質屋「六文屋」の訳アリな訪問客 謎、買い取ります。 (メディアワークス文庫)
- アスキーメディアワークス (2013年1月25日発売)


- 本 ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048914055
作品紹介・あらすじ
紅茶の香り漂う老舗質店「六文屋」を訪れる訳アリな客人。迎え入れる店主・片倉十士は、質入れ品に隠れた“サイン”を発見するのが趣味だった。ポストカード、黄色い浴衣、一圓銀貨――そこに潜む謎、買い取ります。
感想・レビュー・書評
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ほのぼの系
主人公二人の人となりがまったく見えないところ以外は面白いかも?
人間らしさがよみたいな~
最後の探偵ENDは好き
サインは身近だけど、ちょっと決まり文句には強引かも~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
質屋兼カフェに持ち込まれる質草にまつわる「サイン」のお話
通りの奥まったところにあって看板がなければ見つけにくいにもかかわらず、看板の表記も目立たない質屋の「六文屋」
片倉十士は質入れ品に隠された微かなメッセージ「サイン」を発見するのが趣味な変わった店主
併設のカフェ店員ミカちゃんに振り回されながらもお客の謎を探る変わった質屋のエピソード
・前向き駐車の必要がなさそうなのに「前向きに駐車してください」の張り紙がある駐車場
・彼氏からのズレたプレゼント
・亡き妻が好んで着ていた黄色い浴衣
・一圓銀貨
謎がちょっと強引かな
意図したメッセージだとしたら本人だけで解けるようなものじゃないと意味がないし
意図せずに謎になったものに関しても関係者に聞けばすぐにわかるようなものだったし
なにより推理のヒントの伏線がないので読者も参加できなそうな微妙なライン
キャラクターにしても、占いを気にする割に、その対象が朝の情報番組の占いだとかしょぼいし
サインへのこだわりのきっかけも後に説明されているけど、それすらも強引な解釈だし
各種ネーミングも戦国ものに関係があるようなないような感じで明かされず
ミカちゃんとの関係にしても「その設定いるか?」と疑問を抱かずにはいられない
カバーにが思わせぶりに作品の中にサインが隠されているように書かれてあるが、何がサインなのかはわからなかった
僕が気づいていないだけなのか、それとも普通に思ったけどそれをサインだと気づいていないだけなのか判断がつかない
キャラクター設定で明かされていない特徴がまだあるし、二人の掛け合いやお店の今後など続編がありそうな雰囲気で終わっている
個人的には続編があったとしてもそこまで読もうとは思わないかな
キャラクター設定や、謎の強引さや、最後の話の非現実的な設定や展開は小説よりも深夜ドラマ向きなんじゃなかろうか?とも思う
あと、クラーク像、藻岩山みたいに札幌の観光スポットが出てくるので、そっち系に面白さを感じる人にとっては良いかもしれない -
なかなか面白かった。
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青い鳥、ツバサ文庫なら星5。
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質屋兼喫茶店六文屋に持ち込まれる質入品にまつわる謎を解く日常系ミステリ。続き物設定で書いているからか、キャラ付けがよくわからないまま終わった。それぞれのミステリ(浴衣についてはミステリ未満)も、そんなのわかる分けないというレベルだし、伏線も特にないので、ひたすらジュージさんの推理を聞くだけになる。
先輩の一圓の話、ほんわか終わっているが、結局勝手に泥棒をやめただけで何の罪も償わず、それでいいのかよと思ってしまった。 -
質屋「六文屋」さんの店主・片倉さん。名前からして戦国が関係するのかと思ってました。登場人物の名字も戦国武将と同じだったり、ミカちゃん名前呼びで十士は片倉と名字呼びだったり。勝手に意味深と思ってるだけかもですが。推理小説とはまた違うけど、質入れ品から読み取るサインを解き明かすのはおもしろかったです。ただ多少無理矢理なサインもあって、実際そうだったとしても気づかなさそうだと思いました。北海道の有名な場所の名前がちらほら出てきていたので、道民や詳しい方ならお話の舞台が想像しやすいかもしれませんね。どうして六文屋という名前なのか、とかミカちゃんについての描写があまりなかったので謎は残ったまま...続編はあるんでしょうか。本物のアップルティー飲みたいです。
h29.4.7 -
2015.9.10読了
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【収録作品】プロローグ/将来の見えない恋に 「指先注意のポストカード」/もう戻らない時間に 「牡丹と蝶の黄色い浴衣」/見つからない探し物に 「龍の銀貨と白い王冠」/エピローグ
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軽くて読みやすい。題材を少し変えただけでカフェ、古本屋など…多いな、こういうの。
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質屋兼カフェに訪れる問題を抱えた客が、質入れ品に隠された「サイン」を質屋店主十士に読み解いてもらい問題を解決する話。 軽く読めて肩のこらないミステリー、読後感悪くないけど、たいして面白くなく、印象にも残らなさそう。キャラに深みがない。お仕事小説ミステリーは本業の部分が見えるから面白いんであって、この本にはその部分が欠けている。あとがきでシリーズ化したいようなことが書いてありましたが、読み続けたいと思うような話じゃない。