ツキを呼ぶ言葉

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048850865

感想・レビュー・書評

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  •  言葉を大切にする。そして礼儀を重んじ相手に対する、そうすれば大きな失敗はないだろう。

    一つ一つの言葉に生きざまと含蓄を感じる。

    何はともあれ 「準備・実行・後始末」この言葉に打たれた。

  • つて、ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』とい
    う本がベストセラーになりましたが、この「原因と結果」において
    大事なのは、「結果」ではなく、「原因」に目を向けること。

    ※参考:『「原因」と「結果」の法則』
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763195093/businessbookm-22/ref=nosim

    われわれは、調子のいい時も悪い時も、「結果」ばかりに目を向け
    がちですが、実際に人間が影響を与えられるのは「原因」の方。

    つまり、たとえ調子が良くても「原因」をいじっていない時は、将
    来もたらされる「結果」は危ない。

    逆に、今は悪くても、着実に「原因」を積み重ねていれば、未来の
    「結果」は明るいものになるのです。

    やはり、勝負で勝とうと思ったら、物事の本質、つまり光の当たら
    ない真実に目を向けること。

    そういう意味で役立つのが、本日の一冊。

    伝説の雀鬼、桜井章一さんによる『ツキを呼ぶ言葉』です。

    20年間無敗の著者が、数多くの勝負から培った教訓がコンパクトに
    まとめられており、じつに重宝する内容です。

    ・複雑化した知識が持つ価値を疑うこと
    ・善を教える道徳より、「卑怯」という悪を教えたほうが、よほど効果がある
    ・敗北の99%は自滅である

    物事の本質をとらえた著者の言葉は、読者の物事の見方、考え方に、
    きっと強烈な影響を与えるはず。

    とがった言葉が多く、読んでいてじつに刺激的な内容です。




    登山においては、上るときだけがプラスの意味を持っているのだろ
    うか。下りも上りと同じように山を楽しむことに変わりない

    生きる姿勢としては上りのときこそ身を屈め、下りのときこそ胸を
    張ったほうがいい

    力の入った努力はどこかで必ず壊れる。「力が入っているな」と思
    ったときは自分を疑ったほうがいいのである

    今度、はない

    複雑化した知識が持つ価値を疑うこと

    定まったものを追求するのが知識であり、定まらないものをつかむ
    のが智恵である

    得ることの裏には必ず失うものがある。得ることに気持ちが囚われ
    ていると、そのことに気づかない

    つくられたものは壊れやすく、またそれに囲まれた生活は豊かなよ
    うでじつは味気がない。だからこそ、人間らしい深い呼吸をしよう
    と思えば、そこに「生む」という感覚を滑り込ませることが必要に
    なってくるのである

    人の本心は知ろうとしなくてもいい

    嫉妬や怒り、憎しみといったマイナスの感情が愛する相手に起こる
    のも、愛が所有欲であることの証だろう

    学校の授業なんかでは、善を教える道徳より、「卑怯」という悪を
    教えたほうが、よほど効果がある

    根は光が当たらない部分。根に暗い部分があるのは当たり前だ

    人は生きていることがすでに誰かに迷惑をかけているのである

    いっぱいいっぱいに入れないで、せめて半分くらいは空けておきた
    い。十分空いていれば、風通しもいいだろうし、いろいろなものが
    自由に出入りできて気分も清々しい。そんな空っぽ感覚を大事にしたい

    社交辞令を言われて喜ぶ豚になるな

    デキる人は、取引先や客から頼まれたことをそう言われる前に済ま
    せている

    敗北の99%は自滅である

    間違った悪い流れのときにそれに合わせて悪い手を打ってしまうと、
    そのときはよくても、その次に正しい流れが来たときに合わせられ
    なくなってしまう

    不調こそ、我が実力なり

    すべてを始まりにすれば、終わったことはチャラになる

  • 見開きの2ページの右側にツキを呼ぶ言葉が大きな文字で、その左側のページに解説。
    この構成ですのでちょっとした空き時間で2ページ単位で気軽に読みするめることができました。
    さすが幾多の大勝負、難局を乗り越えてこられた稀代の勝負師。
    こういった世界に身を置かない私でも、日々の生活の場で役立てることの出来そうな言葉が多数ありました。
    故事成語であるとか、偉人や名経営者の語録であるとか。
    そういった立派なものよりも、むしろコノ本の言葉のほうがスッと心の中に届くように感じます。
    そして、本質的には両者はほとんど同一のものなのでしょうね。
    付箋は15枚付きました。

  • 人が人らしく生きていくために役立つ考え方・姿勢が述べられている。

    我々はともすれば、自分流の物の考え方・判断基準に固執しがちであろうが、自己から適宜離れて、自分の物の見方や固執具合等についてちょっと見直す余裕がほしい。柔軟的、多面的に物事を見つめ、柔らかく受け止める余裕を身につけたい。そういう気持ちにさせる良本。

  • 不調こそ我が実力なり

    緊張は生きてる証

  • 久々に本屋で麻雀コーナー見て気になったので。
    著者のことは本書で知りました。勝負に強い人憧れる。

    何事も準備、実行、後始末。
    敗北の99%は自滅。

    この2つが印象に残った。
    自己啓発系は大抵、こんなんわかりきってるよ!ってことが書いてるんだけど、ちゃんと外部からインプットすることも大事だと思う。
    わかっててその通り皆が生きてたら世の中もっと良くなってるに決まってるよ。
    だからたまに読んじゃうんだよね~。

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著者プロフィール

1943年東京・下北沢生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は、「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀を通して人間形成を目的とする「雀鬼会」を始める。
主な著書に『決断なんて「1秒あればいい』(ソフトバンク文庫)、『感情を整える』(PHP文庫)、『努力しない生き方』(集英社新書)、『体を整える』(講談社)、『「実践」で身につけた本物の教養』(クロスメディア・パブリッシング)、『超絶』『金メダリストの条件』(以上、竹書房)などがある。

「2021年 『瞬間は勘と愛なり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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