Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革"成功"ガイド

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048912365

作品紹介・あらすじ

組織変革を目指すマネジメントのためのスクラム入門。

感想・レビュー・書評

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  •  経験を積んだスクラムマスターのもとで本書を教科書にスクラムに取り組めば上手くいくかもしれないが、本書だけではかなり難しいと思う。非常に概念的で具体的なやるべきことが見えてこない。アジャイルは型ではなく考え方である、といった主張もあるが、それでも考え方を実際のプロジェクトに適用するためには具体的な方法が必要である。一応、やるべきことリストは示されていたりするが、それがどうスクラムに必要なのか、どう適用していくのかといったことは示されていない。そして、経験的手法(ウォーターフォール)を採用している場合とスクラムを適用した場合の例が示されているが、経験的手法では必ず失敗し、スクラムを採用した場合には必ず成功というものである。結局のところウォータフォールを否定したいだけにしか見えない。本書が書かれた2012年であればそれでもよかったのかもしれないが、さすがにさまざまな企業がアジャイルを試してきた2022年ではそういうわけにはいかない。失敗しているスクラムも存在するし、むしろスクラムにしたことで失敗することもある。もっとも、著者らに言わせれば経験的手法に縛られて正しくスクラムを実施していない、ということになるのだろうが。

  • ライトタッチなアジャイル本が多い中で、骨太感のある本書。さすが本家と思わせる内容だが、この本を読み終わった読者は、おそらく「で、なにをしたらいいの?」と思うに違いない。具体的なプラクティスが一切書いてないので、エンジニアよりもマネージャが対象なのだろう。

  • 自分の今いる環境が、この本に書かれた外国企業の事例と乖離しているからか、読みにくかった。共感しにくいと言うべきか。
    スクラム関連の本なら、フレームワークという側面に焦点を当てたスクラム実践入門とか、別の本のほうが良いと思った。

  • 途中で断念。翻訳が4人とかで、なんか読みにくい。。

  • 教科書的で良い本。実例とあわせて体型的にスクラムを復習できる

  • 「私たちのソフトウェアの優位性は、失われつつある。プロジェクトは遅れ、ニーズを満たせず、コストは簡単に支払える額を超えている。他によりやり方がなければ、これを受け入れるしかないだろう。しかし、今ならもっとよいやり方がある。スクラムだ。すでに競合他社の一部が使っている。彼らは、品質の高いプロダクトをより早くよりやすいコストで作っている。そして、市場シェアを獲得しつつある。私たちが彼ら以上にうまくやれる方法を学ばなければ、窮地に陥るだろう。売り上げは減り、顧客は競合に流れ、社員は去っていく。私たちは、組織を変革しなければいけない。」 p.124
    さて、この危機意識を認識している人は、どれだけいるだろうか。

  • (チームだけでなく)組織を変えるところに踏み込んで書かれているし、しかもそれを経営者や管理者の視点からの見え方を考慮して書かれている点が良かった。

  • よい本が出た。
    開発現場としてより、組織の視点で書かれているのが、いままさに欲しかった感じ。
    企業のトップに向けたメッセージが濃い気がするが、国内の管理職な人はこのくらいの視点で書かれているほうが好まれるんじゃないだろうか。

  • アジャイルやスクラムのことだけでなく、
    企業全体に導入する際の手順や思考などが丁寧に記載されている。これが一番興味あったことなので、購入してよかった。
    ジョン・P・コッターの「企業変革力」と同時に読むと良い。

    -引用 p.195 -
    [エンタープライズに]スクラムを導入するのは簡単ではなく、効果的な開発と提供を妨げる障害物を取り除くには、相当の組織変更を必要とする。CXOや他の役員は、変革を導くチェンジ・エージェントとして、障害物を取り除く責任を持つ。スクラムの導入の成否を分けるのは、CXOの継続的なコミットメントかもしれない。決して簡単なことではないが、ソフトウェアから得られる成果の改善にスクラムを使うとコミットしたCXOは、企業がすばやく品質の高いソフトウェアを届けるための最初の一歩を踏み出したことになる。

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