月を食う 歌集

  • 角川文化振興財団 (2019年11月1日発売)
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  • 本 ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048842884

作品紹介・あらすじ

男性の吐瀉物眺める昼下がりカニチャーハンかおれも食いたい
自らのまわりに円を描くごと死んだ魚は机を濡らす
湖のようなベッドを抜け出せば君のもとまでさざ波が立つ
ぼくの持つバケツに落ちた月を食いめだかの腹はふくらんでゆく
親鳥の不在のあいだに辞書の切れ端から虫の名を覚えだす

感想・レビュー・書評

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  • 幻視が足りない。

  •  歌壇の重鎮・佐佐木幸綱の次男でありながら、その威光に頼ることなく、食堂店員、書店員として働いている。しかし職業は、汚いものであったり、意に染まない本を売らねばならなかったりする。
     失恋に泣いたり、幼い恋をしたり、同居(同棲?結婚?)したりする。厳しい生活をしながら、良家に育った上品さは失わない。
     なおこの歌集で、彼は第64回現代歌人協会賞を得た。

  • なんだか・・・歌人として恵まれたお生まれの方・・・なのか・・・・・・????
    良い意味でも悪い意味でも・・・いや違うかもだが・・・・・・

  • 栞には、「自身の生きる肉声」とあるが、拙くても粗くてもいいけど、ほんとに「生きる肉声」なのか?ぶれない現実認識があるのか? 2回ぐらいでは、読んでもやっぱりわからない。いつかこの歌集の中の一首を暗唱する日が来るとは思わない。第62回角川短歌賞受賞。

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著者プロフィール

1986年5月19日、東京都世田谷区生まれ。成城大学大学院修士課程修了。平成22年から、父佐佐木幸綱が主宰を務める「心の花」で短歌を始める。平成28年「魚は机を濡らす」50首で角川短歌賞受賞。

「2019年 『歌集 月を食う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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