異常快楽殺人

  • 角川書店 (1994年12月22日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048833974

感想・レビュー・書評

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  • (2024/11/07 2h)

    なんにも知らないまま、タイトルだけで手に取りました。小説と思っていたので、伝記列伝みたいな構成で驚きました…。

    単行本は表紙は乳房丸出しだし、ページを繰るとシリアルキラーの写真が出てくるしで、心の準備ができていないとビックリの構成です。
    特に、「殺人ピエロ」ジョン・ウェイン・ゲイシーは…ピエロ恐怖症じゃなくても怖いと思う写真です。開くたびに心拍数が上がってスリルがありました。

    小説であるという勘違いのせいで、写真が現れることが不意打ちになり拍車をかけて、より怖い。

    こちらのウッカリはさておき、内容としては7 人の殺人鬼の人生と殺人までの流れを押さえた興味深いものでした。ヘンリー・リー・ルーカスみたいなどこかで止められただろうが、時代が…みたいな例が多すぎて。

    いずれも映画などの作品のモデルになるほどの事件が揃っていて、境遇への同情なんかを超越した凄みを感じて慄きます。

  • 結構細かく、かつ無駄に装飾過多な文章でなくて読みやすかった。
    このような本は「何で~なのだろうか?」みたいな自己陶酔な文章が多いので苦手だったが、この本はそんなことなかった。
    殺害人数や内容においても外国と比べて日本は少ないし、突飛なものがないので平和なのだと思った。
    犯罪の内容に関しては嫌悪感を示しながらも、夢中で読み続けてしまった。
    こんなに夢中で読んだのは久しぶり。
    こういう本を読むとやっぱり人間が一番怖いと実感させられる。
    それでもそんな内容を面白いと思ってしまう自分もいる。
    ちなみに後書きでこの本に関わった人が体調を崩したという話があったが、自分は一晩味覚がおかしくなった。
    味覚が復活してすごい驚いた。

  • 7人の連続殺人犯について書かれたノンフィクション。
    じっくり読むと恐らく吐きそうになるであろうと思い、目を細めつつ読了。
    ヘンリーのおかん酷過ぎるわ。映画にもなったヘンリーのことかしら。観なきゃ。「羊たちの沈黙」「サイコ」も。「IT」も読むか。

  • 僕の興味のあるジャンル、そのままのタイトルだったので買いました。
    本当に起きた異常快楽殺人事件のことが書いてあります。
    今までにこんなに異常で、残酷なことが起きていて、そのことを今まで知らなかった、ということにも驚愕した。
    犯人が、なぜそんな行動をとるようになったのか、ということも書いてあり、気に入りました。

  • 鬱々としている時期に読み切った。後書きの文でふっと苦笑のように笑いが込み上げた。
    気を狂うことなく、最後まで読み切った人は…。
    そんな一文が目に留まった。
    確かにどれもこれも陰惨で異常な殺人事件のレポートだが、あまりに狂気的で現実味がなかった。淡々と主観的に描かれていたにも拘らず。
    そんなところが読みやすく、また読み難い二面性を持っていた。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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