ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048914277

感想・レビュー・書評

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  • 私は長編の方が印象に残って好きでしたね。
    徐々に、栞子さんと母親の関係というか、母がどういう人物だったのかが分かってきます。
    そして大輔氏と栞子さんとの関係も少しずつ進展していくのがいいですね~。
    4冊めでは江戸川乱歩氏の作品に関する長編だったのですが、私自身、江戸川乱歩氏の作品を読んだことがなかったのがとても残念でした。
    家には姉の書棚に並んでいたのになぁ。
    読んでみればよかったなぁ。

    このシリーズ、あとがきによるともう少しで終わりのようですね。
    と思って検索したらすでに5作目も出ている!!
    読まなくちゃ♪

  • シリーズ初の長編。江戸川乱歩を題材にしていて、読んだことがなくてもなんとなく親しみやすい。読みごたえがあって面白かった。シリーズの中で、この4冊目は起承転結の「転」のような感じがする。栞子さんと五浦くん、栞子さんとお母さんの関係もそれぞれ転じてきており、そろそろどこかに落ち着くのかなと想像する。

  • 初の長編は乱歩がテーマ。栞子さんとお母さんの対決もさることながら、乱歩にまつわる薀蓄や謎解き満載で面白い!
    乱歩に取り憑かれた、あんな人がいてもおかしくないような気がしてわくわくもした。
    妹の文香が大人だな・・・栞子さんと大輔の仲も安心できる。
    お母さんの登場で謎がまた増したような気もするが、最終章へ向かっていくという今後が楽しみだ。

  • 今までの短編集から今回は長編へ。誰もが知っている「江戸川乱歩」が題材と、入口はとっても広いようでしたが・・・来ましたよ、スターウォーズ並みの母娘対決が。どちらもすごいフォースの持ち主ですが、軍配は漁夫の利。
    著者はお母さんが好きなようですね、徐々にいい人化しているように感じました。
    それにしても、既存の本の取り入れ方が、他の似たような本に比べると群を抜いて素晴らしく、やはりとても面白いです。

  • 今回のテーマは乱歩。ということでこれまで以上にのめりこめました。でも知らないことがかなり多くて、目からうろこの連続。乱歩ネタなら、栞子さんの話もずっと聞いていられるかも(笑)。
    暗号にもわくわくしました。古書の隠し場所……さすが。乱歩ファンなら、やっぱりああいうことしてみたいよねえ。
    ようやくお母さん登場ですが。まだまだ不穏な謎も残っている印象です。これからもなおさら気になる。

  • 今回は江戸川乱歩を巡る長編。
    栞子と大輔は、互いの影響が無意識のうちに出始めたらしく、変化が訪れている。
    二人とも恋愛に対して免疫なさすぎじゃないのかしら。まるで中学生同士の初恋みたい。
    ちょっと引っ張りすぎじゃないかと。そろそろ落ち着いて欲しいものです。
    ベールに包まれていた栞子のお母さんの存在は、今巻で明るみに。
    神出鬼没で、自分の欲望に忠実。いわゆるフリーダム。
    こんなお母さん、そうそう居ないよね。ここら辺がファンタジーである。

    そういえば、小学生の時の読書感想画という課題があり、1枚だけ私の印象に残っているどなたかの作品があった。
    ダークカラーの背景にひとつ置かれた椅子。その真ん中にはカッと目を見開いて、口角が裂けたように不気味に笑う人間の顔。
    まさしくタイトルは「人間椅子」
    あぁ、乱歩の小説だったのか。
    あのおどろおどろしい絵は、ン十年経っている私の脳裏からも、消えることはない。
    小説もきっと、おどろおどろしいんだろうな……
    そういうのは苦手なので、私は読まないけれど。

    • kwosaさん
      永遠ニ馨ルさん

      小学生の読書感想画で、題材が『人間椅子』
      そして、その絵。すごいですね。

      江戸川乱歩『人間椅子』
      僕も読むまではもっとお...
      永遠ニ馨ルさん

      小学生の読書感想画で、題材が『人間椅子』
      そして、その絵。すごいですね。

      江戸川乱歩『人間椅子』
      僕も読むまではもっとおどろおどろしいものを想像していたのですが、独特の不穏な空気はあるものの意外にスマートで気の利いたミステリでしたよ。

      「永遠ニ馨ル」って素敵なお名前ですね。
      是非、フォローさせてください。
      2013/03/08
    • 永遠ニ馨ルさん
      >kwosaさま
      HNを褒めてくださり、ありがとうございます。

      それから私の文章が稚拙で、誤解を与えてしまったようです。申し訳ない。

      「...
      >kwosaさま
      HNを褒めてくださり、ありがとうございます。

      それから私の文章が稚拙で、誤解を与えてしまったようです。申し訳ない。

      「人間椅子」は、私が小学生当時に行われた学生向けの読書感想画コンクールに入賞していた作品で、中学生か高校生の方が描かれたものだったと記憶しています。
      すごい絵を描く先輩が居るんだなぁ……と、絵が下手の横好きな私は小学生ながらに自分の画が落書きに見えるくらい落ち込んだので良く覚えているんです。
      やっぱり才能がある人の作品というのは違うんですね。
      2013/03/08
  • さすがビブリアってカンジ。
    ドラマ見るよりも数倍面白い。
    文章だけで情景が浮かんでくるってすごい!
    いろんな面白い本があるけど、
    ビブリアが一番文章がなめらかで
    どんどん読める。

    • 夏実さん
      はろー♥
      なつみですよん(*^o^*)

      最近はやってないのかな?
      フォローしてくれたら嬉しいですん←笑

      ビブリア読んでみよかな〜。
      ドラ...
      はろー♥
      なつみですよん(*^o^*)

      最近はやってないのかな?
      フォローしてくれたら嬉しいですん←笑

      ビブリア読んでみよかな〜。
      ドラマも見てないし本も読んでないから
      すんなり読めるかも((^o^))笑

      じゃ!\(・∀・)
      2013/03/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「文章だけで情景が浮かんでくる」
      丁寧に描かれてますよね!
      毎回どんな本が登場するか、それが楽しみでもあります。。。
      それから「栞子さんの本...
      「文章だけで情景が浮かんでくる」
      丁寧に描かれてますよね!
      毎回どんな本が登場するか、それが楽しみでもあります。。。
      それから「栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック」まで買ってしまいました。。。
      2013/07/16
  • とある本にまつわる謎(1巻)をきっかけに、ビブリア古書堂と
    つながり、働くことになった主人公と女性店主との、
    本にまつわるミステリー。通称・ビブリアミステリー。

    今作では、女性から名家の別荘にある厳重な金庫を開けてほしいと依頼される。
    いち古書店店主に依頼する理由やその報酬が、家主の所蔵していた、
    江戸川乱歩のコレクションの数々を売るという。
    しかし、そこにはいろいろと名家の家庭の事情やビブリア古書堂店主の
    10年失踪していた母親の登場など、様々な展開へと向かう。

    3巻までは、連作短編で、短編がいくつかあって最後にまとまるという
    流れだったが、江戸川乱歩と言う大きな存在を前に、
    筆者もあとがきで語られてますが、長編作品として書かれています。
    乱歩ファンなら楽しめますし、あまり知らない人も乱歩作品読んでみようかな?
    って気にさせてくれます。
    ちなみに、自分もちゃんと読んだことなく、積読してる本もあるので、
    読んだ方がいいのかなーなんて思ったり思わなかったり。
    2023年2月ごろ、江戸川乱歩名作ミステリーの世界と言うのが、アシェットから
    創刊されましたが、どうなったかな・・・。

  • 今まで読んだビブリアの中で一番好きかも(まだ4冊目だけど)。
    母親が登場したり、やっと大輔が言えたりで謎解きだけでなく他の要素でも楽しめました。
    他の作品でも思いますが、ここに出てくる本を読みたくなります。

  • なんかあっさり母親でてきたなという感あり。

    最初の頃に比べると伏線の張り方やどんでん返しが巧妙になりつつある気がする。同時に登場人物の感情が比較的分かりやすくなったというか、そういう描写が増えて、物語に厚みがでてきたのかな。人間を描こうとすれば感情の移ろいは重要だし、それによってなんとなく読者はその世界に紛れて、結果としてどんでん返しに騙される(笑)

    ちゃんとサブキャラにも役割が与えられ、しかも結構重要でそうしたところに面白さがちりばめられてるんだろうな。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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