ご主人様は山猫姫 (11) 南北雌雄決戦編 (電撃文庫)

  • アスキー・メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048911658

作品紹介・あらすじ

南域の反乱軍と晴凛率いる北域国軍がついに激突する。数では反乱軍に分があるものの、皇帝を擁することに成功した北域国軍と帝国軍の士気は高い。合戦のすう勢は予断を許さないものだった。軍師の知恵比べが戦況を左右する。片や型破りの破天荒な天才軍師、伏龍。片や帝都で英才としてならした天才軍師、崇鳳。二人の先の読み合いは熾烈を極める。激しく交わる軍旗をかすかに眺める帝都の民は、祈ることしかできなかった。帝都を目前とする反乱軍の兵は血気に逸り、その勢いは留まらない。文字通りの人海戦術に、晴凛やシャール、ミーネも、ある決意を固めるのだが。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    二人の軍師の策のぶつけ合いも面白かったが崇鳳こと沢樹が思ったよりもいい感じの登場人物となったことに驚いた。特に皇帝が戦線に現れ、動揺した南域軍の首脳部に対し、皇帝など15歳の少年に過ぎないとブチ切れた辺りは帝国人の枠組みを超えたな強く感じた。
    最後はエオル王に美味しい部分は持っていかれたが勝利には違いない。負けて何もかも失うよりはいいのだろう。
    作中で沢樹が考えていたように歴史上においても北方の騎馬民族は徐々に農耕民族と文化が混じり合い特性を失っていくのは必然のように思うが、チンギス・ハーンという存在が農耕民族を飲み込むという事態が発生するから、この世界もどうなることやらといった感じだ。
    ただ、中国を支配した異民族はその支配に中国文化を使わざる得なくなり、文明に飲み込まれるからどっちがいいのやら。

  • まさに伏龍vs崇鳳。伏龍の抜け目なさも、崇鳳のえげつなさもあいかわらず。
    晴凛は皇帝を守る最後の砦で大活躍だったけど、いまいち華々しさにかける。帝国兵も承安兵も度肝を抜かれるところも見たかった。
    あと1巻だそうだけど、帝国の今後もミーネとシャールの件もどう始末つけるんだろう。
    序章で伏龍に死亡フラグがたったのかと思った ;p

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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