エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫 く 9-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.98
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本棚登録 : 547
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048863438

作品紹介・あらすじ

昭和一〇一年夏、廃墟の町"尽天"。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が"主従の契約"を結んだ瞬間だった。少年は、軍最強の兵器"鬼虫"の"蜂"九曜と名乗った。兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。徐々に心を通わせていく二人。しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である"蜻蛉"竜胆の飛来によって打ち砕かれ-!?閉じられた町を舞台に、最強の兵器たちが繰り広げるノンストップ・アクション。第18回電撃小説大賞"大賞"受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった~!!
    戦後の世界で冷凍睡眠から目覚めた人たちと
    生き残った兵器の少年のはなし

    だんだん人間味を帯びていく九曜もかわいい
    叶葉ちゃんかわゆす

    死んじゃった兵器仲間たちもちらっとしか出てこないのがまたいい

    なんか超すきだった~!面白かった
    ふたりのやりとりがよすぎた

    一巻完で好感度うなぎのぼり(だってきれいに終わってるし潔いじゃん?)
    と思ったのに今登録するときに
    七巻くらいまで出てるのがわかっちゃった…

    続きも面白いのかな?
    一巻が最高ってパターンかな
    気になる

    ライトノベルのランキングに入ってた
    読んでよかった

  • ザ・普通な良作。王道なボーイ・ミーツ・ガール。

    SFというかスチームパンク的なものに昭和をぶっこんだ世界観や、真っ直ぐな主人公、ヒロインのキャラクタァ、ロマン溢れるメカメカしい設定。それらの要素を、堅すぎず柔らかすぎず、それでいて安定感のある文章でまとめられあげており好感触。

    惜しむらくは、設定、キャラ、ともにところどころで「ありがち」なところがあり、どこまでいってもこの作品ならではの突き抜けたサムシングが感じられず、普通の良作で終わってしまったという感が。そんな筈はないのだが根底に流れるものが同じなせいか、ものすごく既視感を感じる作品。

  • 程よい文章の硬さ。鬼虫かっこいいよ鬼虫

  • 戦闘兵器の少年と少女の出逢い。感情を欠落する少年が少女と過ごす日々を経て、戦う意味を得て強敵と対峙する。
    こんなラノベが読みたい!という好みのど真ん中、王道のボーイミーツガール活劇。
    少し堅めの文章と設定、だからこそ幸せとは何かが強調される。

  • 昭和レトロ×廃墟×SF!
    ただそれだけでも充分惹かれるものがあるのに、そこに朴念仁と元気っ子とかなんだそれ最高だ最高!

    きっと文章だからこそ表現しきれる、スピード感のある戦闘描写が格好いい。
    ただの「兵器」だった九曜がだんだん人間性を取り戻す様子にほっこり。
    緩急のつけ方が上手いなぁ。

  • アクションとかほとんど読まないけどこれは好きです。

    うん、九曜がかわいいです。そもそもそれで手にとったし。
    日常のシーンでもなかなかニヤニヤしました。

    アクションシーンもどきどきして良かった。状況もけっこうわかりやすいし。

    九曜が蜂とつながってるとことか帰ってきて少年のような微笑を見せたとことかも好き。
    まだまだ好きなとこいっぱいあるんだけど多いなぁ。

    互いに存在理由を探してるとこもいい。

    最後に好きなセリフ。

    「だから君は、これからは小生の為に生きろ」

    映像化したの見たいです…!映画とか。

  • まったく電撃文庫の規格にのっとった出来ばえ
    充分良く出来ているがテンプレートでも
    例えば『アクセルワールド』のように
    あざとさを越えて感心させられるほどの出来ではないのは
    舞台設定にもキャラクタ描写にも感じられて
    なるほど同じつくりだからこそ力の違いが出るものだと思う

  • ラノベの王道ストーリー

  • 日本を思わせる架空の国家・八洲を舞台にしたSF。「金翅の九曜」「四天の竜胆」など、戦闘兵器・鬼虫のコードネームがいちいち格好良い。心理描写などが抑え気味で読みやすかった。

  •  荒廃した都市で「鬼虫」と呼ばれる戦闘兵器を駆る改造人間の少年が、生き残った人々を救うべく、最強の鬼虫と戦う話。

     人の感情を理解できない機械頭の主人公・九曜と、彼を人として扱い、人間として接しようとする少女・叶葉のちぐはぐなやりとりが読んでいて楽しかった。また、虫型の機械が繰り広げる戦闘シーンは描写に勢いがあり、緊張感をもって読むことができた。話のコンセプトがはっきりとしていて、ラストシーンの読後感とともによくまとまっていると思う。
     第一巻だけで話としては完結しているが、続刊も読もうかなと思わせてくれる。

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著者プロフィール

『エスケヱプ・スピヰド』にて第18回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、作家デビュー。他の著作に「サムライ・オーヴァドライブ ‐桜花の殺陣‐ 」「ニアデッドNo.7」(電撃文庫)、「言鯨【イサナ】16号 」(ハヤカワ文庫JA)などがある。

「2020年 『地獄に祈れ。天に堕ちろ。2 東凶聖餐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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