短歌があるじゃないか。: 一億人の短歌入門

著者 :
  • KADOKAWA
3.72
  • (16)
  • (19)
  • (30)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 120
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048838825

作品紹介・あらすじ

傑作怪作短歌群を、気鋭の歌人ホムラとヒガシが一刀両断。かくも楽しい短歌塾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • メール&FAXでやり取りされる短歌友の会の会報誌「猫又」。
    ここに投稿された作品を、歌人・穂村弘さんと東直子さんが優・良・可の評価とコメントをつけていったのが本書です。
    掲載されている短歌は老若男女問わないアマチュア歌人の作品なのですが、たった三十一文字に目を瞠るような驚きや魅力があって、とても刺激的でした。

    毎回お題が出されるのですが、それも面白いのです。
    「きらきら」「人名を詠み込む」「ママン」など。
    制約があるほど、詠み手の苦心が感じられました。
    …が、その制約によって、普通では思いつかない言葉同士が並び、今まで思いもよらなかった光景がぶわっと広がるのが面白かったです。

    ほむほむのコメントがすてきです。
    「"しみこむ"とか、君の言葉の性感帯だよね(笑)」…なんて、さらっと言えちゃうところがほむほむだなぁ…。
    エッセイではもてないとか冴えないとか書いているほむほむですが、会話の中でさらりと口にする言葉でいろいろな女性をドキドキさせてるに違いない、と改めて感じました。

    • yuu1960さん
      素人とは言え、個性的な詠み手が多くて面白いですよね。「短歌はじめました」は読まれましたか
      素人とは言え、個性的な詠み手が多くて面白いですよね。「短歌はじめました」は読まれましたか
      2014/03/23
    • すずめさん
      yuu1960さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます☆

      とても面白かったです。
      年齢も職業もバラバラな分、多彩な歌が味わ...
      yuu1960さん、こんにちは!
      コメントありがとうございます☆

      とても面白かったです。
      年齢も職業もバラバラな分、多彩な歌が味わえました。同人のコメントもお互いに刺激を受けてる様子が伝わってきて、楽しそうでした。
      「短歌はじめました」は未読なので、こちらもぜひ読んでみます。
      2014/03/23
  • おもしろいけど…『短歌という爆弾 今すぐ歌人になりたいあなたのために』で十分かな。

  • メール&ファックス短歌友の会会報誌が「猫又」とのこと。

    題詠と解説。

    きらきら

    人名を入れ込んで詠む
    人類最大の発明とは何か
    ママン
    くりひろいを折り句で

    装丁がクラフトエヴィング商會
    画が山上たつひこ

    コンピュータを持っている人が短歌を始めるのによいかも。

    「短歌はプロに訊け」

  • 相互貸借。東さんと穂村さんのやりとりが楽しい。
    ダークサイドの住人にはつらいラジオ体操の歌、言葉の性感帯、などなど。

  • ほむほむ、東さん、沢田さんの色の違いが如実に出ていておもしろい。
    ほむほむが東さんの感性を終始妬んでる、というかネタにしているのもおもしろい。

  • 短歌始めましたのコメントで抽斗さんからお勧めの本。何気なく本屋の棚を見ていたら発見。で、購入。

    帯にある一首。
    つかまえてくれない人と帰りみち 今日はルパンにされわれたいよ

    高校2年生の作とのこと。敵いません。
    穂村弘さんが絶対頭で考えてないと評する同人がいます。考えないで、凄い歌を詠む言語感覚。女性に多いよう。勿論、言語感覚だけでは限界があり、プロは言語の飛翔と論理の間合いを遊ぶのだということは判りますが、それにしても感心するばかり。

    栗ひろいを折り句で作ってみる。
    国離れ 立志を知らず 一人あり 陋巷にあり いつまでもあり
    う〜ん。駄目だ。全然飛躍が無い。

  • いろいろな方の短歌に穂村さん東さん、沢田さんがあれこれとコメントをつけています。三十一音から見える風景っていろいろだなぁ。解説、解釈ってすごい想像力だと思う。

  • つかまえてくれない人との帰りみち 
    今日はルパンにさらわれたいよ

    などなど、キュートな短歌がたくさん!
    私も自分の言葉の性感帯、見つけたい。

    ほむほむが真面目に短歌の選評をしていらっしゃる・・!

  • 副題にもある通り、短歌の入門書。
    勉強になりました。
    言葉の感覚、日本語の奥深さ、歌人の感性の違い…

    語感の与えるイメージが大切なのだ!と考えさせられた本でした。
    最近、作ってないなぁ。

  • 短歌友の会会報誌「猫又」に寄せられた、総勢五百人の作った短歌を、穂村さんと東直子さん、主催の沢田康彦さんで論評していく短歌塾。東さんのちょっと天然っぽいのがたまらない^^言葉の世界の奥深さをしみじみ感じてみる
    <br>本下さんのつくる短歌好きです

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

穂村弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×