自殺する私をどうか止めて

  • 角川書店 (2003年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784048838597

作品紹介・あらすじ

ある青年の自殺を契機に自殺防止活動を始めて以来、25年にわたり電話相談を受けている著者が、相談者や遺族たちとの胸を打つエピソードを通じて、自殺防止と遺族のケアの必要性を訴える。

感想・レビュー・書評

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  • 「東京自殺防止センター」は、死にたいという衝動に駆られた人や、生きることに難しさを感じる人からのS.O.Sに向き合っているボランティア団体。
    この団体の設立者で所長の西原さんが25年にわたって自殺念慮者と向き合ってきた経験を語る。

     死にたいという気持ちやその選択を受け入れること。
    自死に向う人の気持ちや自殺という決意・選択を尊重する、しかも畏敬の念をもって尊重すること。
    こうした、相手のこころに極限のところで向き合ってきた末の言葉が綴られている。

     特に興味深いのは、いのちの電話や直接の面談の際に、ただ黙って相手の話に耳を傾けることの大切さが説かれている部分である。

    「聴けていないのは考えているから」
    「自分の思い込みや自分の枠にはめて相手の話を聴く癖をもってしまうと、十分に聴けない…」
     「感情に焦点を当てて聴き、それを受取ることが重要…」 
    など、相手のそばにいて相手のこころに向き合うことの難しさと、その大切さを説いている。
    これは、自殺念慮者に対するときに限ったものではなく、自分の家族や恋人に向き合うときにも同様に大事なことだと気付かされる。
    また個人的には、取材という仕事で相手のお話を聞く場合の戒めにも通じる。

    それから、
    「喪の作業をていねいにする。」というお話が印象深い。
    哀しみに向き合うとき、無理に急いで立ち直る必要は無い、自分のペースで、時間をかけて、深い悲しみと向き合い続けることでしか悲しみを癒すことは出来ない、という。
    この言葉は、自殺者とその遺族の心のケアに関する手掛りであるだけでなく、私自身にとって、また多くの人にとっても、支えとなる言葉だと思う。

    自殺を身近に感じて居る人にはもちろんだが、
    そうでない人にも意味深い本である。

    先日、ネット自殺についての番組取材をしていた際、自殺念慮者に向き合い続けているある人物から勧められて読み始めた。

  • 自殺防止センターを設立された西原さんの想いと、ご経験が綴られている一冊です。

    ともにあること、
    逃げずにしっかりと向き合うこと、

    このふたつに尽きるのだろうなと思います。

    このセンターのように、相談者の、心の安全性の確保が図られている場所が増えていくことを願ってやみません。

  • 自殺したい人は決してすぐ死にたいんじゃなくて、この世から消えてしまいたいと思うほどの何かを抱えている。原因は人それぞれだし、耐えられる範囲もそれぞれ違うから自分に置き換えて考えることがかえって理解を遠ざけることがあるかもしれない。

    なにより自殺したい人の周囲の人間は精神的に疲労する。いつのまにか引っ張られてしまう。最初は宗教色の濃い本かと思いましたが、自殺する人を何とか引き止めたいと活動する人たちの気持ちを知ることができてよかった。また対応なども参考になった。
    自殺はやめましょう。

  • ビフレンディング
    ある一定期間「友達」としてよりそおうとする援助活動


    西村さんの本で知った人の本。
    なんだか西村さんのインタビューと近いものを感じた。

  • やっぱり、生きたいのかな・・・・

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