恋する文豪

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 115
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839587

作品紹介・あらすじ

妻や愛人や自分探しや病気やらでけっこう忙しかった文豪たち。彼らが残した名作、24作品を柴門ふみが「恋」の観点からナビゲート!!これからの人生の課題図書を予習する、目からウロコの文学エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 柴門ふみさんによるブックガイドエッセイ。
    『こころ』『雪国』『舞姫』など、有名文豪の有名どころを押さえつつ、初恋や恋人、愛人に関する”恋”や”愛”をテーマにした作品が選書されている。
    柴門さんの視点で、良い意味で通俗的に解説されているため、大まかなあらすじを理解したつもりになって、改めて実際に作品に手を取ってみたいと思えた。
    読みたい本が増えました。

  • 『文豪』と呼ばれる人の代表作を取り上げて、その作品の文章を牽きながら、柴門流にその作家の描く恋愛を、ひいてはその作家自身を解析。
    斜陽太宰治、草の花福永武彦他24作家

  • 名前は知ってるけど読み始めるのは大変そうだな、という名作たちを、恋愛という視点で砕いて紹介してくれる本。
    筆者の口語の文体から、ラジオを聴いてるようにスラスラ読み進められる。
    赤頭巾ちゃんシリーズを読んでみたくなった。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00156408

  • 名作を自分から読んでみたいと初めて思わせてくれた本。特に、太宰治のコピー力は確かにすごいと思った。
    装丁がかわいい。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00156408

    2009年度「文学ノススメ」でも取り上げました。

  • この歳になってこういう本を読むと、もっと若い頃にこういう本を読んでいれば・・・と悔やまれる。女性って男性のことをそういう風に見ているのかってこと。
    「友情」の杉野ってまんま俺じゃん。柴門ふみのエッセー?はじめて読んだけど、斉藤美奈子ばりの突っ込みだな。
    しかし、若い頃はこう言った本に興味がなかったよな。

  • 新しいものは古びるのも早いので、「太陽の季節」などは、今読んだらけっこう噴飯ものの気がするなあ。
    そして、太宰治が一番普遍的に尖っているかもね、たぶん。

  • いわゆる文庫本の巻末についている「解説」とは違って、とても私的で、良い意味で俗っぽい。毒舌の突っ込みも面白かった。けど、ちょっと単調すぎたかな~。(こういう書評本に起伏を求めるのは酷か^^;?)

  • 恋愛の巨匠と呼ばれる漫画家・柴門ふみが読み解く日本文学の数々。古くは漱石や鴎外から、最近のものでは村上春樹の『ノルウェイの森』まで、全24作を読み直し、解説を綴っていく。『雪国』のコメント欄で紹介してもらった本。さくさくと読めて名作の復習になる。以下、ごくごく個人的な感想だが。ふーみんと私はちょうど10違いであるらしい。十年一昔というけれど、流行物に関しては本当に触れてきたものが違うんだな、時代の空気というのはあるんだなと思う。そもそも選ばれている本が柴門ふみの幼年〜青春時代のものが多く、「んー作者の名前とか題名は知っているけど読んだことない。これからも読まないかなー」という作品(『太陽の季節』とか『草の花』とか)や、「読んだことは読んだけどそんなに思い入れはなかった(=ほとんど内容を覚えていない)」という作品(『赤頭巾ちゃん気をつけて』とか)もあり、少々微妙な読後感であった。何というか、自分はあまり恋愛小説に興味がないというか、男女の機微とか恋の駆け引きとかに関心がないのかも知れないなー。『雪国』の解説は「そーか、そういう見方もあるのかー」と唸ったが、「腑に落ちた」とまでは言えず。すみませぬ。その辺の違和感が、「恋愛の巨匠」と呼ばれるか呼ばれないかの差なのかも知れない。一番、首肯したのは『死の棘』。そうそう、決して怖いだけの話ではない。「いやー、ちょっと読んでみたいかも〜」と思ったのは『不如帰』でした。肺病ってのはロマンの源だったのね。どうせ読むならやはりドラマチックなものってことなのか・・・?>自分*本筋とは関係ないのだが、有名バンドの名前としてちらっと出てくる"three dog night"。子どもの頃読んだ漫画に、寒い夜、「こういうのをスリードッグナイトって言うんだな」というような場面があり、子どもながらに調べたけど、よくわからなかった。今回、この本で思い出してちょっと調べてみたら、そもそもアボリジニの言葉なんだそうで。彼らは寒い晩、犬を抱いて寝るんだそうだ。three dog nightは犬が3頭も必要なほど寒い、いわば、最上級に寒い夜。ああ、長年の疑問氷解。Thanks!

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著者プロフィール

1957年徳島県生まれ。お茶の水女子大学卒。79年漫画家デビュー。『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』『同窓生 人は、三度、恋をする』『恋する母たち』など、著書多数。エッセイ集として『恋愛論』『大人の恋力』『そうだ、やっぱり愛なんだ』『老いては夫を従え』など多数。2016年、25年後の物語として描かれた『東京ラブストーリー  After 25 years』で柴門ふみブーム再燃。夫は弘兼憲史氏。

「2020年 『オトナのたしなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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