稲生物怪録―平田篤胤が解く

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048838412

作品紹介・あらすじ

幽冥界・神仙道研究の始祖である江戸の大学者、平田篤胤が研究人生の最後に挑んだ『稲生物怪録』。一ヶ月間、稲生平太郎のもとにきわめて奇妙な妖怪たちが毎日現れたという実話に基づく妖怪奇譚である。本書では平田篤胤がたどったすべての研究プロセスを、博物学者・荒俣宏が膨大な資料と知識を駆使して探り、『稲生物怪録』の新しい魅力に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • まあ、ヒマな時にパラパラとめくって、お、この図説のアレ、どこで見られるの?とか妄想を膨らませるのが良い本。

  • 広島県に伝わる怪談(実話!!)の江戸時代の研究についての本です。怪談なのに恐くない、むしろ声を出して笑っちゃうほど面白いです。主人公の稲生平太郎のメンタルの強さにはもはや脱帽です。(ちなみにこれをニックネームの由来としました)

    九州大学
    ニックネーム:稲生平八郎

  • 図書館で借りた。

    稲生物怪録の絵巻物が3巻分、文字情報が写真と活字に起こしたもの合わせて7本掲載され、各書誌情報についての来歴解説が巻末に納められている。

    広島三次の侍、稲生平太郎が1ヶ月に渡り化けものに訪問され続けたことについての実録とされている本は、伝わり方により色々ある。その各本につき粗筋は同じだが各話の内容が微妙に異なる。そこから江戸には伝わっていなかった話を三次で調査させたのが平田篤胤。神仙界の実証資料と考え懸命に調査していたよう。

    稲生物怪録自体に関する論考は「『稲生物怪録』成立考」(「常葉国文」20号、平成6年11月、繁原央)だけの模様。

    化け物に荒らされた屋敷や夜伽に来た知り合いの吐瀉物を片付ける主人公の平太郎がなんだかかわいらしく思えてしまった。化け物が原因で屋敷が被害を負うことがほとんどなく、大抵一晩明ければ直ってしまったりするところで人間より化け物は律儀ではないかと思う。客人に漬物を出した方がいいんじゃない? みたいな感じで物置から樽ごとなすの漬物を勝手に運んでくる化け物がいた。また、化け物が運んだ大木の臼を軽く持ち上げて表に投げた人間もいた。正直、人間の方が怖い。

  • 江戸時代の奇談、稲生物怪録の経緯と始終について、図を交えながら...

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。作家、翻訳家、博物学者、幻想文学研究家として、多彩な執筆活動を行う。シリーズで350万部を超える代表作『帝都物語』(角川書店)で日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』全7巻(平凡社)ではサントリー学芸賞を受賞。おもな監修・著書に『モノのはじまりえほん』(日本図書センター)、『日本まんが』全3巻(東海大学出版部)、『すごい人のすごい話』(イースト・プレス)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新聞出版)など多数。

「2018年 『しらべる・くらべる・おぼえるチカラが身につく! うんこ図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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