灼眼のシャナSIII (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048910859

作品紹介・あらすじ

『ソロー』-時代は十九世紀後半。"狩人"フリアグネとマリアンヌは、南北戦争下のアメリカに居た。そこで、強大な"紅世の王"と"燐子"は、とある人間の少年と出会う。その少年は『復讐』を願っていた。彼の話を聞いたフリアグネは薄く笑みを浮かべ、そして救いの手をさしのべる。『ヴァージャー』-天道宮から巣立ったばかりの紅蓮の髪と瞳を持つ少女。『贄殿遮那のフレイムヘイズ』と自身を表する彼女は、西欧にて"紅世の王"オオナムチ討滅の依頼を受ける。職務を遂行すべく難敵に挑む少女だが、共闘するフレイムヘイズの、意外な事実を知り…。『フューチャー&ホープ』-『シャナ』本編後、『新世界』へと渡ったシャナと坂井悠二。御崎市に留まった吉田一美。それぞれが想い、歩む道とは-。電撃劇場文庫『灼眼のシャナM』で描かれた『ノーマッド』も収録した回顧録。

感想・レビュー・書評

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  • 短編を5本収めています。

    第1章「ソロー」は、ヨーロッパによる新大陸への侵略を食い止めるために立ち上がった「大地の四神」と、人類への干渉を止めようとする旧大陸のフレイムヘイズとの戦いを舞台に、フレイムヘイズによって故郷の村を焼かれた少年ビリー・ホーキンと、彼の復讐に協力して新たな宝具を作り出そうと目論むフリアグネの物語がえがかれます。個人的には、状況説明が多くて、物語に入り込めないように感じてしまいました。

    第2章「ノーマッド」は、シャナとアラストールによってフリアグネが討滅された直後の物語。猫の姿をした燐子ニーナが、悠二たちに襲いかかります。悠二をめぐるシャナと吉田さんのラブコメ的なやりとりが懐かしく感じられました。

    第3章「ヴァージャー」は、ゾフィー・サバリッシュのもとで人間社会について学んだシャナが、紅世の王“?彦士”オオナムチを討滅するために、オーストリアに派遣される話。

    第4章「フューチャー」と第5章「ホープ」は、本編の後日談です。まず第4章では、この世界に残された吉田さん、佐藤、田中、池、緒方さん、坂井夫妻、そしてマージョリーとマルコシアスの物語となっています。少年と少女は成長し、坂井夫妻のあいだに生まれた子どもに「三悠」という名があたえられます。他方第5章は、ザナドゥに渡った面々のその後をえがいています。ヴィルヘルミナは『天道宮』で、ヨーハンとフィレスの残した子どもユストゥスを育てており、シャナと悠二はザナドゥでの新しい秩序の創設に向けて歩み出しています。

    最終巻を読み終えたときから、吉田さんの後日談をフォロー・アップしてほしいという思いがあったので、本書でその後の展開を知ることができたこと満足しています。

  • 9784048910859  454p 2012・11・10 初版

  • 初めて買ったライトノベルがシャナでした。
    それを思えば、本当にここまでよく続いたなぁと思った次第です。
    長すぎるとは思いますが、世界を股にかけたスケールの大きな物語だったので……最終的には(ネタバレ削除)でしたし。

    とはいえ、17巻付近を境に買ってなくて、数年ぶりになんとか買い揃えて、思い出すために13巻辺りから読み直していたのですが(苦笑

  •  あってもいい後日談。本編で余韻として残した部分を、おさめて欲しいところにきっちりおいた番外編。

  • シャナの外伝や後日談などの短編集

    正直シリーズ終盤からの展開はあまり楽しめてなかったけど、この巻は懐かしいメンバーの話や、腑に落ちてなかった最終巻の補足的な話だったので、普通に楽しめた。やっぱり悠二とシャナは共闘してる方がいい、

  • 外伝も含めていよいよ最終巻。

    フューチャー&ホープが今までのまとめという感じでよかったけど、やっぱり話しのまとめ方に多少無理があったのかなと。
    それを隠さずに作品にしているのはある意味偉いけど。

    新世界に渡った二人?の話などそれなりに興味深かった。

  • 「ソロー」大地の四神がアメリカ合衆国を潰そうとしていた頃、フリアグネとフレイムヘイズを憎む少年の話。「ノーマッド」懐かしい日常。「ヴァージャー」シャナがフレイムヘイズになってすぐに出会った紅世の王とフレイムヘイズの話。「フューチャー&ホープ」その後の物語。ああ、これでシャナも終わりなんだな……と胸いっぱい。

  • 人間の姿になれるという設定が出来たのには萎えました。フレイムヘイズと契約解除した王が人間の姿になった方が何かと便利というのはわかりますが、それ以外の王や従は人化する必要あったのかなと。リベザルはカブトムシの姿のままでも充分素敵だったので、人化していた時はショックでした。
    シャナは外見が人外でも性格が可愛かったりかっこいいキャラがたくさんいたことが魅力の一つだと思っていたんですけどね。擬人化ブームの時に本編でやられるよりはマシですが。


    三悠ちゃんの名前の話は感動。パパンとマティルダさんが夫婦扱いされてたのも良かったですね。

    レベッカとフリーダーってフラグたってましたっけ。個人的にこの二人は契約してる王とくっついてほしいなぁ。

  • 残っていたネタの短篇集。
    大地の四神の内乱。その戦場でのフリアグネ。
    残された悠二の友人と家族。生まれた「三悠」。
    ザナドゥへ渡り「廻世の行者」と呼ばれ、徒からもフレイムヘイズからも忌避されている悠二。
    紅世からザナドゥへは渡れるが、人間界へ渡れなくなり、人間界に残った王たちは帰れなくなっているとか、ザナドゥでは存在の力があふれているため、フレイムヘイズが必要なく王が顕現できるというような設定の紹介。

  • フリアグネの話は考えさせられるものがあったし、シャナの過去話は「灼眼のシャナ」っぽくてよかったし、マージョリーや坂井夫妻たちの話にはほっこりした。
    でも一番好きなのはシャナと悠ニの話。
    やっぱり自分はこの二人が好きでここまで読んできたんだなー。
    二人(にして3人)が同じ目的に向けて動いたり、作戦終了後悠ニがシャナとアラストールに伺いを立てるところなんか、シリーズの序盤が思い出されて感慨深かった。
    電撃文庫の看板作品のラストを見事に飾る一冊です。

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著者プロフィール

電撃文庫『灼眼のシャナ』著者

「2015年 『カナエの星(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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