死体は生きている

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048832670

作品紹介・あらすじ

喋るはずのない死体が語る真実。その裏に隠された、さまざまな人生劇。『死体は語る』の著者が描く、衝撃の第2作。

感想・レビュー・書評

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  • 『死体は語る』の続巻。「炎の画策」だけ小説仕立てが入っており、著者が推理小説も書きたかったことが伝わってくる。小説家としては大成しなかったが、死体シリーズとその派生本は、文庫化されるなど息の長い作品を送り出してくれた。しかし、監察医を含めた死体検案制度は進歩していない。小説家・海堂尊氏が提唱した死亡時画像診断による検案制度も普及しているとは言えない。そして、法医学者でもある著者が、海堂氏の提唱に言及した文章を管見にして知らない。おさらいの意味も含め『死因不明社会』(海堂尊著)を読み直そう。

  • 元検死医の描く死体のしるし。
    そこから浮かび上がる真実、そして社会問題。

    人間の体の構造などについても詳細に説明があり、とても興味深く、楽しく読めました。

    検死を行い、死者の本当の死因を導きだすことで、死者の生前の人権を守る。
    稀有で、特異だけれども、極めて重要で、大切にされるべき仕事だと思いました。

  • 元監察医が、概ねエッセイ調で長年の経験を書いた本。法医学の授業を受けてた時もそうだったけど、出てくる人達の歩んで来た人生とかに思いを馳せてしまい、本当苦しくなる。。。
    殺人を見逃さず、社会秩序を守る…この仕事をされる方々に頭の下がる思いと同時に、それを長年務めた著者の姿勢も伝わってくるような本。部の部屋にあった。

  • 元監察医、上野正彦先生2冊目の著書。
    今でも不明遺体が上がったら、ワイドショーではこの人の出番ですね。

    普段は知り得ない法医学の世界を、「事実関係は遺体の声に耳を傾けるべし」と、事例をもって説いた本。

  • 死体からでもいろんな情報が得られるんだとわかる。

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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