残花亭日暦

  • 角川書店 (2004年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784048838610

作品紹介・あらすじ

百歳に近い実母と車椅子の夫。やがて夫は入院し、亡くなった。看病、葬式、法事。執筆、講演等の作家活動。生きていくことの哀しみと安堵を、手ざわりのあることばで綴った、感動と発見にみちた日記エッセイ。

みんなの感想まとめ

生きることの哀しみと安堵を、手触りのある言葉で綴った日記エッセイは、著者の圧倒的なバイタリティーと好奇心が感じられる作品です。百歳に近い母と車椅子の夫との生活を通じて、看病や葬儀、法事といった出来事が...

感想・レビュー・書評

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  • 聖子さんのパートナー〝カモカのおっちゃん〟が病死するまでの一年間を聖子さんの日記で綴ったものがたり。大正男の愛表現と妻、母親としての作家のやりとりが可笑しくあり、哀しくもある。

  • 2001~2002年の田辺聖子の日記。すごいバイタリティー。一度講演を生で聞いてみたかったな。知人から神様に愛されてると称されたとのことだけどよくわかる。素晴らしい好奇心、知識量、記憶力。

  • 泣かせるなあ。カモカのおっちゃんのセリフ。
    夜を日についでの介護の日々も、これで十分報われる気がします。

  • 強くてかわいいおなごはんになりたいなあ。お聖さん好きです。

  • 田辺聖子さんの日記みたいなもの。途中までしか読んでないけど、お聖さんはスヌーピーおたく?笑

  • 田辺聖子は高校時代大好きでハマった。エッセイは全部読んでいないが、その頃出ていた小説は全て読破したと思う。

    思えば、九州から関西に出てきたのも、田辺聖子の小説の影響もあるかもしれない。
    田辺聖子の作品は、小説(恋愛もの)、エッセイ、古典ものがあるが、古典ものも昔は好きだったな。
    高校時代は夢中で読んだが、その後はあまり読まなくなった。考えたら結構渋い高校生だ。

    そんな田辺聖子の新作で、旦那さん(カモカのおっちゃん)を介護して、看取ったときの日記が、この「残花亭日歴」

    独特の田辺節がなんだか読んでて懐かしい。そして70をすぎて、ものすごい活動的でびっくり!
    仕事っぷりもすごいのだが、実母(90代)と旦那さんと二人の介護を引き受けながら仕事(執筆、講演など)もこなす70台。すごい・・。
    介護だけでも大変。もちろんお手伝いさんなどお金で解決できることはとことん利用しているけど、それでも自分も十分な年で、隠居せず、尚、世の中のこと、そして仕事にも情熱を燃やしているのがすごい。

    この本の中で知ったが、おっちゃんは再婚で、4人の子持ち。田辺聖子は38歳で4人の子持ちになり、執筆をしながら、4人の母親として家事もこなしていたらしい。
    ただでさえ、作家業というのは、創作するものだから、家庭を持ちながらは大変だと思うのに、突然4人の子持ちになるなんて!!

    更にカモカのおっちゃんとの夫婦愛と闘病生活を淡々と語っている日記が泣けた。

    家族も認めたくないけど、もう、ダメだと分かっている。本人も分かっている。でもどうしようもない。そういう時の思いがよく描かれている。

    ちょうど私の父が亡くなった日と3日違いでおっちゃんは亡くなったようだ。
    何日か見ない間に、口もきけなくなり顔も「骸骨のようになり、半分死人」のようになっているというくだりも思い出して泣けてしまった。
    生きていて欲しいけど、その状態になって、生かしておくのもかわいそう。そういう気持ちになる。
    この夫婦は日ごろ、たくさん会話をして絆が深かったんだな、というのがわかる会話があり、それもまた泣ける。

    最愛の人を亡くす、という局面でこれだけのことができるのは、奥さんだけがすごいわけではなく、夫婦の関係がよかったのだな・・と思う。

    改めて、この人の本を読み返してみたいなぁと思った一冊。

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著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

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