妖精が舞い下りる夜

  • 角川書店 (1993年7月23日発売)
3.79
  • (2)
  • (7)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784048833370

みんなの感想まとめ

心の内に秘めた思いを美しい言葉で表現するエッセイが、読者に深い共感を呼び起こします。著者の初期の作品であり、独自の視点や感情が率直に綴られているため、時には迷いや戸惑いも感じられますが、それが逆に親近...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 10年ほど前、小川洋子さんの小説が好きでよく読んでいたが、エッセイはなんとなく手に取っていなかった。
    先日、何気なく手に取ってみたら、今頭の中で言葉にならずに考えていたことをしっくり説明してくれる言葉が書かれていた。本が今だよ、と呼んでくれたのだと思う。
    久しぶりに触れた小川さんの紡ぐ言葉はやはり美しかった。

  • 小川洋子先生の1冊目のエッセイ。
    だからか、良くも悪くも”小川洋子成分”がむき出して、小川先生自身も書き方に迷いがあるのが分かる気がする。

  • インタネットのブックオフで購入。内容を確認せず買った。タイトルから小説と思っていた。エッセー・随筆は読まないのだ。何故なら、作家の日頃の出来事、思いに殆ど興味が無いからだ。作家は物語を作り出すブラックボックスであってほしいと思うからだ。このエッセーは小川さんの初期の頃に書かれたもの。6作品発表したと書いてあった。小川先生は 岡山生まれの阪神ファン。本の中の「阪神カレンダー」は芥川賞を受賞した「妊娠カレンダー」とは似ても似つかぬ、内田百閒の「ノラや」の様なウダウダ感。心情がよく判る。今年の阪神のだらしなさを見ているとこっちもウダウダ言いたくなってきた。

  • エッセイ。

    この作者の小説は多分読んだことがないのですが、文中の自作品解説を読んでいると、ちょっと読んでみたくなります。

    しかし、こういうエッセイに野球の話が出てくる場合、ことごとく阪神なのはなぜだろう。
    他の球団ファンの連載野球エッセイとかも捜せばあるのだろうか。

  • 小川洋子さんの作品は、まだあまり読んだことがない。今回タイトルに惹かれて手にとってみたのだが、そうして良かったなと思える本だった。
    小川さんの小説に対する考えを見て共感したり、参考になる部分が多かった。
    見えないものを見ること、書くと言うことへの意識、1つ1つが心にしみこんだ。
    小説を書く指南書を読むよりもずっと、小説を書きたいと思える1冊だった。

  •  何気ない一瞬、単純な場面が、心に深くしみ込んでくることがある。訳もなく幸せな気持ちになれたりする。そういう人間の感情の無垢な一点に触れると、また小説が書きたくなる。小説を書くことで、その一点を形に残したいと願う。
    (P.27)

     人は、哀しさを抱えて生まれてくるのだなと思う。手付かずの、純粋な哀しさだ。生まれてきたこと、生きることそのものにしみ込んでいる哀しさだ。しかしだからといって、人生全部がつらく苦しいものになるわけではない。人は哀しい思いをするからこそ、いたわり合ったり愛し合ったり、優しくなれたりするのだろう。
    (P.113)

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川洋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×