月だけが、私のしていることを見おろしていた。 (メディアワークス文庫 な 3-1)
- アスキー・メディアワークス (2012年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048864749
作品紹介・あらすじ
高学歴、高年齢、高層マンション住まいの3K女・二宮咲子は、元彼の御厨に未練たらたらの日々を送っていた。週末の友人の結婚式で御厨と奥さんに再会することを悩む咲子は、占い師に一週間で出会いがないと一生独身と宣言されてしまい…。そんな彼女には、誰にも言えない楽しみがあった。それは、年下青年の住むぼろアパートを中古の天体望遠鏡で覗くこと。今の彼女の心を暖めてくれるのは、月夜に望遠鏡を通して知り合った青年・瑞樹との交流しかなくて-。第18回電撃小説大賞"メディアワークス文庫賞"受賞作。
感想・レビュー・書評
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落ち着いていて綺麗な文章だったので、一気に読めました。
ヒロインの年頃は、おっちゃんにも通づるところがあり、共感できました。
やっぱその年頃が、仕事も任されること、出来ることが増えて、一番楽しい時期だったと思います。
そして自身のことは二の次で、あれよあれよといい年頃に^^;
ヒロインもおっちゃんも不器用。だけどおっちゃんの方が更に、人間がヘタクソだったもんでお一人様って現実ですわ(笑)
本作は、綺麗にまとまっているように感じましたが、ラスト急にファンタジー要素を出してきて、少し“んんっ?”ってなりました。
それが故の星3つ。
綺麗な文章を書く作者さんなので、他の作品があるなら読みたい所ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素直に読んで、優しい気持ちになれる本です♪
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タイトルからあんま期待してなかったけど、
ちゃんと続きが気になる!
最後もいやみなくファンタジーでまとめてて
なかなか文章力のあるラノベ。
満足♪ -
ハッピーエンド。良いお話だった。
うん、こういう話も悪くない。
でもなんか御厨よりも瑞樹の方が目立ってて、御厨が少し可哀想に思った(笑)。
幸せの形ってなんだろうって、そんなお話。 -
途中までは
主人公の咲子が
元彼?の御厨をひきずりながらも
お見合い相手の御曹司に曖昧な態度をとったり
瑞樹に弱音を吐いたりする姿に
少しじれったく感じながら
読み進めていました
でも最後の最後で
全部がまとまって
なんとなく納得出来ました
瑞樹の秘密が明かされる場面は
なぜか号泣してしまいました…
一気読みして
最後はスッキリできるお話だと思います(^^) -
サラサラと読める文面であっという間に読めました。
年齢を理由に焦る気持ちも分かりますが……
自分は自分……と思う私には「そんな焦らんでも」とも思いました。
咲子の周りの人々の優しさがよく表現されていて、彼女の人運の良さが羨ましくなりました。
咲子だけでなく、友人の理菜にも人生の変化があり、胸がギュッとなりました。
切なさも胸キュンも詰め込まれた少し不思議なお話でした。
とても面白かったので、別の作品も読んでみます! -
メインストーリーは簡単に察しがつくけれど、そんな原因ってありなのか? Luncher が繋ぐ想いにはちょっとしんみりした。