時代。そこで「お荷物扱い」ではなく「尊敬される」老人になるには。一、健康な心身を保つこと。二、なんらかのかたちで社会に関り続けることが大切。

    昨年暮れに兄貴が亡くなって、「死」というものが突然身近に感じられてきた。老いの終着点として、やらなければならないことがある。
    ・人生の棚卸しとしての「自分史」・「終の栖」を早めに定める・あとに残った人に迷惑を掛けないように、気づいたことから少しづつはじめる・「遺言書」の必要性・「自分の墓」をどうするのか。

    人は死なない限り誰でも老いる。それであれば、与えられた時間をより濃密なものにできるよう考えたいものだ。

  • 認知症の作家が、それでも他者の力を借りながら、書きたい意欲を持ち続けて、作品を完成させている。
    何事も意欲が大事ということか。
    きちんと生活して、自分の夢に向かって生きる。
    上昇志向は大事。

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著者プロフィール

青山学院大学卒業。
10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。
1969年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、
1972年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を
受賞するなど社会派ミステリーの
第一人者として活躍する。
2004年日本ミステリー文学大賞、
2011年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。
推理小説、時代小説、ノンフィクションまで
幅広く執筆するなど著作数は400作を超える。
2005年に出版した「写真俳句のすすめ」で
写真俳句の提唱者として広く認知される。
写真俳句連絡協議会の名誉顧問を務め、
写真俳句の普及と後進の育成に取り組んでいる。

「2021年 『表現力を磨く よくわかる「写真俳句」 上達のポイント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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