2 (メディアワークス文庫 の 1-6)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.19
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本棚登録 : 719
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048869256

感想・レビュー・書評

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  • 想像と違う、しか出てこない。多分あの謎の輪っかに語彙を奪われてしまったに違いない。というのと、登場人物が過去作から来ているとなると、読む順番間違えたとしか思えない。仕方ない時空歪めるか。

  • 相変わらずこの作者さんの登場人物はいろいろすごい。

  • いい意味でのなにこれ?というのが第一の感想。
    久しぶりにこんなに面白い本に出会った。

    最初から最後まで私が考えているあらすじとは全く違くてすごく新鮮なお話だった。

  • 面白いが『〔映〕アムリタ』の焼き直しの感は否めない。最大の弱みは「神」と「天使」が人類に与える変化の具体的な描写から逃げたところだ。既にラノベとしてはぶ厚い部類だが、倍の分量を持ってして”その先”を描き切らなくてはいけなかった。また、今までの作品の登場人物大集合ものとしても、もう少し各々の立場の特殊さを活かして欲しかった。今作だと、「最原最早組とその他」という印象になっている。なんにしても、この作品は「この世で一番面白い小説」には程遠い。しかしそれは良いことだ。小説に希望を持ち続けられるということだから。

  • 2012年刊行。これはファンブックだと思う。メディアワークス文庫の作品群は、全体の構想があって創られているので、作者からすればファンブックではないのだろうけれど、読者としてはそう感じた。

    読者が把握できるコンパクトな文量の中に、あっと思わせる仕掛けを用意する著者の持ち味が損なわれていたというか、作品の規模に対してうまく改変できていなかったというか、読み手としては途中でダレてしまった。

  • 「[映]アムリタ」「舞面真面とお面の女」「死なない生徒殺人事件」「小説家になる方法 」「パーフェクトフレンド」の5冊を読んでから読むと、すごくわかりみが深い。5冊読んでなくても楽しめるけど、なんて言葉はぶっとばして、ぜひ5冊読んでから読んで欲しい。読んでる最中は無我夢中。次々と展開していくストーリーに、語り手の数多くんになりかわって、戸惑いつつあたふたしてしまう。ネタがあかされてしまえば、もしそういう設定なら、あの場面のあの態度、あの反応はなんだったのだろう、という思いがないわけではないが小さな瑕疵。超人気劇団から始まった話が、映画製作に飛んで、そして、最原さんなりの、野崎さんなりの創作論が怒涛の形で提示される、と。なかなかに読み応えある一冊でした。/「創るのをやめるより辛いことなんて、この世にはないの」

  • 何というか、凄かった。
    アムリタと2の主人公は二見遭一って事だよな。心の中まで演技する=地の文も演技=読者も騙されるって事だよな。
    途中、数多が二見遭一の事聞くシーンとか凄いわ。最原最早=二見遭一の妻(見た目は永遠の命の生徒)と、数多(二見)がやり取りしてるって事だもんな。何だそれ。

  • 不思議な読後感の小説。途中までは何の変哲もない言葉に深淵な意味が付与されていく…叙述トリックならぬ叙述SF?かと思っていたら最後はやっぱりSFでラブだった。なんだこの感想。

  • 「バーナード嬢曰く。」にて、前5作を読み終えてから読めと強烈プッシュされていたため、まずは図書館3軒を巡り巡って前作を全て読み終える。この本を読み終えた時、自分には強烈なカタルシスが訪れるのだろうとゾクゾクしていたけれど、去来したのは多大なる落胆であった…。

    文体がラノベ調(ジャンル的に間違ってない)なのは仕方ないとしても、6冊使ってやりたいことが壮絶なのか何なのか分からないのが一番モヤモヤしてしまった。合計で約2,000ページあったとは思えないほどスラスラ読めた連作だけれど、自分には合わなかったとしか言いようがない…。

  • 『怖い』

    300ページを一気に読んでしまうことくらいざらにある。読み終わるのが惜しいと思う作品だってたくさん出会ってきた。でも野﨑まどの作品は違う。早く終わって欲しい。自分に主導権のない夢を永遠と見せられているような。まだ終わらないのか。まだ、読まなければならないのか、そんな恐怖が襲ってくる。

    コミカルでもシニカルでもない、よくわからなければ、簡単に何かに例えてしまえるような、100円で買えるスナック菓子のような。騙されないと意気込みながら、300万を持って銀行のATMに走らされるような。わかりやすく例えようとするとなにも伝わらない。脳を洗われるような怖い。

    『本を閉じて、私は』


    安心した。ああ、よかった。と思った。大丈夫。私は、変わってない。その変化に気がつくことができない状態のままだ。冷静にこの小説が収まった場所に生きていられる。ああ、安堵している。

    書きたいことがあるのだけど、全てが蛇足に思える。語りたいけれど、友達もいない。作法が、あれがこれがと言いたいこともあるけど、ここには書けない。

    終わったと思わされていたとしても、それで構わない。私は多分感動したから。やっぱり、怖い。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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