独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2012年11月9日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048910996
作品紹介・あらすじ
「電撃文庫MAGAZINE」で好評連載中のユニークすぎる短編が文庫化。死体を探しに行く検死官、対局にペットを連れてくるプロ棋士、勇者を何とかしたい魔王、若頭、サンダーファルコン、ビームサーベル、ライオン、うげげげと喋る牛、電撃文庫の妖精等、変態的(?)な登場人物たちが繰り広げる抱腹絶倒の物語の数々。
感想・レビュー・書評
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いや、やりたい放題だな!
(カミナリ風ツッコミ)
ナンセンスに次ぐナンセンス。
ついていけるかいけないかギリギリのライン…のちょっと外(^^;)
とはいえほぼショートショートの長さなので、ついていけないと放り投げる前にサクッと終わる作品たち。
暇つぶしには悪くない。
昔の清水義範を思い出しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
野崎まどの短編集
個人的に、近年まれに見るバカバカしさ(褒め言葉)
たまにはこんな話を読んだ方がいいねw
「最近のラノベが酷い」という例でネットでたまに見かけるやつはこれだったんだなぁ
確かにコレだけ切り取って見せたら酷いように見えるわな
あと、将棋の初手王手が野崎まどとは知らなかった
続きもあったのね
アポロ囲いとかw
西部劇とかイラストメインのラーメン屋のやつとか、小説として認めないとかいう人もいるかも知れないけど、新しい試みというものはそんなもんだよねと思う
クセ球や変化球としてはアリだと思うよ
個人的に好きなのは遺伝子デザイナーのやつかな
デザイナーの苦労は環境が変わっても不変なんだろうなぁと哀愁を感じる
ちなみにヒトの遺伝情報が1GB以下というのは本当
確か600MBくらいなんじゃなかったか?
ただ、あくまで染色体のATGCをデジタルデータに変換したらという前提なので、実際はそれだけでヒトが作れるわけじゃないんだよね
どの遺伝子がどのタイミングで発現するかは染色体の遺伝情報以外の別の仕組みによるものだしさ
SFで取り扱ってる用語にしても科学的な土台をちゃんと調べて描いているのがわかる
「真面目にふざける」という意味では成功していると思う
あとがきというか謝辞、裏表紙、カバー裏まで含めて1冊すべてがエンターテイメントという意味で趣向が凝らしてあってサービス精神のクオリティが高い -
読むコント集w。核爆弾級のはないにしても、かんしゃく玉級のがたくさん。吹いちゃいけないところで読むと危険。
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ユニークすぎる短編集。どこまで許せるか、自分の器を試されている気がする。
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あの将棋のやつも野崎まどだったのか!多分5ページ目ぐらいで合うか合わないか分かるタイプのラノベだと思いました。個人的には合う方。
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シリアスな書き口が人の心を掴み、ギャグであることをつい忘れてしまう。そういうやつだ。
この短篇集の大部分は読んで楽しい見て楽しい一発ネタなのだけど、そういうギャグの合間に新感覚をぶちこまれると凄いと錯覚してしまう。エロ漫画に1話だけいい話があるとなんか感動しちゃうような、そんな感じの。そうに違いない。俺は騙されてなどいない。でも野崎まど劇場2が出たら買う。
特に元魔法少女女将とライオン部が背筋にぞわりと来る逸品だった。前者は魔法があると匂わせておきながら魔法は一切使わない、でも元魔法少女という設定にとても意味がある。そういう人だったから魔法少女をやっていたのだし、それが出来るくらいに女将になったということが最後の一言に濃縮されてて、俺も女将さんに貢ぎたい。理想の女将さんはここに居たんだ!という気になった。何を言っているんだろう。
後者は語り口さえ間違ってないなら登場人物が何に血道を上げていようが感動的な話は作れるという恐ろしい代物だった。気の合う仲間と何かをがんばってやるという事事態が気持ちのいいもので、頑張る対象は部活でも趣味でも不法占拠でもなんでもいいのだ。
ライオンの気持ちになって寝るという活動に青春を感じさせる語り口のほうが恐ろしい気がしてきた。 -
「野崎まど劇場」は悪ノリショートショート。若頭抗争記録を外で読んでいて吹き出したw このバカバカしさは好きだ。あとはバカSFのTP対称性の乱れ、バカミステリの17万人殺人事件みたいなジャンルボケ作品は楽しみやすかった。バカバカしさを楽しむ作品ということですなw
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一番最初に読んだ野崎さんの本。短編集というかショートショート。
初っ端から衝撃を受けた。
…?……!!な、なんだこれ…。
っていう。
すごく阿呆でとりとめなくて底知れない。もう大好き。 -
視点が独創的でおもしろかったです。
こんな視点から物事を捉えることができるなんて、すごいです。
中にはわかりにくいものもありましたが、
全体的にはおもしろいです。
個人的にはラーメン屋さんの話が一番面白かったです。
公共の場で読まない方がいいです(笑) -
やばいやばい(笑)
三つ目で、”夢の一手”を放ったところで吹き出して、以降ずっと笑ってた気がする。
細かいことなんて気にしないで愉しめばいいのだろうけど、それぞれ作品に合わせて文体を変えたり、フォントを変えたりしていて、野崎まどという作家の器用さとか、小説という媒体で出来ることの幅広さを体感できる。
浅暮三文『実験小説 ぬ』の血筋はこんなところに(笑)
著者プロフィール
野崎まどの作品





