京極夏彦対談集 妖怪大談義

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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839259

感想・レビュー・書評

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  • 現代が妖怪ブームだと思ってたけど、
    日本では今も昔も妖怪が蔓延ってるんだと、
    読んで再確認した。
    平安時代前からずっと妖怪は存在してる。
    人間の闇が妖怪というわけのわからないものとして、
    投影されて存在するのかもしれない。
    ユングもUFOを曼荼羅と解釈して、
    母性の象徴の存在、心の中の存在として、
    人の目に映ってるのだと論じた。
    妖怪は科学的でないと語るリアリストは、
    人の心は存在していないと言っていることと、
    違いないのだと思う。
    「こころ」なんて目に見えないし、
    自分ですら解読不可能で、
    あからさまに科学的でないでしょう。
    妖怪もその如く。
    人間に観測される変数としての妖怪こそ、
    人間からの人間心理の剥離であり、
    妖怪こそが人間である。

  • 1週間ほど前に読了。
    妖怪な本ですね~(笑)。
    読んでいて、実に楽しくなってくる本です。
    また、対談相手が実に様々で、妖怪から派生する話が面白い。
    易しい話からお堅い話まで多種多様。
    理解できなくても、面白いです。
    京極さんの妖怪馬鹿っぷりがスゴイです。
    知識の多さと深さにも驚きで、尊敬してしまいます。
    でもって、実に楽しそうで…。
    師匠・水木しげるさんとの対談は実に楽しげ(笑)。
    唐沢なをきさんとの対談も楽しそうです。
    この本で京極さんは妖怪が本当に大好きなんだな~と再認識。
    対談の随所に、京極さんの作品についての考えが伺えたのはファンとしては嬉しかったですね。
    創作の裏側を見れた感じで。
    満足度は★★★★☆。
    やっぱ妖怪ってエエもんですね。

  • 京極先生が、様々なジャンルの方と妖怪、ひいては日本について語る対談集。<br>
    やっぱり、水木先生とお話されてる京極先生が嬉しそうなのが、心に残りました!フハッ!

  • 実に面白い本だった。カバーをしないでこの本を読んでいると地下鉄の中で視線の圧力を感じるのも楽しかった。なかなかそういう本はない。(カバーを外した方が個々の妖怪の形を感じるのだ。)
    読んでの結論。妖怪は必要なものである。辻褄が合わなければそこに妖怪は存在する。しかしそこには想像力が必要なのだ。
    昨今のあまりに動機の「安い」殺人を見ていると想像力がなかっただろう犯人の姿に驚愕する。自分とは無関係な、動いている機械を叩き壊す感覚と言えばいいんだろうか。そんなことをふとしてみたい、という感覚を感じる。
    妖怪の存在はこうした考え方が起こりえない世界にある。理不尽なことは自分も相手も手に届かない場所の判断でさばかれるのだから。
    妖怪についての話ではあるけれど、こうした事象を冷静に話し合っていく本である。大談義なんてもんじゃない。大密議なんだけれど。
    個人的に驚く。自分の読書経験をふと思い出す。小学生の頃、水木しげる、大学生で中沢新一や小松和彦、養老猛司。その間をつなぐような感じで話が進む。京極夏彦と同じ世代だからかもしれない。
    個人的に、柳田という民俗学者が嫌いだったので、その訳がよく判った気がする。

  • 約十年近く前の本で、作中ポケモンポケモン連呼されているけども。
    仮にこれが現在に出ていたら、ポケモンの部分が「妖怪ウォッチ」になっていたのかなーと思った。

    宮部みゆき氏との対談が一番興味深かったな。
    内容が多岐に渡っていて、とても私のつたない文章力ではまとめきれないけども。
    心に残っていたのは「神秘的な技術者は被差別階級であることと引き換えに、特権階級たり得た」みたいなところとか。個人主義は、全てを個人で処理しなければならないデメリットを備えているとかね。

    所で、最初姪御さんがプレイしていたゲームは「はるかなるときの~」シリーズですか?

  • 妖怪の妖が女偏とか中国からきた言葉とかからたぶらかされた怪異なんじゃないかと思う
    ユーモラスさ、滑稽、おかしみを内包するから、水木さんのキャラ化した妖怪が受け入れられやすかったのではないかとも思う
    笑いというのは恐怖が弛んだところにおこる、というのを思い出した
    人あるところに妖怪あり

    言葉がないところに概念はない、というのはなるほどと思った
    私達は今しか生きていないから昔の本当の実態はわからないけど、かなりの誤用や誤解があるんだろうなとも思う

  • この本図書館から借りたけどヤバイ。明日お給料日なので買う‼…よっちんの無教養を思い知らされる。京極夏彦氏が対談してるんだけど、妖怪を軸にして日本史•文化•精神史にクロスオーバーして侮れない内容。妖怪展までに予習を済ませなければ…あとご都合があえは妖怪展、ご一緒して下さる方募集中です‼

  • H17年.6.30.初、並、帯付
    2013.2.15.白子BF

  • 京極夏彦さんと妖怪関係の著名人との対談集。
    「怪」に掲載されたものが多いです。
    他の本に収録されてるのもあるかな、読んだことあるような気がするのもあった。

    とりあえず面白いw
    京極さんの妖怪論を幾つか読んで、妖怪とはなんぞやってのが、すこーし解ってきたような気がする。
    すこーしね。

  • 京極夏彦と、とにかく妖怪について語りまくる対談集。
    近代文学論や近世・近代・現代の世相や世相の語り口・まなざしについての言及が多い。
    唐沢なをきとの対談では、妖怪図鑑で大盛り上がりしているのが呼んでいて楽しい。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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