C3‐シーキューブ〈15〉 (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2012年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048869829
作品紹介・あらすじ
このはを辛くも奪還した春亮たち。安堵に浸るのも束の間、春亮の父・崩夏が帰還する。…なぜか若い美女の姿となって。多くを語ろうとしない崩夏に春亮は不信感を露わにするが?一方、春亮の誕生日が間近に迫りフィアたち女子陣は浮足立つ。そしてテスト期間明けも重なった誕生日当日、一行は崩夏の提案で海へ行くことに。海水浴を楽しんだり、プレゼントを渡すタイミングを図ったりしているフィアたちだったが、そんな彼らの前に船に乗って現れたのは-竜島/竜頭師団の師団長だった!クライマックス直前の第15弾。
感想・レビュー・書評
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なぜか女の姿になって帰ってきた春亮の父・崩夏の提案で、世界橋ガブリエルの別荘へと連れ出された春亮たち。ところが、そこにドラコニアンズのナンバー1の実力者であるマクシミリアン・ペンドラゴン、さらには闇曲拍明までもが姿を現わします。
さらに、付近に通り魔が現われたという情報が春亮たちにもたらされます。フィアたちが犯人を追い詰めたところ、「スレイブ」と名乗る騎士団所属の禍具でした。錐霞は、拍明との取引に応じて、スレイブの持つ「十字軍の建国旗槍」を奪おうとしますが、スレイブに捕らわれてしまいます。
錐霞が捕まったことを知った春亮は、彼女を救うため、ペンドラゴンと拍明を相手に、一世一代の賭けに打って出ます。呪われた道具と人のつながりを生み出す新組織「夜知家」を立ち上げ、ドラコニアンズ、研究室長国と利害が一致するかぎりで、協力を持ちかけたのです。春亮の提案は受け入れられることになり、それを見たフィアは、インダルジェンス・ディスクによって自分の能力を永久に封印することを心に決めます。
ところが、春亮やフィアの願いは、裏切られることになります。ペンドラゴンは、スレイブとの戦いで目にした黒江の能力を欲し、春亮たちから黒江を奪おうとします。戦いの中でフィアは、仲間を救うため、呪われた力を手に入れたいと願い、そのために彼女の心は狂気に陥ります。
さらに、「十字軍の建国旗槍」を取り戻した騎士領は、その力を利用して、忌まわしい禍具と人との交流を取り持つ「夜知家」を破壊しようと考えます。
海水浴を楽しむ前半のほのぼのとした雰囲気から、いっきょにクライマックスに向かって動き出す感じに、わくわくさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784048869829 337p 2012・10・10 初版
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15巻読了。
煮詰まってきた!主人公の新しい立ち位置模索はいいと思うんだけど…続きが気になる。 -
前作のこのはに続いて今度は錐霞に関する話とフィアに関する話。色々と方向性が見えてきた段階でその安住の地がひっくり返ってしまいかける…そんな内容でした。どう転んでいくのでしょうか。続きを待とうと思います。