心理コンサルタント才希と心の迷宮 (メディアワークス文庫 に 2-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.01
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本棚登録 : 245
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048911252

作品紹介・あらすじ

心理学を学ぶため、大学に進学した春川梓。勉学の一助になると母の勧めで会った青年は、看板とはかけ離れたもぐりのカウンセラーだった。その美貌と軽薄な言動に詐欺師に近い匂いを感じ、最初は嫌悪する梓。だが、この青年はただものではなかった。心理学に精通し、それに基づいた彼の分析は非常に鋭い。さらに、ふてぶてしいぐらいに常道を覆す治療を見て、梓は心奪われることに。かくして、微妙に助手の位置に収まった梓は人の心の迷宮を目の当たりにしていくのだが-。

感想・レビュー・書評

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  • 心理戦を扱うっていうミステリ寄りな作品はきっと数限りなくある。でもって、思考が読み取れるキャラのバトルってのもしばし見かける。で、Coolな探偵とCuteなヒロインでってのもお決まりなパターンかも知れないが、その成り立ちがとある一族で、それを継承する感じが、薄まっていくって部分が、短くても設定を落とし込むことに一役買っている感じである。どうして、そんなヤバい奴らが偏ったエリアに頻発するかも短くきれいに置いてくる。となれば、その続編があるのもわかるし、長大になりすぎなさそうなのもうなずける。

  • 詐欺師のような心理コンサルタント。面白そうなんだけど、極端すぎてはまらなかった。心理操作による思い込みなのか、超能力なのか、人外の影響なのか、狂気なのか、盛りだくさんで追いつかない。

  • こーゆーのを「ラノベ」と言うのだろうか(- -
    若者向けの本であろうことは分かる。

    一応現実世界を舞台にはしているが、
    内容的にはかなり荒唐無稽。
    オカルト...と言うか伝奇的要素が濃い。

    登場人物が、みな「マンガっぽい」印象。
    ストーリーとは直接関係ない(と思われる)
    萌え要素がそこここにちりばめられており、
    かなり「おどろおどろしい」場面もある割には、
    ライトに読める感じ。

    ただ、その分、読後にあまり印象に残ってないかな。
    読みながら、怖いシーンでもっと怖がらせてくれ、
    おどろおどろしい場面ではもっと怖気をがつくと、
    もっと魅力的になるのでは、と勝手に思った(^ ^;

    ま、中高生をあまり怖がらせてはいかんのかも...(^ ^;

  • 0能者ミナトが何となく被ってきた。覚も出て来るし、しかも能力も似てる。

  • 「心理コンサルタント」
    強ばったままひどい表情で固まった顔。
    無意識にここまで表情が強ばってしまうと、まともに私生活を送りたくとも送れない状況になってしまうだろうな。
    騙すのは良くないが心理的に負荷を和らげることが出来るなら、それもありなのかもしれないな。

    「耳男」
    切り落とされた耳から聞こえる予言。
    こうなるだろうと叶う範囲の中で言われたら、成功させたい事ほど無意識のうちに努力してしまうかもしれないな。
    予言が欲しい人ほど心に余裕がないのかもしれないが、予言者からすると簡単に付入ることの出来るいいカモでもあるんだろうな。

    「ドッグサイコロジー」
    忽然と姿を消してしまった犬の行方。
    法を犯してまで飼っていたからこそ、ただの脱走だけでは済ますことが出来なかったのだろうな。
    人が人の考えを予測できるように、人でなくとも相手の考えを読み解ける動物がいてもおかしくないかもしれないな。

    「覚りの舎利」
    血の繋がらない子供の為に命をかけて。
    盗みはダメなことだが、自分の子供に対してここまで覚悟を決めて挑むことができる人は中々いないのではないだろうか。
    肉体が死んでしまった後、精神だけで生きるというのは最初は良くとも段々苦痛になりそうだな。

  • ちょっとグロさが垣間見える作品だけど、サクッと読める。

  • 「癒し」がテーマらしいが、心理学の薀蓄を楽しんで読ませていただきました。

  • う~ん、前半は良かったんですが、後半はなんか・・・。突拍子もない話過ぎてついていけない・・・。

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出・年末年始枠10冊枠の中の一冊。

    シリーズ第一弾。

    あくまでも私の目線からですが、この続編も読もうと思います。

    謎めいた雰囲気に包まれた母と、その娘(大学生)。それぞれの周りで起こる『過去&今の出来事』を通じての

    『人間・動物に起こる「不可思議な心のからくり(=隠された闇)」』から見えた

    『心が本来持つ「土台となる役割」』

    というのを、心理コンサルタントの男性を『軸』にし描かれています。

    同時に、母・娘・心理コンサルタントの男性の間の

    「点と線で繋がる、関係性」が幾つかのエピソードを追うごとに、少しずつ公になっていく。

    といった流れ。

    何だか、阿部寛さんが出演されていた[TRICKシリーズ]の雰囲気を彷彿させてるかのようでした。

    ただ、描かれているエピソードそのものは、至って身近に通じる出来事ばかりで、違和感はありません。

    『なるほど、こういう背景にあるから、今の状況におかれていくんだな』ということ。

    時々頷きつつ、納得するのを感じ得ながら。

    ・人間関係

    ・ストレスの意識の持ち方

    ・話術

    ・精神のバランスの重要性

    ・思い込み

    ・記憶

    ・傲慢さの本来の持つ「意味合い」

    ・カウンセリング

    ・他人に対する「想像力」

    ・狭い価値観

    ・「癒し」、「癒す」とは

    →自分と向き合うことで…

    こういった、日常に直結する内容も散りばめながら、これらの

    〈キーになるメッセージ〉

    も、しっかりと捉えていて、綿密にリサーチされている印象でした。

    過去のエピソードでのインパクトが、少しばかり、腑に落ちない所があった分、評価としては☆4つですが、これ以外は、五つ星といった感触でした。

    似鳥さんがこのシリーズで描こうとしている

    『「上記のキーになったメッセージ」・「ベースになっているテーマ=あとがきの内容」』

    改めて、自分の中に問い質してみようと、読み終わった今、率直にそう思うぐらいに…

  • ん~、ちょっと面白いって言い切れないし、でもつまんないとも言えない。
    最初は心理学の話がたくさん出てくるのかと思ったら、心理学の知識は
    ちょっとでしたね。
    まぁ、現実に使ったら人とのコミュニケーションとか取るときに役立ちそうな話もあったけど。
    最初は、ファンタジーが入ってくるけどそんなに突拍子もない話じゃなかったんだけど、後半殺人鬼の話が中心になってくるとかなりファンタジー色とグロイ表現が出てくるので、受け入れられない人が多いかもしれないですね。

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著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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