- 本 ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048869027
作品紹介・あらすじ
美しき絵画には、命がある――。国分寺駅近くに建つ、隠れ家のような空間。名画の複製ばかりが飾られているその画廊には、特別な秘密が隠されています。人の目がないときに、絵画が動きだすというのです……。
感想・レビュー・書評
-
絵画に縁のなかった訳ありの男の子が画廊で働くことに。有名な絵画の話から、独自の絵の話まで、色々。
2014/1/30詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
諫早祐真は高校を中退し、バイトで食いつなぐ毎日を続けていた。
そんなある日とあるきっかけで一枚の絵画と出会う。その出会いが、彼を導いていくというお話。
全体を包む優しい雰囲気が心地良い。着眼点も面白く、読み手を退屈させることはない。しかし…どうにも物足らないというのが正直な読後感だ。
秋目人氏は前作『騙王』でみせたように、人生の苦味や痛みを描写するのが上手い。そういう意味で本来の主題は祐真の人生の物語であったのだろう。筆者の特性からいえば、もっと主人公の事情を全面に押し出し、短編連作という形ではなく、第五章のキュクロプスの話ともう一章だけで十分だったのではないかと思う。
構想が面白く、文章力も高いため、返す返すも残念である。次作に期待。 -
2013-06-01
-
拾った絵画に導かれるように国分寺の画廊を訪れてお試し画廊主になった諫早佑真。絵画の知識はないけれど、絵の人物と会話ができる能力があるのは生まれつき?それとも絵画の住人に関わったから?有名絵画の詳しい解説も楽しい。重い過去を持つ佑真の今後がどうなるのかも気になる。続編がありそうな終わり方だったので、機会があれば読みたい。
-
【あらすじ】
国分寺駅から徒歩数分のところに、隠れ家のような画廊がある。名画の複製ばかりが飾られている、その小さな画廊には、ある特別な秘密が隠されているらしく―。
高校を中退し、バイトで食いつなぐ諌早佑真は、ある日、美しい少女に導かれ、AOKI画廊へと足を踏み入れる。絵画には興味のない彼だったが、画廊のオーナーから頼まれ、雇われ画廊主を務めることに。
しかし、働きはじめた佑真は、すぐあることに気づく。
―この画廊の絵、生きているんじゃないか…。 -
面白くなくもないのだけど消化不良。
あと初版とはいえ誤植が多くてびっくりした。校正さんお仕事して…。 -
一章一章コンパクトにも関わらず章ごといろんなことが起こって解決するので、駆け足で終わったように感じました。読み足りない。絵画に興味がわくはなし。
著者プロフィール
秋目人の作品





