これだけで「組織」は強くなる 戦うリーダーの作り方

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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048850636

感想・レビュー・書評

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  • 金銭欲や物欲といった即物的な欲を超えた次のレベルのハングリーさをいかに持つか

    そのためには、自分の役割を意識すること

    人生において、組織の中において、自分が果たすべき役割とは何か?
    自分という人間をどのように使えば社会にもっと貢献できるのか?

    もうひとつは、自分以外の他人に関心を持つこと。

  • 会社(ワタミ)の社長、野球チームの監督という異なる立場2人の対談形式の本

    立場は違えど考え方には共通の部分が多い。
    チーム・組織と個人のあり方、組織においての「理」と「情」の掛け合わせ方などがまとめられている。
    ありがちな「マネジメントとは・・・・・」、という本ではなく読みやすい。

  • 野村氏の考え方は、仕事に大いに役立つと思っていたが、渡邉氏との対談形式によって、ビジネスと野球はリンクすると自信を持つ事ができた。内容はお二方の著書の中にすでにある内容であるが、見事にリンクしていた。

  • 野球はほとんど観ないのに、なぜか野村監督の本はよく読んでる。プロフェッショナルな人が書いた本は好き。

  • ワタミ社長の悪評を聞いた上で読んでしまったので、信用できなかった。野村さんの言葉には、響くものがあった。

  • 元楽天監督の野村さんと元ワタミ社長の渡邉さんが対談した内容をまとめた一冊。

  • 本日ご紹介する本は

    数々の球団を指揮した野村克也さんと、
    ワタミグループを育てた渡邉美樹さんによる、
    組織のつくり方と育て方です。


    野村監督といえば、
    データ野球とかミーティングなど
    「分析重視」といったことを連想します。

    渡邉美樹さんといえば
    いろいろな事業を展開する
    「カリスマ経営者」というイメージです。


    この本を読んで、
    こうするのがいいというような明確な結論
    はないのですが、

    野球とビジネスにおける
    共通点を見出すことによって
    なにをするにも、重要なのは「人」だと思います。


    理論的なノウハウを展開しているわけではなく
    経験に基づいた「人間学」のようなものについて
    お二人の考えを交互に発言されています。


    そうだな。と思ったのは
    「ノウハウではなくノウホワイ」

    ノウハウというのは、
    「どうやるか」を教えますが
    ノウホワイは
    「なぜそうするのか」を
    教え、一緒に考えます。


    身の回りの当たり前にやっていることでも
    「なぜそうするのか」をゼロベースで考えてみると

    「よくわからない」
    「こうしたほうがいいのでは?」
    といったようなことがあるのでは
    ないでしょうか。

    「なぜ」を繰り返し考えることによって
    改善や進歩があるのだと思います。


    本書を読み進めて行くにつれ
    「教育」「人の育成」は短期には成果がでませんが
    長期には必要で重要なこと、と言うのが再認識できます。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    肝心なのは、一日の勉強時間ではなく、一日の範囲を明確にして、その中でやりぬくこと
    教育=educate 本来の意味は「引き出す」 「いいところ」を引き出すのが真の教育
    大切なのは、夢に向かって努力を続けること そうやって、組織も人間も成長していく
    反省の習慣化=今日は目標に向かって一歩でも進めたか
    部下を指導する立場になったら「言葉」を獲得しなければならない
    「教えないコーチが名コーチ」=問題意識を高めるアドバイスをする
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆

    第1章 「成長し続ける組織」の条件
    第2章 組織を動かす「情」と「理」
    第3章 壁を突破する力
    第4章 人材を育て、活かす
    第5章 「最強のリーダー」への道
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/77a10dc273303424.png

  • 野村本の常でいつもと内容は同じ。渡邉美樹さんとのやりとりは楽しかったです。

  • ノムさんとワタミさんの本。どちらも興味深いリーダーで、対談形式ではなく、1章毎に、野村、渡邊が担当して、お互いの文章についてのコメントもいれながら、リーダー像を述べている、新しい形の本でした。日頃からのお二人の主張が整理されていて、読みやすかった。
    (私がどちらかといえばファンだからかもしれませんが)


    目次
    はじめに―知将、組織を語る(野村克也)
    第1章 「成長し続ける組織」の条件
    ・スター選手だけでは「勝てる組織」には鳴らない(野村)
    ・一人ひとりが主人公となって戦う(渡邊)
    ・どんな時にもチーム優先主義を貫く(野村)
    ・「自分最優先」から「フォアザチーム」へ(渡邊)
    ・経営の原理原則は「確率論」にある(渡邊)
    ・野球の原理原則は「相対関係」にある(野村)
    ・選手の天性を見抜き適所に起用する(野村)
    ・なぜ、現場からの人材登用にこだわるのか(渡邊)

    第2章 組織を動かす「情」と「理」
    ・情と理のバランスが組織を強くする(渡邊)
    ・「人情紙風船」だった楽天首脳陣(野村)
    ・ビジネス的見地から考える「野村監督解任劇」(渡邊)
    ・人間は「情にほだされて」頑張る生き物(野村)

    第3章 壁を突破する力
    ・貧困と劣等感が私を強くした(野村)
    ・幼少期に体験した「天国と地獄」(渡邊)
    ・キャッチャー的才能が組織を動かす(野村)
    ・人間には「ワーク=ライフ」の時期が必要(渡邊)
    ・豊かな時代に「ハングリーさ」を持つには(渡邊)
    ・硬直化した組織は「人材の墓場」(野村)
    ・人間は夢を追いながら成長する(渡邊)

    第4章 人材を育て、活かす
    ・オーダーメイドの人材教育が必要な時代(渡邊)
    ・指揮官の考えを浸透させて意識改革を図る(野村)
    ・準備と反省で努力の精度を高める(渡邊)
    ・「野村野球」はプロセス重視の準備野球(野村)
    ・トップの一言で部下の動きが変わる(野村)
    ・叱って育てるか褒めて育てるか(渡邊)
    ・人間は「無視、賞賛、非難」の段階で試される(野村)
    ・「野村再生工場」が起こした革命(野村)
    ・再生とは、適材適所を経験則で見極めること(渡邊)
    ・再生がチーム全体の意識を変える(野村)
    ・勝つための指導だけでは進歩はない(野村)
    ・「ノウハウ」より「ノウホワイ」が大切(渡邊)
    ・「鞍上。厠上、枕上」の読書で猛勉強(野村)
    ・ビジネス書には中途半端に関わらない方がいい(渡邊)

    第5章 「最強のリーダー」への道
    ・リーダーの器が大きくなれば組織も成長する(野村)
    ・組織力の99%はリーダーで決まる(渡邊)
    ・小事が大事を生む(野村)
    ・think small!(渡邊)
    ・判断は頭で、決断は心で(野村)
    ・いったん結論を出したら肚をくくれ(渡邊)
    ・派閥の横暴が阻止機の力を奪う(野村)
    ・社員との付き合いを平等にする方法(渡邊)
    ・ワンマンは是か否か(野村)
    ・組織本来の目的に目を向けさせる「良いワンマン」(渡邊)
    ・教えないコーチが名コーチ(野村)
    ・コーチ役を作るのは経営者の責任(渡邊)
    ・後継者は早くからそばに置いて育てる(野村)
    ・私が次期社長を決めるまで(渡邊)

    おわりに―人も組織も、仮説と検証の積み重ねで強くなる(渡邉美樹)

  • 野村「監督」とワタミの渡邉氏の対談本。
    異なるバックグラウンドを持つ2人がリーダーシップについて語る。
    2人の物事の考え方には多くの共通点があり、どんな分野であったとしても突き抜ける人達というのは似ているのかもしれない。
    楽天監督解任の下りなど、多分に感情的な一節なども含まれているが、そういった人間臭い部分も野村氏の魅力の1つだと思う。
    何か具体的なビジネススキルを教えてくれる本ではないが、がんば頑張ろうという気持ちにさせてくれる本。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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