歌集 いらっしゃい

  • 角川文化振興財団 (2018年3月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784048841474

作品紹介・あらすじ

ついに本番が始まってしまった―「まひる野」所属の著者の待望の第1歌集。

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む理不尽さや真面目さを、ユーモアを交えた言葉で表現する短歌の魅力が際立つ作品です。普段短歌に触れない読者でも、話し言葉のように親しみやすいスタイルが心に響き、思わずクスッと笑える瞬間が散り...

感想・レビュー・書評

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  • <「天国に行くよ」と兄が猫に言う 無職は本当に黙ってて>

    歌人・穂村弘さんがこの短歌を何度か紹介されていて、兄の立場に近い自分は気になったので歌集を読んでみる。

    身近な題材を自虐含むユーモアを持って詠まれている。
    たまに歌に登場している、父、母、兄、祖母、猫、会社のひとが、まるで古くからの知人のように感じられていく。
    短歌マジックですね。

    好きな歌
    <妻となる人と夫となる人が同じ職場にいてうざいです>
    <辞めたさの話をすればむちゃくちゃにウケられているわたし、噺家>
    <両耳をふさいで会いにゆく祖母はわたしの海馬に移住しました>
    <猫カフェのホームページのやらしさに気づかなければわたしはモテる>
    <芦田愛菜かわいいなどともし兄が言ったらどうしようゾンビ見る>←マルモリの頃の話
    <「全女性」からはみ出してユニクロのブラトップなどおっぱいの蓋>
    <にんじんと蒸したキャベツが弁当で弁当箱は持っていません>
    <しにたいと言う後輩につきあって二度とやらないバンジージャンプ>

  • #山川藍 #短歌 p15 好きなだけお茶飲めることうれしくて一日2.5リットル飲む p17 この砂を覚えてしまいそうな気がする水もだと思いつつ踏む p19 その靴で歩けるのかと聞かれたら途端に歩けなくなる浜辺 p32 じゅうぶんに生きた気もする雨の午後誰かの菓子を勝手に食べる p93 細胞よ全部忘れろ入れ替われ短い爪で頭を洗う p101 片乳に注射を三つ打ってからきたのだ女湯で思い出す #返歌 百均の2Lお茶うれしくて一日3.5リットル飲む

  • 急に出てくる兄に辛辣な歌が面白い

  • 普段ほとんど短歌に触れることがない人間が読んだ。
    話し言葉でわかりやすく、オチがついててクスッと笑えるんだけど、奥にある真っ直ぐさ?真面目さ?と、私たちが日々直面する理不尽さみたいなものが垣間見えるのがすごくよかった。

  • 短歌はこれまでまったく接点がなくて、正直、よくわからない世界と思っていたのだけれど、読んでみたらとても良かった!素人の私には理解しきれていないかもだけど、帯文にある通り「誰かが実感を言葉にするだけで我々は生きていけるということを、すごい速さで再確認させてくれる」と感じた。「実感」をこんな風に「言葉にする」ことができるって本当にすごい。

  • このセンス山川藍に恋をする(以下削除致しました)

    • 曇天さん
      女性蔑視で作者にも失礼なコメント。削除すべきと思います。
      女性蔑視で作者にも失礼なコメント。削除すべきと思います。
      2019/11/08
    • kaizenさん
      #返歌 大丈夫山川藍に会ったから独身じゃない自分うらめし p.s. 「コメント」じゃなくて短歌だということを、短歌やられていない方は誤解さ...
      #返歌 大丈夫山川藍に会ったから独身じゃない自分うらめし p.s. 「コメント」じゃなくて短歌だということを、短歌やられていない方は誤解されるかもしれないですね。また、短歌で、男女間の表現について、少しお話ししました。真意を誤解するような人ではないことを確認済み。好みかどうかは未確認。
      2019/11/30
  • 全編常温でびっくりした。突き放すでもなく甘えるでもない、おもしろい短歌だった。味わい深い...。

    こういう女性が同じ時代に生きていることがなんだかうれしい。

    • kaizenさん
      「日常」「自然体」とともに「常温」。突き放す、甘えるのどちらでもないのは、著者とお話して、感じました。作品と性格が共鳴しているような感じ。私...
      「日常」「自然体」とともに「常温」。突き放す、甘えるのどちらでもないのは、著者とお話して、感じました。作品と性格が共鳴しているような感じ。私は、自分は野良猫で、生きていること自体に価値があるという話を力説したのですが、自然体で聞いていただけたのが印象的でした。同じ時代に、同じ地方で生きていて、平和園でお話しができたこと、「なんだかうれしい」
      2019/11/30
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著者プロフィール

一九八〇年愛知県名古屋市生まれ。参加『いまドキ語訳越中万葉』(二〇一三年/北日本新聞社)、歌集『いらっしゃい』(二〇一八年/KADOKAWA)。

「2024年 『現代短歌パスポート3 おかえりはタックル号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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