INNOCENT DESPERADO (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 517
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048863681

作品紹介・あらすじ

好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたら良い―。
家族の不和、消失する未来、そして叶わない恋。青春時代に翻弄される四人の少年少女は、かけがえのない存在を守るために、日常からの『家出』を決意するが…。
著者デビュー作『蒼空時雨』より遡ること10年。
高校生だった紀橋朱利は、友人との逃避行の果てに何を見出し、何を失うのか。
『ニコニコ動画』から生まれたアーティスト秋赤音とのコラボプロジェクト小説。

感想・レビュー・書評

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  • 「蒼空時雨」の登場人物、朱里と夏音が主人公のスピンオフ(?)。他にも魅力的なキャラがたくさん出てくるので、蒼空~を既読だと読んでいてとても楽しい。綾崎さんの作品は全て世界観が統一されているので、伊坂さんや辻村さんの作品を読んでいるときのように、「あの時のことはここに繋がっていたんだ!」感が至るところで味わえてとても好き。

  • 実る恋、実らない恋

    動く想い、静止する想い

    若さ故の瑞々しいその感情のやり取りに、自然と溜め息が溢れた…


    …朱利っ!

    ちょっと蒼空時雨読み返してみようと思った。
    歪みつつも一直線な彼らがとても眩しかった。

  • 青い。なんて浅はかで短絡的な。ああでもこんな衝動を、こんな気持ち達を、青春という言葉で表すのだろう。蒼空時雨読了後の私には、どうしても朱利さんに目がいってしまった。彼の、器用なのにとても不器用な愛の形に胸が締め付けられるようだった。彼はどれだけ傷付いたのだろう。想いが裏目に出る事はどれだけつらかっただろう。ボロボロになって、それでも尚たった1人を愛し続けた、決して振り向いてはくれない彼女を想い続けた彼が、どうか報われますようと願わずにはいられない。蒼空時雨が読み返したくなる。朱利さん良かったねと心から笑って彼を祝福したい。

  • 朱利先輩!と叫びたくなった・・・・。
    とりあえずは「蒼空時雨」を読み返します。

  • やっぱり、綾崎さんの小説が好きだ。プロローグの時点でそう痛感してしまった。

    朱利の、不器用な恋愛パターンに思い当たる節が多すぎて途中ちょっとつらかった。ひねくれ者って純粋な子を好きになってしまうものなのかも。

    けれど、嫌われてるってわかってても好きな人の幸せのために冷静に判断し行動できるって、男性として凄く魅力的だと思う。

    蒼空からずっと朱利押しだったけど、さらに好きになった。

  • 「青春」なやるせない感とか、無力感が結構共感できた。
    平凡に生きてる自分には、遭遇し得ない出来事ばかりだけど。
    あと、安定の夏音さん(笑)
    やっぱり彼女が一番好きだな←
    蒼空〜の方を久しぶりに読みたくなった。

  • 「antinotice」
    家出先に選んだ場所は。
    いくらなんでも二週間誰にもバレずに部室で暮らすというのは無理があるのでは。
    両親も欠席はしていなくとも、流石に二週間も家に帰らない娘の事を心配になったりはしないのだろうか…。

    「花弁」
    突然紹介された恋人の存在。
    自分にとって唯一の家族から恋人の存在を告げられるだけでも動揺するだろうに。
    前もって伝えることも無く共通の知り合いを紹介するなど今までの行動全てが疑いたくなるだろうな…。

    「Flashback」
    彼女の心を守るために。
    一番現実を帯びていて冷静な判断が出来ているのは彼一人だろうな。
    確かに彼女の心はギリギリの状態かもしれないが終わりの見えない逃亡生活を始める理由にはならないのでは。

    「knock yourself out」
    逃亡先で始めた生活。
    これだけの間だけでも破綻せずに暮らし続けれたというのは凄いことでは。
    この逃亡に反対していた彼の行動が一番この暮らしを支えているのではないだろうか。

    「enough is snough」
    十分な思い出を胸に帰路へ。
    どれだけ罵られても仕方ない裏切りをした彼だが一番現実を見ていたのも彼だろう。
    この行動が無ければ逃亡先での生活など始めから続くことがなかっただろうな…。

    「paradise in the prison」
    彼が見てきた世界。
    自分の気持ちが届かないどころか、相手からの憎悪を受ける日々など想像しただけでも胸が痛くなる。
    せめて彼女が誤解している彼の行動の意味が伝われば少しでも報われるのだろうか…。

  • いつものように若い自我との葛藤がダイレクトに書かれていて興味深く?読めました。
    登場人物のそれぞれが高校生という年齢ならではの屈託を抱えていて、それに対して誤魔化すか、斜に構えるか、別の方向に抑えこむかなど複数の選択肢を提供していることで、読者のさまざまな好みに対応できる上手いテクニックだと思う。

  • 再読。これまた悲しいほど記憶に無く、シュリの失恋をほろ苦く読了。しかしなんだか失恋相手のことボロクソに描いてませんか?

  • 自分は本心を語らず、他人に対してはわかったような発言をする朱利の事が腹立たしく思ったし、凜乃に対する想いはストーカーじみてて気持ち悪かった。

    綾崎さんの容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群だけどどこか斜に構えてて影のある主人公 にはちょっと飽きてきたかな。
    大体は、最後には一筋の光明が差すんだけど、人格壊れた人ばかりなので嫌悪感もする。
    完全なハッピーエンドな作品が読みたくなる。
    きっと俺は何かを諦めて手に入れた幸せ、に納得がいかないのかなぁーなんて思ったり。
    自分は散々諦めてきたくせに。

    俺には朱利のやったことは、余計なお世話だって思えてしまった。
    俺が凜乃や爽馬の立場だったら、俺も怒ってるだろうな。
    でもこれは身内だけでは解決できないと思う時もあるから、複雑だよね。

    自分が首を突っ込んだ結果、凜乃と爽馬がつきあうことになって、ざまぁとおもった。
    お前はそれでも凜乃の事を好きでいつづけるんだろ?気持ち悪いなとも。
    それだけじゃない人だってのももちろん読み取れるんだけど、ネガティブな印象の方が強く残った。

    蒼空時雨も読んであげないと、朱利の印象は悪いままなんだよね笑

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2020年 『レッドスワンの混沌 赤羽高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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