脱サラ農業で年商110億円! 元銀行マンの挑戦

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048850414

作品紹介・あらすじ

日本の農業を元気にしたい!"異端児"が農業革命に挑戦する。ゼロから起業し、6年で年商110億円を達成した男が明かす「儲かる農業」の仕組みとは。

感想・レビュー・書評

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  • 銀行出身でMBAの著者が農業にビジネスロジックを持ち込んで農業再生を目指す足跡や事例、問題意識の紹介。著者の考え方はよくわかり共感できるのだが、事例紹介があまりなく、タイトルの年商110億円も推移や内訳がなく、たんにタイトルインパクトだけになっているため、腹落ち感がない。著者の会社のホームページを見ても、事業内容がよくわからなく、食イベントのプロモーターに見えてしまう。

  • 脱サラをしたサラリーマンが農業で生きていっている方の実話です。

    農業=稼げない。このイメージを脱却したとき、日本にも第一次産業の復活劇が描けるのでは?!

  • 農業の問題点、改善点に対しての考察及び作者の農業への思いが書かれている。

    現在の農業問題を学ぶ導入的な本。

  • ㈱ナチュラルアート代表取締役・鈴木誠著。
    慶応大商学部卒・東洋信託銀退社。
    2010年2月初版・234ページ。

    タイトルが安っぽい割には、内容的にはしっかりしているところが印象的。
    元々銀行マンからの転身のため、
    「農業に経営を」という視点が色濃く、
    また、銀行マンという性質上、カバーする経営オプション・視野が広い。

    「日本の農業を元気にしたい!」

    という志を、志のレベルから実際の経営レベルまで包括的に書いている。
    農業の現状を知り、また今後どのようにしていくべきか、考える上で良書。

    また、文章が平易な表現で噛み砕いているので、とても読みやすい。

  • 読み終わった。
    決してそれほど内容の濃い本ではない。

    この本の本質はタイトルに現れている。
    「脱サラ農業で年商110億円」
    それだけのことをやった。
    それはやるか、やらないか、だ。

    この人が年商110億を達成したノウハウが書かれていると期待して買った人は、期待はずれだと思うだろう。ノウハウや苦労話の比重はとても軽いので。でも間違いなく良い刺激になるし、この著者から受ける爽やかな印象は他では得難いと思う。

  • 内容紹介
    ゼロから起業し、6年で年商110億円を達成した男が明かす「儲かる農業」の仕組みとは?各国が輸出規制を強め、日本の「食」が危機を迎える中、日本の農業を元気にする!という夢に挑戦する男の姿を追う。

    ナチュラルアートは新しい農業の形にマッチした新世代の農協である。

    以下本文より

    ・百年続く会社を目指す
     「はyく年続く会社を目指す」、「百年社会に貢献する」、「百年社会から求 められる会社になる」
     ナチュラルアートではこうした言葉を経営理念として掲げています。
     いろんなところで公言していることですが、私はとにかく、障害、この仕事 をやり続けたいと考えています。これはパフォーマンスでも何でもなく、純 粋に好きだからです。

    ・私たちは、参加するのも参加しないのもいっさい自由な毎月定例の交流会を開催しています。
    農業に対して、どんなことでも話せる場をつくろうと五年ほど前に始めた会で、毎月第二水曜日の夜に集まりたい人だけ集まってくださいというものです。

    ・農業と自然への感動を社名に込める
    (中略)
    ナチュラルアートという社名は、こうして収穫される大根の一本一本、お米や野菜や果物、牛、豚、鶏といったすべては、自然(ナチュラル)が生み出してくれる芸術品(アート)であり、人間は自然と共生してその恩恵を受けているのだという考えからつけたものです。
    自然に対する敬意と感謝の気持ちを忘れないようにという思いを込めて、社名をつけました。

    ・「農業のこれからの三年」が日本経済を左右する!
    (中略)
    ここで農業を取り巻く環境がいい方向へと変わっていけば、日本経済のリーディング・インダストリーとして農業が再構築されていきます。しかし、それとは逆に、このままの農業を放置すれば、農業も日本経済も取り返しがつかないことになるでしょう。

    ・農業者同士の連携を強化しよう
    (中略)
     これまで日本の農業は、縦割り社会に慣れすぎていたうえ、農業者一人ひとりが個人主義に偏った”一人親方の世界”になっていました。そこで突然、誰も似企業経営者に生まれ変わることを求めても、現実的にはほとんど不可能です。
    (中略)
     だからこそ、すべてを一人でこなすのではなく、、役割分担のできるチーム編成をすることです。そのなかでは、他産業も含めた連携を図ることが大切です。
     これまでの農業者がとくに不得意としていた”横の連携”を徹底強化していくのが何より重要です。

    ・安定のカギを握る「ポートフォリオ戦略」
    (中略)
    しかし、たとえばナチュラルアートでは、東北にも九州にも農場があります。野菜もやれば、果物も畜産もやります。そういう展開をしていれば、どこかで非常事態が発生しても、ほかの農場がそのマイナスをカバーできます。

    ・規模の経済と経営効率
    (中略)
    また、せまい農地で小規模の農業を営んでいるのであれば、様々な農機を個人所有しているとコストパフォーマンスは非常に悪くなります。そうした部分における無ムダをなくすためにも、一定レベルまでは規模の拡大をしていき、経営効率を改善する必要があるのは確かです。単独での規模拡大が困難であれば、やはり横の連携をとっての事実上の規模拡大をはかるのが有効です。

    ・商品戦略の重要性 求められる商品開発
    (中略) 
     このように、これまでは作ったものをとにかく流通に流す「プロダクトアウト型」の産業であったことは否めません。しかし、これからは、消費者の二^図に応えた商品開発や商品供給をしていく「マーケットイン型」の商品戦略も加味していかなければなりません。
     とはいえ、極端に白か黒かではありません。やはり農業特有の側面を把握し、プロダクトアウト型に適度にマーケットイン型を取り入れた、塩梅の良いマーケティングが求められます。この点を工業製品のように過剰な几帳面さで対応することが、異業種農業参入組の失敗の大きな要因になっています。

    ・自然に集まった「仲間たち」
    ナチュラルアートが第一歩を踏み出した時には、特別なことは何もしませんでした。会社を設立してまず何をやったのかといえば、メッセージを発信したあd家だったのです。
     そのメッセージとは「農業を元気にしていく!」というただ一言です。
     農業を元気にしていくことだけを考え、そのためなら何でもやります、というのが私たちの立ち位置でした。すべてがわかっているわけでもないのに、自分のテリトリーを狭めてしまうよりは、学びながら当社のあるべき姿を作り上げていこうと考えたのです。

    ・ラーニング・バイ・ドゥーイング
    私のやり方は常に”ラーニング・バイ・ドゥーイング”、つまり「為すことによって学ぶ」といえるものです。
     ラーニング・バイ・ドゥーイングという言葉には各分野でさまざまな意味づけがなされていますが、私の場合は「肉付けは、物事を進めながらやっていけばいい」といった意味合いでこの言葉を用いています。

    ・日本一、お友達の多い会社を目指して
    (中略)
     「ナチュラルアートは、日本一、農業業界に”お友達”の多い会社です」という言い方をよくしますが、それはただの冗談ではありません。その部分にこそ、ナチュラルアートがどのような会社であるのかという特徴のすべてが出て居るのは間違いありません。
     そしてまた「ナチュラルアートは、日本一、お友達の多い会社です」という
    言葉には、農業業界へのアンチテーゼの意味も込めています。農業業界はとにかく縦割り社会になっているため、「団体」や「地域」などで関係性を縛り付ける場合が多く、全国の農家や他団体の方々と交流していこうという気運がありません。しかし、そうした縦割り社会でいる限りは、農業業界が抱えている問題は打破できません。
     それとは逆に、横の連携を強めて、力を合わせていけば、さまざまな活路が見つかっていきます。その子音を声高に主張するためにも、「ナチュラルアートは、日本一、お友達の多い会社です」ということを、機会があるたびに口にするようにしています。

    ・農業とITの融合
    (中略)
    インターネット上に「農業ポータルサイト」を立ち上げる準備もすでに整いかけています。
    (中略)
    多くの情報を共有できるようにすることで、業界の健全な発展に貢献したいと考えています。

  • かなり、つまらない。
    残念・・・

  • このタイトルで書店の特定コーナーに置かれてしまうのは実にもったいない本。人生や仕事について考える上でのヒントが詰め込まれている。若い人に是非読んでほしい。

  • 2010.03.21 朝日新聞で紹介されました。

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。協和発酵工業株式会社、公立中学校・高等学校教諭を経て、現在北海道大学大学院教授。教育学博士。専門は理科教育学、教育評価、解剖学(両棲類)。学ぶ意欲の測定と意欲を引き出す授業デザインを研究している。主要論文・著書に「学ぶ意欲を引き出す授業とは何か2——授業評価のフィードバックによる授業改善高等教育ジャーナル、Vol.14」、『学ぶ意欲の処方箋』(東洋館出版社、2002年)他がある。2003年日本理科教育学会賞受賞。趣味は、オーディオのほか、音楽(Classic, Jazz:見る・聴く)、車(元国内A級)。

「2007年 『フィンランドの理科教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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