空ろの箱と零のマリア5 (電撃文庫 み 8-10)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.12
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本棚登録 : 204
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048867337

作品紹介・あらすじ

大嶺醍哉が手にした箱は"罪と罰と罪の影"。人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化する"箱"を使い、彼は人間を『選別』していく。自身の信念に基づき邁進する醍哉。そんな彼を"敵"とみなす星野一輝は、醍哉を止めるため、箱"願い潰しの銀幕"の使用を決断する。そして醍哉は、気づけば無人の映画館の中に閉じ込められていた。ここが一輝が展開した"箱"の中だと気づいた醍哉は、対抗するための手段を模索する。"箱"VS"箱"。衝突する二人。果たして勝者は-。

感想・レビュー・書評

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  • 願いを叶える箱を巡ってついに一輝が友人と対立する第5巻.覚悟を決めた一輝は別人格のようになってしまっているけど,その辺りもちゃんと説明がされていて結構緻密な展開.しかし主人公の周りのキャラはみんな心の傷が深すぎて,冷静に考えると結構凄惨.
    前巻で「零のマリア」の意味がなんとなく分かり,さらに今巻でもタイトルに秘められた伏線が明らかになる.約2年振りの新刊のせいかキャラデザがもはや別人だけど,著者自身があとがきで大人のフォローをしていたのはウケた.結末は全く描かれていないので,ストーリーとか設定とか忘れないうちに続刊を出して欲しいところ.

  • 相変わらずの駆け引きや人間性の描写に感嘆。
    ここまでうまい掛け合いは、そうは見ないかと。

  • 二年ぶりだけど相変わらず誰も彼も狂ってるし、やられたと思わされる部分も巧みだった

  • 正直もう出ないと思っていた箱マリ2年ぶりの待望の新刊。とはいえ私4巻を積みまくっていたからそこまで開いた感じしなかったけど(苦笑)リアルタイムで追いかけてた人にとってはなんともいえない感動(?)でしょうね。

    4巻から一輝が大きく成長し醍哉と直接対決までは予想できた流れだが、そこを一筋縄ではいかないのが流石御影先生というべきか。
    零のマリアとは?醍哉との対決の行方は?Oとも遂に対決みたいだしいよいよクライマックスか。

    次は今までのことを思えば早いペースで出るので出たらすぐ読まねば。

  • 待望の新刊、とうれしさがこみ上げてくるこの作品。前回の話しほとんど覚えてなかったけど問題なく読み進められた。4巻の次点で主人公の成長?っぷりに驚かされたけど、っていうかあれは成長と言うより変化だった。今回は更に主人公の変貌振りに驚かされた。そして話の内容も最近の話題にタイムリーだったので胸を打たれる台詞や、色々と考えさせられたりもした。「相手を傷つけてもいい相手、だと思うことで自己正当化するなよ」という台詞に軽く衝撃を受けてしまった。当たり前のこと何だけど改めてこう文章で言われると、自分もそうした日常で、こいつなら傷つけても大丈夫だといった心理状態になっていたんだなと反省。傷つけられて平気な人なんていないし、どんな人であっても傷つけてはいけないんだと、この本を読んでそんな当たり前だけど現代人が忘れてそうなことを再認識した。

  • 待望!!の最新巻。ずっと待ってましたよ、御影先生ッ!

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著者プロフィール

『空ろの箱と零のマリア』『Fランクの暴君』(ともに電撃文庫)『恋する殺人オーディション』(MW文庫)など、多くの著作を持つ実力派作家。

「2019年 『利他的なマリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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