- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048913751
作品紹介・あらすじ
初オペラの公演失敗で落ち込んでいたルゥのもとに届いたのは、プロイセン王国での再演依頼だった。喜び勇んで楽譜の書き直しを進める彼女の身に、やがておそるべき異変が襲いかかる。…耳が聞こえなくなり始めたのだ。原因を探るうちに僕が見つけたのは、ベートーヴェンの隠された過去と、さらなる謎。不安を抱えたまま僕らはプロイセンに向かうことになるが、折しもナポレオンもまたプロイセンに進軍を開始。歴史に翻弄される僕らの運命は、再び戦場で激しく交錯する-絢爛ゴシック・ファンタジー、第3弾。
感想・レビュー・書評
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なんでこうもおもしろいのか!!!
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今回の鍵は、ハイリゲンシュタットの遺書とフィデリオ。
まさかこんな絡みで、最後にはあの人が出てくるなんて!!もう興奮しっぱなしでした。
最後には泣かせてくれるしなー。
しかし、貴重な挿し絵のうち二枚をオッサンに裂いてしまう岸田メル先生って… -
正直途中まではシリアスすぎて微妙と思ってたんだけどミヒャエル師範、そしてヴァルトシュタイン伯爵が格好良すぎてもうね。
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名曲も、歴史の改変をも犠牲にしてもユキがルゥを求めた姿は非常に熱い
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ミヒャエル師範とヴァルトシュタイン伯爵が大半を持っていったような印象。後半の展開は胸と目頭が熱くなりました。
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ルゥは何者なのか。本物のベートーベンはどうなったのか。その謎に迫った巻。ミヒャエルさんの真相とルゥとともにいた悪魔の正体、そして結末に涙した。あまりにもずるい。
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カンニングが効かなくなり、その上聴力喪失回避という大きな歴史改変。
今まではおぼろげに見える歴史の流れをたどっていたのが、いよいよ全く先の見えない道を歩まなければならなくなった。
ルゥの過去の謎、ヘーゲルの意味深な仮定、物語の根幹に関わりそうな伏線も出てきて、4巻への期待が非常に高まる内容であったように思う。 -
読めば読むほどに物語が洗練されていく印象。特にこの巻は1巻からの伏線も見事に消化されていて、続きが気になる内容でした。
これまでのユキは状況に流されがちでしたが、いろいろな喪失を経て変化をしているのは確か。次巻でどういった姿を見れるのか、ルゥとの距離感がどうなるのかにも期待です。 -
この調子だとかなりの長篇になりそうだけど大丈夫なんでしょうか?(^^;;
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ルゥの過去に関わるかなり重要な伏線が回収され、全体を通じて重い雰囲気の一冊。いずれ聴覚の話は絡んでくると思ってましたが、ここまで重くなるとは。
クラシックのように繊細かつ雄大な表現と、ユキのツッコミや散りばめられた小ネタに象徴される現代サブカルチャーの融合。相変わらずのハイクオリティでした。