絵画の住人 (メディアワークス文庫 あ 7-2)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.56
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本棚登録 : 207
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048869027

作品紹介・あらすじ

国分寺駅から徒歩数分のところに、隠れ家のような画廊がある。名画の複製ばかりが飾られている、その小さな画廊には、ある特別な秘密が隠されているらしく-。高校を中退し、バイトで食いつなぐ諌早佑真は、ある日、美しい少女に導かれ、AOKI画廊へと足を踏み入れる。絵画には興味のない彼だったが、画廊のオーナーから頼まれ、雇われ画廊主を務めることに。しかし、働きはじめた佑真は、すぐあることに気づく。-この画廊の絵、生きているんじゃないか…。

感想・レビュー・書評

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  • 絵画に縁のなかった訳ありの男の子が画廊で働くことに。有名な絵画の話から、独自の絵の話まで、色々。
    2014/1/30

  • 表紙の彩りとあらすじに惹かれて購入

    絵の中の人物か抜け出してくるのが面白くも不思議な世界観で、文章もきれいで予想以上に楽しめたかな

    フェルメールのお話と、祐馬が次々と違う名前で少女を呼ぶシーンが結構好き あそこは思わず笑っちゃった

    でも、向日葵の話では二回程背筋がぞっとした
    絵から人や物が抜け出したり話しかけてくるだけでなく、人の気持ちにまで大きく影響を及ぼしてしまうのが 突然憎悪をかき立てたり、絵の中の人物に同調してしまったり・・・
    捉え方一つ変えれば、話の展開・設定だって一変し得るのがちょっと怖かった
    でも、考えてみればこれは当然なのかもしれない それぞれの絵に対して、皆が皆同じ感想・想いを持つわけじゃないから

    あと、祐馬の過去はまさか過ぎたけど

    でも全体的に重くなりすぎない感じに書かれてて、絵から出てくるもの達も個性的だったし、少しだけの絵画について知れて、画家についても知れるのが面白かったし、次回作が出てくれないかとちょっと期待


    絵の面で残念なのが二つ
    まず表紙ね
    可愛いけど、『絵画の住人』の少女は、話を読んでるともう少し大きいというか年を重ねてると思う
    こんな幼いはずはないと思う
    あとは、出てくる作品が幾つか各話の最後に載ってるけど、少し位値段高くなってもよかったから、カラーにして欲しかった
    モノクロなせいで、大体が黒で潰れてて、『キュクロプス』とか特に酷い 
    折角載せるなら、わざわざググらなくてもいいように綺麗なものを載せて欲しかったかな

  •  2013-06-01

  • 主人公はいい加減な友達のせいで引っ越し当日に部屋をキャンセルされ、その際紛れ込んだ荷物(絵画)を返しに行ったことをきっかけに雇われ画廊主になることに。
    画廊で取り扱っている絵はちょっと特殊でレプリカばっかりなんだけど、書かれている人物が話しかけたり絵から出てきたりする。
    彼らに協力してもらいながら持ち込まれた謎を解いたり、危機を脱したり。
    主人公が淡々としているせいもあり、ストーリーも淡々としています。面白くない、とは言わないけど続編があったとしても、読まないかな。

  • 拾った絵画に導かれるように国分寺の画廊を訪れてお試し画廊主になった諫早佑真。絵画の知識はないけれど、絵の人物と会話ができる能力があるのは生まれつき?それとも絵画の住人に関わったから?有名絵画の詳しい解説も楽しい。重い過去を持つ佑真の今後がどうなるのかも気になる。続編がありそうな終わり方だったので、機会があれば読みたい。

  • 【あらすじ】
    国分寺駅から徒歩数分のところに、隠れ家のような画廊がある。名画の複製ばかりが飾られている、その小さな画廊には、ある特別な秘密が隠されているらしく―。
    高校を中退し、バイトで食いつなぐ諌早佑真は、ある日、美しい少女に導かれ、AOKI画廊へと足を踏み入れる。絵画には興味のない彼だったが、画廊のオーナーから頼まれ、雇われ画廊主を務めることに。
    しかし、働きはじめた佑真は、すぐあることに気づく。
    ―この画廊の絵、生きているんじゃないか…。

  • 絵画の中の人や物が絵から出てきたり、話をしたり・・・な話。なかなか面白かった。表紙のフワッとした印象とは違って、主人公の佑真は淡々としていて、抱えるものも重い。AOKI画廊を居場所と決めた彼が、これから絵画の住人たちとどんな風に過ごしていくのか見てみたいなと思う。

  • 面白くなくもないのだけど消化不良。
    あと初版とはいえ誤植が多くてびっくりした。校正さんお仕事して…。

  • 一章一章コンパクトにも関わらず章ごといろんなことが起こって解決するので、駆け足で終わったように感じました。読み足りない。絵画に興味がわくはなし。

  • 国分寺駅から徒歩数分の場所に隠れ家的な画廊がある.
    名画の複製ばかりが飾られている小さな画廊には,
    ある秘密が隠されているらしく….

    面白かったわー.
    ナイトミュージアム的な雰囲気を醸し出しつつも
    それを知覚できるのは主人公君のみ.

    動き出す絵の住人たちとか愉快だわー.
    平蔵がいいキャラ過ぎる.
    良い人って意味じゃなくてキャラが立ってる的な.
    この画廊の今後も気になるわー.

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著者プロフィール

1982年生まれ。福島県出身。東京都在住。著書は『騙王』『謀王』『依頼は殺しのあとに』『ショコラの王子様』(いずれもメディアワークス文庫)など。

「2016年 『非モテなオレが5日間でヒロインと出会うまで 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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