路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • アスキーメディアワークス
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本棚登録 : 765
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048913775

作品紹介・あらすじ

高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」と耳にして訪ねると、そこはいかにも怪しげな日本家屋。意を決して中へ入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして彼は、加納環と名乗る、若く美しい女表具師と出会う-。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。第19回電撃小説大賞"メディアワークス文庫賞"受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 掛け軸の表装を行う、表具店を舞台にした話。短編集の体裁で、この1冊に5話が収録されてます。
    文庫本の裏の紹介文には「人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語」とあるので、これだけで慣れた客層の方にはどんな内容だか見当がつくのではないかと(笑

    文章は、落ち着いた、静かな路地裏の空気のように粛々と進んでいく感じ。大どんでん返しとかはないけど、落ち着いて、安心して読める本でした。
    それぞれのキャラクターも、驚きはそこまでないけど、納得感があってしっくり来る感じ。特定の1人がというよりも、全体のバランスが取れてる印象です。
    何となく、雨の日とかに家でゆっくりお茶でも啜りながら読んだら素敵かもしれないと思った本でした。

    ちなみに、掛け軸を作る際の表装の手順に「裏打ち」ってのがあるというのは本書で初めて知りました。

  • ちょっと不思議な日常生活。路地裏の向こうは不思議の町でした。そんな感じ。
    絵にまつわる怪異を解決していく短編連作でするする読めます。
    隣に何気なく暮らす多様性を当たり前として描いているのがよいなあ。

    環さんかっこいい~。
    表具に詳しく腕利きなのももちろんだけど、普段着が着物で街へ出かけるときも着物なのすばらしい!
    着物姿でハンバーガー食べに行く姿に胸キュンでした。

    環さんの着物の色と、怪異が解決したときに生じる色がとても綺麗です。
    文庫の帯に「文字の向こうに色彩が見えた」とあってうんうん!って思ったり。

  • 掛け軸を仕立てる美人“表具師”=実は妖怪に、ひょんな事から弟子入りする高校生と妖怪たちの交流を描く物語。天狗、狸、猫又、狐…と、さまざまな個性ある妖怪たちのエピソードは全く怖い話ではなく、むしろ微笑ましい良い話。表具の専門的な用語や具体的な手順が出てきて、そちらも非常に興味深く、文章だけでなくリアルに映像で見てみたい。

  • 画家である父が遺した絵が真夜中に動き出すという
    怪奇現象に悩まされていた洸之介の耳に
    そういう事件を解決してくれる横丁との噂が。
    そこには古めかしい日本家屋と美しい女表具師がいた。

    表具という題材は面白いですね…!
    イラストで用語説明してくれるなら
    もっと踏み込んで欲しかった気もしますが…
    個人的にはお父さんの込められた想いが
    印象的でした。

    絵に込められた想いが怪奇現象として表れ
    それを妖狐である環さんと解決していくわけですが
    他の妖たちもいかにも妖怪妖怪しているのではなく
    現代に適応しているのでドライな感じ。
    それでいて最後はあっさり置いていかれたかと思いきや
    ちゃんと受け入れられていてほっこりした。
    続編も読んでみようと思います。

  • 妖怪系が好きなのと絵とあらすじに惹かれて購入。

    面白かった!

    雰囲気としてはビブリアと妖アパを足した感じに近いのでしょうか。好きな方にはぜひオススメしたいです。



    あまり厚くはないはずなのに、内容がしっかりしてて読みごたえあってずっと読んでいたような気分です。

    キャラクターも狐に狸に猫又雪女河童天狗etc.みんな個性的で愛着が湧くキャラクターばかりでした。すごく…描きたい!(笑

    表具師(掛け軸の装丁)っていうのも初めて見る世界で蘊蓄(というほど堅苦しくなくて助かりました)が面白かったです。


    続編は出るのでしょうか?ぜひ出てほしいなぁ…でも主要キャラの背景ほとんど明るみに出ちゃったしなー


    個人的には残念なイケメンと可愛い二人の女子高生たちが特に気に入りました(*^∀^*)

  • 非常に興味深く心に染み入る温かい物語でした。   
    『和』の美しさがまっすぐに伝わってきました。   
    表具師の裏の仕事として怪奇現象の謎を解決するお話。   
    あやかしたちと一人の少年の温もりに溢れたお話。   
    ちょっと不思議な物語。面白かったです。

  • 最近マイブームのあやかし関係ですが初読みの作家さん。優しい物語でした☆今作は自己紹介的な感じですかね。妖怪とはいっても、人間界に紛れて暮らしてるということで、鬼太郎に出てくる妖怪みたいに悪さをしたりはしなくて無害。文章も優しい語り口でとても好感が持てました。続編もあるので読んでみたいです。

  • 環さんの言葉遣いが落ち着いた鮮やかさで良かった。着物の描写も楽しかった。ハンバーガーが食べたくなった。

  • 表具師という仕事は初めて知った。もっとその仕事のことも知りたいと思った。主人公洸之介くんの章も心温まる素敵なものだったけれど、環さん、樹さんたち愛すべきあやかしたちそれぞれが主役となるそれぞれの章もちょっとほろ苦くて心温まる感じで素敵でした。最終章で、もうあやかし達と洸之介くんが別れ別れになっちゃうか・・・とドキドキ心配したけれど、また出会えてほっとしました。2も楽しみ♪

  • 2018/5/21~5/22

    高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」と耳にして訪ねると、そこはいかにも怪しげな日本家屋。意を決して中へ入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして彼は、加納環と名乗る、若く美しい女表具師と出会う―。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。第19回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞し、『路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店』でデビュー。

「2019年 『神楽坂・悉皆屋ものがたり 着物のお直し、引き受けます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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