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- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048837569
作品紹介・あらすじ
いまや悪文の代名詞にされている日本国憲法の前文。ならば自分たちで作ってしまおうと「普通」の人々が書いた120編を一挙紹介。市民の市民による市民のための憲法がここにある。
感想・レビュー・書評
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平成13年から一年間、月刊誌『中央公論』誌上で行われた読者参加型企画「夢の憲法前文をつくろう」に応募された全投稿を選考し、一冊にまとめたもの。
改憲論者がよく言う「日本国憲法はアメリカに押し付けられたもの→だから日本が自らつくった憲法にかえるべき」という考えに対し、では、「だれ」が今度は憲法をつくるのか。官僚など一部の人間がつくったところで、それだって「官僚による押しつけ」の憲法になる可能性だってあるんじゃないのか。という問題提起からはじまった「国民一人一人による多彩な草案をあつめて理念を示し合い、すりあわせて憲法について考えて行こう」という企画。
14歳から88歳まで、さまざまな目線、立場、言葉で語られた「理想の日本像」とは。
憲法だとか戦争だとかの話になると、「絶対に自分の考えの方が正しい」と、感情的になって相手を口汚くののしる人をよく見かけますが、フラットな気持ちで、「こんな考え方もあるんだな」と、日本に住む一般の人たちみんなの言葉に耳を傾けてみては?
あらためて、国としての日本のあり方について考えさせてくれる一冊です。
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著者プロフィール
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