演じられたタイムトラベル (メディアワークス文庫)
- アスキー・メディアワークス (2012年11月22日発売)


- 本 ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048912075
作品紹介・あらすじ
制作の頓挫したゲームアプリの開発者たちが一堂に集められ、ゲームのプレイヤーを“演じる”ことを命じられる。矛盾を起こせば死――記憶だけを頼りに抜け落ちた時間のイベントを補完する、決死の舞台が幕を開ける。
感想・レビュー・書評
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土橋真二郎さん初読み『演じられたタイムトラベル』の概要と感想になります。
概要です。
気づいた時には見知らぬ天井の下で俺は寝ていた。ここは病院か?
監禁された7人の元サークルメンバーは、未完のゾンビゲームを完成させるプレイヤーとしてデスゲームに参加する。過去を塗り替えることは許されず、生き残るエンディングを目指して断片的なシナリオを補完していく。
感想です。
12年前の作品ですが近年話題となった『方舟』や『屍人荘の殺人』に似た要素があり、直近で読了した竜泉家シリーズにも近い面白さを感じました。土橋真二郎さんは初読み作家さんですが、他のデスゲーム作品も読んでみたいなと楽しみが増えて嬉しい限りです♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何者かによって強制的に閉鎖空間へと拉致された人々。
オープニングはミステリーやホラー小説でもよくある状況設定だ。
何故自分たちは拉致されたのか?
何故このメンバーだったのか?
拉致した目的は何か?
考える間もなく朝倉たちはゲームに強制的に参加することになる。
些細なミスも死へとつながる。
朝倉は理不尽なゲームをこなしながらも、主催した人間の意図を考え続ける。
ゲームそのものはルールにのっとりフェアに進行されるのでは?と結論づけた朝倉が最後に下したあるひとつの判断。
それは、例えていうなら予期せぬ事故に遭遇した人間が選ぶ緊急避難ともいえるものだったのだろう。
ゲームの構成、設定、基本的なルールはよく考えられている。
攻略の鍵となるある事実を見つけ出すために、そのあたりは手を抜くことなく構築する必要があったのだろう。
ゲームが佳境を迎える後半部分。
平面上で行なわれているゲームにも関わらず、階層型のゲームとして認識しなければならないため、とてもわかりにくかった。
その点だけが少し残念だった。 -
2014/06/30
復路 -
【あいつむぎ2013年10月陳列】2013.10.22 推薦者:ジュジュ(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-334.html)
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タイムリープを重ねながらのゲームは、脱出方法がより複雑になったようで凄く楽しめました。
極限状態に陥ったプレイヤーたちの責任の押し付け合いや、助かるために他人を蹴落とそうとする姿勢などで、さらに臨場感がアップです。
感染者が心身共に人間離れしていて怖かった。 -
密室、死の恐怖、人間関係崩壊
過去の作品同様にやってる本質は同じ
ただ、架空のゾンビゲームを想像力で補ってするという演出なので、ゲームの条件というか説明がちょっとめんどくさい
殺戮館で人狼をモチーフにしたように、シンプルなルールならいいんだろうけど、今回は地図やら時間軸やらエレベータやらも入り混じっているので理解するのがなかなか難しい
あと、今までは「なんでこんな舞台が設定されたのか?」という疑問がぶん投げっぱなしで終わってたけど、今回はその説明とかエピローグをちょっと頑張ってたのは評価できる
ただ、かえってチープな印象を受けてしまった感もある
裏の組織の存在が明らかになる日がいつかくるんですかね? -
主人公の朝倉は目覚めると知らない場所に閉じ込められていて、首にはワイヤーが巻かれていた。
この世界は自分らが制作したゲームの世界で、矛盾を起こせば死につながる。
土橋さんの好きな脱出ゲームもので、自分は「殺戮ゲームの館」と「楽園島からの脱出」に続く3作目。
もともと土橋さんの文章は癖があって、若干くどいが、世界設定がシンプルなので読んでいて苦にならなかったけど、今回はちょっとダメだった。
閉じ込められるという非現実的な出来事にゾンビやらタイムトラベルやらというさらに非現実的な空間にいれたのでゴチャゴチャ。
脱出の条件もちょっとわからなくて途中で時間が空くと前でどうだったかと忘れてしまう。 -
ちと読んでてきつかった。
自分には合わなかっただけだと思うけど。
著者プロフィール
土橋真二郎の作品





