- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048868051
作品紹介・あらすじ
豪華客船に現れる船幽霊。柄杓で水を撒くだけの時代錯誤な怪異に巨大な船を沈められる訳がない。湊が依頼を受けたのは言うまでもなく-クルーズを楽しむためだった。ユウキと沙耶は湊に見切りをつけ、早々に事件を解決。これで大っぴらに遊べるとばかりに、湊は泥酔しカジノで暴れボヤ騒ぎまで起こす始末。だが、怪異は終わっていなかった。巨体を誇る豪華客船が傾き始めたのだ。裏に潜む本物の怪異の仕業か?転覆寸前の極限状況の中、湊の科学的推理が始まる。
感想・レビュー・書評
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相変わらず。でも1冊完結。
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#読了
うわぁ、聞いたことのある怪異が出てきて、一気に読んでしまった!笑
このシリーズ、楽しー!!
なんで積読にして放置してたんやろ笑 -
現代科学の知識を手に入れた怪異という脅威。
柄杓数本で豪華客船は沈むのか?
斬新すぎる種明かしに眼から鱗が落ちた。 -
シリーズ第4弾。
今回のお仕事は、乗客数約800名の豪華客船に現れる
船幽霊を退治すること。
たかだか十数体の船幽霊が柄杓で水を汲んだところで
豪華客船が沈むはずはない。
しかし、そんな客船が傾き始め、不気味な異音が響く。
2カ月前に沈没した大型タンカーも船幽霊に沈められた?
いやぁ~今回のハラハラ度は半端なかったぁ~
湊の推理は、やはり予想外ではあったけど
なるほどぉ~と思わせる内容。
そして何より、最後に湊が見せた思いやりが
たまりませんなぁ~。口が悪くても許せてしまう。
さぁ~続きを読みましょ♪ -
古来より言い伝えられてきた「船幽霊」の基本定義。
柄杓で細々と水を汲み船を沈めようとする。
今よりももっと規模の小さな船が主流だったころは、それでも船幽霊によって沈没させられた船もあったかもしれない。
けれど船体は巨大化し、小さな柄杓でどれほど海水を汲み上げようが船を沈めることなどできない。
湊を悩ます「船幽霊」に行動原理と、現実に起きている状況との違和感。
湊はそこに科学的で論理的な解を見つけ出す。
ヒントは読者の前に提示されていたのに、まったくそのことに気がつかなかった。
もちろん、科学的な知識が必要なことはわかるけれど、何となくでも思いつかなかったのは少し悔しい。
豪華客船が舞台ということもあって、今回はいつもよりもスケールの大きな展開になっている。
温厚な老夫婦から、口うるさい副船長まで、登場人物もさまざまだ。
曲を弾き続けていたヴァイオリニストもカッコいいし、恋人の死を嘆く女性の存在も物語の重要な鍵となっている。
いつもとは少し違った展開だったけれど、なかなかスリリングで面白かった。
短編ばかりでなく、こうした中編も読みごたえがあっていい。 -
船こえぇー
船には重りがついているのかー 豆知識
海とか空とかは怖いね 逃げ場がない感じが
しかし船幽霊かわいそうね 寂しいなぁ
結局タンカーの原因がわからずもやる 読解力不足、、 -
幽霊船のお話
柄杓で水を掬う怪異の話は知らなかったなぁ。
そこに現代の知識が加わると大惨事でした! -
豪華客船での怪異…二度クルーズに乗ったことがあるので実際に起きたら怖すぎるーと思いながら読破しました。上品な人の前でも取り繕うとしたりしない湊はいろんな意味で強いなと思いました。
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今回は舟幽霊の話ですよ.
というわけで豪華客船が沈没しかけます.
つい最近どこぞの船が傾いた挙句復帰できずに沈没したので
文字を読んでるだけなのに
状況がすっごく連想できて楽しかったっす.
現代の知識を備えた舟幽霊,強敵だった…. -
この手の作品の常なのか、どんどん事件のスケールが大きくなってきました。化野氏の蠱猫シリーズや神永氏の八雲シリーズと同じですね。
スリリングではあるものの、あまり極端になりすぎると最初の頃の素朴な面白さが薄れてくるので、ほどぼどで留めて欲しいと思います。