雪の翼のフリージア (電撃文庫 ま 13-2)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 180
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048869232

作品紹介・あらすじ

ここは翼をもつ人々が住まう世界。事故で翼を失った『飛翔士』の少女・フリージアは、再び大空を飛び、生き別れとなった妹と暮らすために"義翼"職人の男・ガレットのもとを訪れた。ガレットはあくまで代替品である"義翼"で過酷な飛行レースに臨もうとするフリージアに辟易するが、彼女との間に『ある因縁』があったことを知って、力を貸すことを決める。目指すは飛翔士たちの最高峰『天覧飛翔会』での優勝。果たして少女の信念は大空を制することができるのか-。不屈の意思を持つ少女と、それを見守る"義翼"職人の男の、努力と信念の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻完結。
    フリージアの闘志に感動。彼女が義翼を作って貰うために義翼士の家を訪ねたシーンで、雪の中に道が出来ていて、それが彼女が這って来た跡と知った時言い知れぬものが込み上げた。
    『雨の日のアイリス』とは話しの繋がりは無いけど強いたげられた者が必死に生きる姿を描いているのは同じ。
    とても大切な作品です。

  • ラリーのつもりで読んでたけど、ヨットに近いねんな。
    単巻完結なんがもったいない。

  • 羽の折れた選手がふたたび空を目指す。聞こえはありきたりだが、丁寧に切なく描かれており自然と涙がこぼれた。まとまりがあるストーリーと心地好い読後感、素晴らしい作品であるかと。

  • 翼を失い飛べなくなったフリージアが再び大空を目指す話。

    気の強いフリージアと無愛想なガレットの組み合わせは面白いし、細かく練られた世界観の設定も好き。
    確かにむかつくと思った人が尊敬する人だったら、どう接していいか分からなくなる。

    ただ、フリージアの飛翔士としての目的や、レースに仕組まれた陰謀など、ストーリーの大事な部分についてあまり触れられていないのが薄っぺらい印象になってしまい残念。

    飛翔士の女の子がみんな巨乳なのは分かるが、人間の腕の部分と鳥の翼の部分が同じなのだから、骨格的に彼女たちの腕と翼がどうなっているのだろうか、というのは疑問。

    それにしても天才飛翔士として活躍したのち、転職しても天才的な義翼職人として活躍しているガレットの多才さが羨ましい。

  • あぁ~,翼の折れたエンジェル~♪
    というわけで読んだよ.
    前回はロボットで今回は有翼人ですね.
    レース中の墜落によって飛べなくなった少女が
    義翼職人の元を訪れて,再び空を目指す.

    お約束満載ですね.
    図太いアイツが憧れのあのお方で…,とか.
    ライバルはお金持ちでちょっと嫌味を言ってきたり,とか.

  • 前作『雨の日のアイリス』とセットで読むべき、と思い読破ー。なのでついハードルを上げて読みがちだけどこれはこれで。
    1冊にまとめようとしたせいか消化不良の感があるのがもったいない。1巻完結なのはいいけどもう少し長めのシリーズを見てみたいかな。

  • アイリス・アマリリスには及ばない

  • 飛翔会のシーンの描写は見事で引き込まれたけれど、陰謀に関するストーリーが薄かったのが残念。

  • 面白かった!良かった!一人称で男女それぞれ語られる形はどうなんだろうと最初思ったが、心配はいらなかった。
    挫折した少女の再起の物語。あとがきにあるように、コンセプトが明確。読み物として面白い。イラストとの相性も非常に良い。ある意味王道ながら、楽しませてもらった。著者はこの路線で進んでいって欲しいなぁ。

  • 翼を持つ人々が住む世界で、事故で翼を失った『飛翔士』の少女フリージアと『義翼』職人ガレットとの努力と信念の物語。
    少女は再起を目指して飛翔士達の最高峰の舞台『天覧飛翔会』を目指す。

    イラストと文章でこの舞台の世界観がホントにキレイに描かれていて、人と風景がそこに生きているような感覚になる。
    文句のつけようがない。
    が、どうしても松山剛さん×ヒラサトさんというコンビだとどうしても前作『雨の日のアイリス』と比べてしまって…
    もう少しフリージアの過去に触れてほしかったとか、1冊にまとめようとして物語の前半部があっさりしすぎに感じてしまったりとなにかとハードルが上がってしまった気がする。

    1巻完結なんでアニメ化はないと思うけど、この世界観を映像やキャンバスで表現してほしい。

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『雨の日のアイリス』『白銀のソードブレイカー』シリーズがある。(いずれも電撃文庫)

「2021年 『僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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