そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2013年1月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048869508

作品紹介・あらすじ

大切なのは「何をやるか」ではなく、「どうやるか」です。「好き」で「食う」ために、まずは“土台”を作ろう。

感想・レビュー・書評

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  • 昨年行なわれたセミナーの内容を元に、会社などの組織に依存しないライフスタイルを送るための戦略的基盤をつくる具体的な手段を説いた本。著者の山口揚平さん自身が、会社を辞めてから起業して自らのサービスを立ち上げる経験を踏まえて、「好きなことをして食べていく」ためのビジネスモデルのつくり方を述べている。

    「丸ノ内の花屋はどうしてお客さんが入っていなくても潰れないのか」「トリンプが新しくつくった下着の通販がとっても売れているのはなぜか」「SAPIXは東大合格者を多数出しているのに買収され、ベネッセは好調なのはどうしてか」といった、ちょっとしたビジネスモデルの違いによって利益が生まれる構造を具体例を挙げながら解説している。(答えが気になる方は本書を読んでいただきたい)

    アメリカの後を追いかけていればよかった時代は終わり、日本が課題先進国として様々なビジネスを創造していかなければならない立場となった。正解のない時代に対して、自らの足で立ちながら試行錯誤を繰り返していく、そんな仲間たちがどんどん増えていくことを期待している。

  • 2/1にGunosyがレコメンドしてきた記事にレビューがあり、レビューの3分の1を読んだら面白そうだったので、読み終わる前にAmazonで検索したら、在庫がない次第。すぐ読みたいので近所の本屋で在庫確保。その時に「そろそろ会社辞めよう…」ってフレーズを言いたくなかったので、ISBNで言ったらタイトル復唱され、本屋で名乗ったら「書籍名は?」と言われて、なんだかなぁ…。(平日の昼間、ひげ面パジャパみたいな格好で40歳近いおっさんニートみたいに見えた筈)
    と、レビューと全く関係ないですが。。。

    前半は「好き」で「食う」マインドについて。中盤はビジネスモデルの考え方について。後半は起業の心得的な感じ。中盤までは面白かったのですが、後半は参考になる部分もあったけど、特記はなし。僕は勤務+起業しているタイプなので、想定ターゲットからはずれるのでしょうね。

    勤務をやめて起業を考えている人向けの本なのですが、勤務をしている人やこれから社会に出る人にもオススメ。起業しちゃってる人も、考えさせられる部分がありますので、前半だけ立ち読みなんてのもありかも。

    もっとも印象に残ったのは「やりたいことが見つからなければ、やるべきこと=社会貢献をする。」の一節。詳しくは本書でw

    • agewallさん
      著者です。レビューありがとうございます。
      少しでも参考になっていれば大変光栄です。
      もしお気に入りいただけましたら別の本も読んでくださいませ...
      著者です。レビューありがとうございます。
      少しでも参考になっていれば大変光栄です。
      もしお気に入りいただけましたら別の本も読んでくださいませ。
      2013/02/07
  • PDF
    この時期に会社を辞めたいと思っています。(2013/11/21)

  • 本書にはいかに自分がやる仕事をビジネスとして成立させるかということにこだわったことが書かれている。
    読むとなるほどと思いつつも、意外とシンプルなことだったりもする。
    しっかりと形にしていくためには、辛抱強くやって行くことなんだと思う。

  • 今はやりのビジネスモデルの話がうまくまとめられていて、さらっと読むことができる。
    自分でも何か始められそうな気がしてくる本。

  • 20130208
    大企業 生活保護機関 価値創造とは無縁
    その瞬間だけのために何かをするという状態の継続
    生きる意味がわからなくなったら「好きなこと」を追求
    自殺率で幸福度を測る
    個人の社会への参画度、社会の個人への寛容度
    LGBT レズゲイバイトランスジェンダー 性的少数者
    社会は制度疲労、しかし新陳代謝はない 新しいシステム不明瞭
    生産者である若者の労働資源、移民を受け入れる土壌が薄い日本
    貢献、信用、貨幣へ
    好きで食うために
    バリュー 自分のミッションに沿った生き方
    システム システムがないとお金は入ってこない、何をやるかよりどうやるか
    クレジット
    ハーバードビジネススクールの収益の土台、
    教育事業ではなく寄付と投資活動
    オックスフォード大学、地主として不動産収益
    優秀な人材、街全体の価値が上がる
    教育事業で利益を上げている組織は少ない、成果が上がるまでに時間がかかる
    ディズニー お土産型ビジネス、物販と飲食が売上の半数以上
    入場料45%、物販55%
    仕事とは才能を貢献に変える作業
    クックパッド 佐野陽光、慶応、昔から
    考えていることを社会に出し、評価され、バリューとなる
    花屋、法人契約によるストックモデル、定期的に補充
    原価がタダ、物々交換による弁当屋
    グーグル、テレビ局 第三者モデル、ユーザーとお金を払う人が別
    進研ゼミ、スポーツクラブ、利用しない人からもお金を取れる
    法人、お上を顧客にできないか
    商品以外で利益を上げる、周辺商品、共感 AKB、ほぼ日手帳、宗教
    課金 スポット(1回毎)、ストック、エクイティ(従量型)
    支払 本人以外、現金以外 精神的負担を下げる
    資源の調達 自分、バーター(仕入の代わりに別の価値を提供)
    乗数型(SNS、FAX) 参加する人が増えるほど価値が上がる
    成功報酬型の可能性
    原点に立ち返る シンプルに 他は有料で LCC
    顧客、商品、課金、支払方法、資源
    丸井 赤いカードの普及、リボ払いによる収益
    潜伏時代 職業訓練、丁稚奉公
    グーグルでロールモデル探し、メールを送る
    独立時代 他人による検証、お金というフィードバック
    ご祝儀案件 最初の1年は周りの仲間が仕事をまわしてくれる
    プロフェッショナル プロフェス(神に宣言する)、仕事を全うすることをコミット
    固定費を憎む ストレスは変動費で解消
    人とうまく別れることが起業家として最も難しいこと
    意思決定はやらなければスピードが鈍る
    お金を信用として周りの人の心に貯めておく
    21世紀で価値を発揮するのは、所有より使用
    センミツ アイデアで成功するのは1000個のうちの3個
    重要なこと以外は一切やらない
    ベターを積み重ねる ベストよりも 一歩引いた姿勢
    法人とコミュニケーションするときは、法人のルールを守ること
    納得するまで考える、比較検討する、最後は自分のハートに従う
    優秀な人材、全人格でなく優秀な点にフォーカス
    メールで悪いことは書かない、残ってしまう
    嫌なことを伝える場合でも根底では相手を信頼すること
    最悪のケースを想定すると、意外と落ち着く
    ロゴス・パトス・エトス 論理・情理・倫理
    とにかく相手に対して謙虚に、リアクションを早く 利己心を抑える
    資本主義 なんでもお金という数字で表す
    お金が信用できないのなら、そもそもの信用そのものを大事にする

  • 会社だけが人生じゃないと思っている人に向いている本。

    1章以降を読むといいと思う。序章だけちょっとポエムになってたように見えた。

  • 「一人でも食べていける知識」ではなく、「流行のビジネスモデル」の紹介本

    ●感想
     流行のビジネスモデルを紐解きつつ、起業のコンセプトやパターンを紹介する。もちろん、それらを知っているからといって、必ず起業に成功したり、個人事業主として活躍が保障されているわけではない。 

    ●本書を読みながら気になった記述・コト
    ■ほぼ日サイトの主な収益は手帳の販売

    ■課金の仕方には、スポットとストックのほかに、エクイティがある。エクイティは、ストックと違い、ある運用・使用量の結果によって、報酬額が変わる

  • 20190823


    何で起業するよりも、どうするかについてしっかりと考えでおくべき。

    優秀さとは、有能さと、謙虚さの掛け算である。

  • そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識を伝授するという本。
    ちなみにタイトルの「一人でも食べていける」は、「『好き』で『食う』を実現するための知識」のことみたいです。

    本書では、まず「好き」で「食う」には
    ・「飯のタネ」より食うための「土台」を探す
    ・「何をやるか」より「どうやるか」=「仕組み」が大切
    と説明しています。

    そのうえで、収入を得るための工夫(仕組みづくり)として、
     顧客、商品、課金の仕方、支払い方法、資源
    の5つにつき、それぞれ3パターン(基本1つ、応用2つ)を説明している。
    例えば、顧客については、基本は個人相手だが、応用として法人、政府を相手にすれば、より収入を得やすくなるという感じの説明である。
    そういった感じで、これらの組み合わせでプロフィット(利益)モデル12種類を説明している。この点、面白い切り口であると思う。

    さらに起業までの3ステップを紹介しているが、これは業種等によるかな?

    そして、実際に独立した後の考え方として、
    ・お金は投資対効果(勝率)を優先に、できるだけ固定費は減らす
    ・時間は密度重視。なのでスケジュール管理・タスク管理が大事だし、重要でないことはしない
    ・対リスクとして、ベストより、複数のベターが吉。夢に近いか、金に近いかを考える
    とのこと。

    たしかに、意思決定の方法などなかなか有用なことも書いてありますが、基本著者は「独立してもなんとかなる」という感じの楽観思考なので、あまり参考にならないような気がする。
    そもそも、タイトルが長いというかもう文章ですよねこれ。
    この著者は自分のいいたいことを明確な一言で言えないのかなと不安になる。

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著者プロフィール

山口揚平(やまぐち・ようへい)
事業家・思想家。早稲田大学政治経済学部卒・東京大学大学院修士(社会情報学修士)。専門は貨幣論、情報化社会論。 1990年代より大手外資系コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わったあと、30歳で独立・起業。劇団経営、海外ビジネス研修プログラム事業をはじめとする複数の事 業、会社を運営するかたわら、執筆・講演活動を行っている。NHK「ニッポンのジレンマ」をはじめ、メディア出演多数。著書に、『知ってそうで知らなかったほんとうの株のしくみ』(PHP文庫)、『デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座』(日本実業出版社)、『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(KADOKAWA)、『なぜ ゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』(ダイヤモンド社)、『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)、『新しい時代のお金の教科書』(ちくまプリマー新書)などがある。

「2021年 『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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