再婚生活

著者 : 山本文緒

• 角川書店 (2007年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[rabbitnonameさんの感想 · 2010年10月16日]

前半は「再婚生活」というよりうつの闘病記。再婚相手の「王子」とは別居していて恋人のよう。医療機関からは入院を勧められ、家族からは入院しないほうがいいと言われる辺りが切なかった。
後半は回復してきて「王子」とも同居して再婚生活らしくなっている。

子育て中の身からすると「王子」とはすなわち息子のことなので、夫をさして「王子」と表現するのが妙に新鮮。

[よしこさんの感想 · 2010年10月3日]

昔、コバルト文庫なんかで読んでましたが、その後、気になりつつ、やっと。鬱かー。なかなか毎日の日記も辛いだろうに。そこ、凄い。

[hisakosekiguchiさんの感想 · 2010年8月22日]

山本文緒さんは、なんとなく親近感がわいてしまう。

きっと、ばりばり小説家っていうのじゃなく、普通の読み手の感覚を持っている普通の人で、文章能力を活かして小説家になった人だから。

なんとなく、いつも自分を削って文章を書いているようなイメージ。

エッセイなんかは読むと自分の日記のようでほっとする。

[グレコさんの感想 · 2010年6月21日]

正味3時間くらいで一気に読んでしまった。どっぷり山本文緒のうつ日記の世界につかまってしまった。この本が出版された当時ちょっと話題になり、再婚したこと、うつで入院したり非常につらい時期があったこと、今も完全に復調したわけじゃないですみたいなことを言っていたような気がしますが、本当に赤裸々に苦しみを書いててすごいなあと素直に思いました。やはり作家は違う。多少はうつの症状がわかるので、つらいだろうなーと非常に強く思いながらどんどん読んでしまい、どうにも止められず、午前中の予定を明日に延期しました。読み終えてなんだかちょっと具合が悪くなったくらい集中してのめりこんで読んでしまいました。喫茶店で近くに座った人が（そばに本人がいるとは知らず）山本文緒の本をすすめているのを聞いて思わず名乗り出てあいさつしたという件を詠み、非常にうらやましく思いました。喫茶店でもレストランでも、好きな作家のことを褒めて褒めて人にすすめ続ければ私にもこんな奇跡みたいなことがあるかなとミーハーに思ってしまいました。最近根をつめて読書気味なので目が・・・。

[kuzikuziさんの感想 · 2010年3月19日]

文庫に加筆があるらしい。
読まなくては。

[susumireさんの感想 · 2010年2月25日]

久し振りの新刊だそうで、これを読むとそれも分かります。


これは単なる日記です。でもとても面白かった。


ただ読んでいて、影響されやすい私は、自分までもが鬱病のように思ってしまい、非常に疲れました。誰でも多少の浮き沈みはあるでしょうけど、私は余り感じないようにしています。鬱とは関係なく、落ち込む時はどーんと落ち込みますしね。その場合は原因もあるので、やたらとやる気が出ないとかはありません。


読んでいて、鬱病になると、家事が出来なくなると書かれてあって、私鬱病じゃないと思うけど、家事やりたくないと思うことがよくあるなぁと心配になりました。


私の場合、単なるぐうたらなだけなんでしょうけどね。でも毎日毎日掃除や洗濯していると、やりたくない日はあるよね。と軽く流します。





この本はブログを見るのと同じなんだろうね。私は人の日々を覗くことが好きなんだろうと思います。とても面白くて、その先も知りたくなりました。


いつの日か、また小説を書かれる日が来ることを楽しみに待っています。

[naminohiraさんの感想 · 2010年2月17日]

山本文緒が好きでも嫌いでもなければ手に取るべきでない1冊。

[かえる_オノウさんの感想 · 2010年2月13日]

人間のバランスって思ったより崩れやすいんですね。
たまにへんな思いがぐるぐる回っているんだけど、あまり無理せずにいこう。そして自分のペースでいこう。
ほんと、大変な話しありがとうございます。

[佐倉奏さんの感想 · 2010年1月4日]

図書館にて借りる。
いや、しんどかったんですね、山本さん。

[kosuiさんの感想 · 2009年12月14日]

山本文緒さんの鬱闘病日記。

一番落ち込んでいる時に熟読していたので、文緒さんの気持ちもすご～く手に取るように分かってちょっと苦しかった。
みんな元気になりたい思いは一緒なんだな・・・と。

著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」