再婚生活

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 381
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839754

感想・レビュー・書評

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  • 再読
    山本文緒さんはすごく好きな作家さんで、彼女の本は殆ど持ってる。
    彼女の「普通」なところがすごく好き。
    でも、この日記を読むと、やっぱり普通じゃないな、とも思う。
    再婚話というより、うつの話。だんなさんがすごいな~と思う。

  • うつ病との闘病生活を中心につづった日記エッセイ。
    “うつ病の作家”の存在はそう珍しくないが、病状によって微妙に変化する文章の、その変化をここまで感じるものは読んだことがないな、と思う。
    途中、病気の悪化によって中断する(そもそも一度回復してきた頃に連載が始まったのだが、また悪化したらしい)のだが、再開後、王子と呼ばれる夫と同居していたり(それまでは別居婚)酒、タバコをやめていたり、うつ病自体はおいておいて、健全になってくれたのがうれしかった。長年のファンとしては「じゃあそろそろ長編小説のほうを…」なんて禁句を発したくなる。

  • 山本文緒さん、というだけで手に取ってしまったけれど山本さんでなければ読まなかったかな…

    うつっぽくなり、入退院を繰り返していた時期に書かれた日記のようなエッセイなのでこんなものなのかもしれない。

    もう四年前になるが、母が術後の後遺症のような形でうつになった。母が母でなくなったように生気がなく、笑わず、食も進まず、泣いてばかりいた。私はそんな母をなかなか受け入れられず、慣れない家事にも追われ、苛立ったり悲しくて全て放り出したくなる時もあった。

    幸い半年ほどで徐々に元気を取り戻し、今は以前と変わらぬ陽気で無邪気な母だけど、喧嘩したときなんかにふっと思う。こんなに強気で口達者で、翌日にはケロリとしている、元気な母に戻ってくれて本当に良かったと。

    文緒さんは旦那さまを王子と読んでいて、そこが意外に乙女チックで可愛かった。

    私にもいつか旦那さまが出来たら王子と呼ぼうかな。いや、いっそ、殿で。

    殿、待たれよ。行ってきますの接吻を忘れておられまする。

    • まろんさん
      なんと、hetarebooksさんの、生き生きと魅力にあふれたあのお母様が
      うつで苦しまれていた時期があったなんて!
      でも、たった半年で元通...
      なんと、hetarebooksさんの、生き生きと魅力にあふれたあのお母様が
      うつで苦しまれていた時期があったなんて!
      でも、たった半年で元通り溌剌としたお母様に戻れたのは
      苛立っても、放り出したくなっても、hetarebooksさんが一生懸命お母様を支えたからにちがいありません。

      ところで、旦那さまに「殿」と呼びかける、いいですね♪
      hetarebooksさんに「行ってきますの接吻を忘れておられまする」
      なんて呼び止められたら、旦那さまは会社に行けなくなっちゃうかも(*'-')フフ♪
      2012/12/16
    • hetarebooksさん
      まろんさん☆
      ありがとうございます♪本当にいつ何時かかるか分からないのがうつで、誰もが当事者になり得てしまうので・・・母の場合は合うお薬が...
      まろんさん☆
      ありがとうございます♪本当にいつ何時かかるか分からないのがうつで、誰もが当事者になり得てしまうので・・・母の場合は合うお薬がすぐ見つかったことも大きいと思います。

      やーん、早く我が殿を見つけたいです♥♡
      待ちくたびれましたぞ(笑)
      2012/12/18
  • 『結婚願望』に続き、流れで読んでみました。
    元気がないときには読まないほうがよいです。
    ここのとこ落ち込み気味の私は、軽く鬱に引き込まれそうになりました・・・

    再婚生活というか、うつ病の闘病生活後期の日記な感じ。
    病んではいるんだけど、ところどころにくすっと笑ってしまうところがあるのは、山本文緒さんのエッセイの魅力です。

  • タイトルとパラッとめくると旦那様を王子と呼んでいたのでスイートな内容かと読み出したら鬱闘病記でびっくり。(文庫版はちゃんとタイトルにはいっている様)
    しかし今の私には読むべき内容だった。先日までの体調不良は超軽度の鬱だったのかも。
    闘病だけど暗すぎず明るすぎず面白かった。

  • 再婚生活というよりは、「うつ病闘病日記」ですね。今、確認したら文庫本の方はそういうサブタイトルがついているみたいです。
    闘病生活を毎日記録したブログを想像しました。自分もうつ病なので「あー、それそれ、そんな感じは私だけじゃないのね」と共感。でも自分の境遇と比較してちょっとじめっとしてみたり。
    王子がいていいなとか、それがしんどいというのもすごく分かる。仕事だけはちゃんとされてたようで、偉いなぁとか。
    読んで楽に思えた部分もあったし、でも自分の親には読ませたくないな(笑)

  • 読みたい本をダラダラと探していて、
    老いや死について書く作家が増えたなーと思うのと並行して
    「この人も鬱だったのか」と驚くことが多い。
    彼女のエッセイは好きでわりと読んでいるが、
    この本はなかなか気持ちが揺れる本だった。
    この病気ってまわりに理解されにくいだろうな、と読みながら思った。
    本人も辛いんだろうが、支える周りの人間も大変なんだろう。
    でも読んでいると、むしろそこが分からなくなっていく。
    余裕があるからこういう生活が出来るんじゃないかとか、
    男の人って優しいなあとか。
    鬱は体に合う薬を見つけることが出来れば完治できる病気。らしい。
    慌てずゆっくりじっくり自分と向き合うことが必要なんだろう。
    http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1572.html

  • 本のタイトルにひかれて図書館で借りてみたら、思っていたのと全然違っていて、読んでいたら自分までが落ちていきそうな感じがするので途中で終了。

  • お風呂のたびにのんびりと読みすすめた。一気に読もうとすると、暗い内容との戦いになりそう。

    うつ病の日々をつづった日記で、うつのひとがこんなに文章を書いて(仕事をして)大丈夫だろうか?というくらい、ほぼ毎日綴ってある。健康な人には知りえない、うつ病中の心理と行動がよく分かる内容だと思う。
    気分がよいときに動きすぎたり、それで疲労がたまって翌日落ち込んで、さらに動けない日は「こんな日がいつまで続くのか」とさらに落ち込んで、うつ病のつらさを改めて感じた。
    時事ネタも折り込んである。秋篠宮一家にご長男誕生のニュースや、坂東眞砂子氏の子猫殺しのエッセイについての感想など。日記を書く良さも感じさせた。

  • 夫婦という葛藤。涙する心と孤独の病、鬱。あまりに小説的な魂の記録、著者3年の沈黙を破る告白日記。
    -------------
    軽いエッセイだと思って読んだら、うつ日記だった。
    山本さんが欝だとは知らなかったので、軽い衝撃。
    ただ、日常をそのままに描かれていて
    鬱の心理状態がとてもよく分かる上に、
    小説的表現で、心情がとてもキレイに描写されていた。
    毎朝毎朝少しずつ、大切に読み進めた。

    すべてに満たされているように見える人が
    満たされてないのは、
    普通の人よりも、より悲しみが深いのかも知れない。

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2016年 『カウントダウン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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