ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784048914277

感想・レビュー・書評

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  • 4巻は各章に分かれてはいるものの、全体の話はつながっている
    長編となっていてあっという間に読んでしまいました。
    こういうほうが1話完結より話が深くて面白いです。
    作中に出てくるのはすべて江戸川乱歩の作品で
    『孤島の鬼』、『少年探偵団』、『押絵と旅する男』等で
    それ以外も江戸川乱歩の作品が出てきます。私自身
    江戸川乱歩の作品を読んだことがなかったのでちょっと
    興味がわきました。(影響されやすいんですwww。)
    エピローグで志田の思いがけない関わりや、栞子と大輔の
    関係も・・・すごく作品自体が面白い展開になってきたのに
    読み終わってしまった・・・次巻はいつでるんだろう、待てないwww。

  • 待ちに待った4冊目。やっぱり好きです。

  • 古書をテーマにした謎を解くシリーズ第四弾。今回は初の長編です。

    今回は江戸川乱歩の古書を下敷きにしつつ、これまで話だけで語られていた母親がついに登場。そして長編ということでちょっとこれまでと趣が違った感じで。一冊の本とその背景みたいなものが色濃くでてきていたんですが、これまでのような「一冊の古書」というのではなく「江戸川乱歩」と大まかなくくりになっているので「古書にまつわる・・・」というのはちょっと薄めな印象。
    まあこれまでの展開が一歩進んで登場人物の絡みがいろいろあるのでシリーズ好きの方には普通におすすめできますが、「古書」という一本筋の入ったテーマが薄れているのでなんか普通のミステリっぽいなとは感じました。創元あたりでちょろってでていそうな。

  • 2013年4月8日読了。
    ドラマの放送が終了されるのを待って購入して来ました。
    剛力彩芽ちゃんがキライというわけではなく(むしろ、好きな方)、とにかく自分が抱いている作品のイメージや空気を壊したくなかったから。放送中に読み始めていたらやっぱりドラマも気になってしまったと思うので、とにかく放送中はビブリアとは距離を置こうと。
    今回は「江戸川乱歩」がメインに取り上げられていました。
    子供の頃、図書館から児童向けのシリーズを借りては読みあさっていた経験のある者には、なんとも懐かしい空気に浸ることの出来る扱い方です。
    謎めいていた栞子の母の登場や大輔の変化などもあって、シリーズにありがちなダレた雰囲気もなく、一気に読み終えました。

  • 江戸川乱歩をテーマに、今回は遂に1冊通しての長編。今までの短編集形式の方が個人的には好きだが、乱歩薀蓄はへ~、と思うことしきりだった。細かくは忘れていたけれど、一応少年探偵団シリーズや、大人向けの有名どころも何冊かは読んだことがあったため懐かしく読めた。

    さて謎だらけな母親も出てきていよいよクライマックス、あと数冊で終わるのかな。楽しみに続きを待とう。

  • 江戸川乱歩ですか!思い切りましたね。
    この巻は一冊で一つのお話の長編。
    以前の巻に比べると、謎解きよりもドラマに重きが置かれてました。
    二人の仲も、ちょっとだけ・・・ほんのちょっとだけ進んだかな?
    栞子さんは、お母さんのようにはならないと思います。きっと。
    そして、あとがきを読んだら、このお話も終盤に差し掛かったということで、寂しいです。ずっと続くシリーズみたいに思っていたので・・・

  • 今回は江戸川乱歩の話。珍しく長編。あとがきにもあるが、少年探偵を読んだ記憶はあるものの、乱歩のエピソードは知らないことが多い。
    ※参考文献とメモ
    少年探偵団 江戸川乱歩全集
    江戸川蘭子
    二銭銅貨
    押絵と旅する男
    人間椅子

  • 江戸川乱歩の本が読みたくなる!
    母親の登場で物語は加速していく。二人の関係も気になる。

  • 突然、10年ぶりに鎌倉に現れた母・智恵子とついに直接対決する栞子。江戸川乱歩の貴重なコレクション(の買い取り権利)を賭け、謎解きに挑む。
    一冊まるまる乱歩のエピソードでじっくり読めた。シリーズ中、一番面白かった。本(特に古書)に魅入られた人々の厄介さというのも、よく描けていると思う。物語は終盤だそうだが、ますます楽しみになった。

  • シリーズ4冊め。
    読みやすいのもあって一気に読んじゃいました。
    これを読むと今まで興味のなかった本も読みたくなっちゃう。
    ドラマはイメージが違い過ぎて見てなかったんですが、
    見ていたダーリンによると最終回にこの本の話が出ていたとか。
    早いなあ。

  • シリーズ第四弾。ついに篠川栞子の母親が栞子と大輔の前に姿を見せる。前作までは連作短編だったが、今回は長編で江戸川乱歩の古書をテーマにしている。

    栞子が真実に迫る手掛かり、トリック、真実の顛末までが江戸川乱歩の傑作『二銭銅貨』そのもの。まるで江戸川乱歩へのオマージュとも取れるような作品。江戸川乱歩の『二銭銅貨』を読んでから、この作品を読むと面白さが倍増するのではないだろうか。

    江戸川乱歩の少年探偵団シリーズは懐かしい。作中に『二銭銅貨』『心理試験』『D坂の殺人事件』『押絵と旅する男』などが登場するのも嬉しい。

  • 今回のテーマは江戸川乱歩ですが私は乱歩を読んだことがなく、初めはあまり楽しめないのではと思っていました。
    しかし同じく乱歩のオマージュ作品である名探偵コナンを見たことがあったので、いろんなところで「あ!コナンに出てくるあの人はこれが元ネタなんだな」という発見ができて楽しかったです。

    世の中に推理小説は数あれど、本自体を扱ったミステリーというのは珍しく斬新でした。
    しかし古書をテーマとしているため、どこか見たような設定・トリックが随所で見られます。
    そのため、新鮮でありながらもどこか懐かしいような、不思議な感覚を体験することができました。

    ビブリアシリーズは今まで読んだことがありませんでしたが、この巻単体でも十分楽しめる内容でした。

  • シリーズ4冊目
    江戸川乱歩にまつわる長編話。面白かった!仕掛けだらけで。
    栞子さんと母のエピソード、大輔くんとのエピソードも進展し…
    最後はやっと言ったか!と嬉しくなったところで、エピローグでの終わり方…続きが気になる。。。
    リアルタイムで読んでいると、すぐに続きを読めないのが難点。
    ビブリアは鎌倉の情景が目に浮かぶ、そんな街でのんびり本が読めたら…憧れる。

  • TVドラマ化もされてしまった人気のシリーズ4作目。今までのあまり知られていない本と違って、今回はなじみの深い江戸川乱歩に関わる本の話がメインで、それに主人公の美貌の古書店主の母娘の因縁話が絡む。相変わらずそれなりに読ませる。人気シリーズになってしまったこともあり、さらに次回に続くという伏線もあり。読んで損はない一冊だと思う。

  • 江戸川乱歩についての謎を巡る長編。

    私には馴染みのない作家だったにも関わらず、作品を通して本当に細かな所まで知る事ができ、彼の異質な作品の魅力に興味を抱くきっかけになった。

    内容もしっかりしていて奥深いのに、さらっと読めるのが三上さんの特徴かもしれない。

  • ついに篠川母登場。
    謎が多くつかみどころのない雰囲気の母親と栞子のやり取りにどきどき。
    ただ親子三人のシーンはギクシャクする部分がありつつも、篠川家にとって本はお互いのつながりを感じるための本当に大切なアイテムなのかなと思った。

    篠川母が醸し出す雰囲気と今回の題材となった江戸川乱歩の摩訶不思議な感じが相乗効果で読みごたえがあった。

  • 今回は、終始一貫して江戸川乱歩作品をめぐる事件を扱った内容でした。。特にこれまでの内容の流れは、一筋縄とまではいかないまでも事件の真相を突き詰めて解決といういわば一方通行だったけども、今回母親の登場によって栞子さんの推理の盲点を的確についてきて、それによって事件がより複雑になり、またふりだしに戻って考え直さなければならないといった点が出てきて、物語に深みが出ていたと思います。今巻で明かされた予想外の人物関係もでてきて、大輔からの告白の返事は?など二人の関係の進展にも目が離せないです。読了後は、次巻に期待が増すばかりでした。

  • 「ビブリア古書堂」の4作目。月9にまでなって、剛力ちゃんには、あれはないぜという感じだけど、お話自体は思いもかけぬ出世振り。
    前3作は短編の積み重ねだったのが、今回は江戸川乱歩を主題にし、ひとつのお話で1冊に仕上げる。これまでが一話完結の連続TVドラマとすれば、今回はこれで映画にしたいようなお話。
    色んな謎解きも重なって(相変わらずついて行けないのもあるけれど)、漸く大輔が思い切れたり、栞子の母が現れたりと、ユラユラと話も動いてきて、結構楽しめた。

  • いよいよ母親も登場しました。続きが楽しみです。
    江戸川乱歩は1冊も読んだ事がないので、読んでみたくなりました。

  • 江戸川乱歩をテーマにした、ビブリア古書堂シリーズ初の長編。
    依頼された謎解きもさることながら、店主の栞子と母親、大輔との関係や、まわりの登場人物との関係も明らかになってくるのが面白ろかった。

    シリーズものだと登場人物の比重が高くなっていき、読者もそれを求めるようになる。
    まだまだ続きがあるようなので、今後、古書にまつわる謎解きと、登場人物たちの人生がどう絡み合い、どこに力点が置かれるのか、非常に楽しみである。

  • 今回は長編一本で話が進んだが、どこかのめり込めない部分があるものの、つい読んでしまうという三上マジック?笑
    のめり込めないのは自分自身の知識が足りないのもあるけど、それをわかりやすく清涼に説明してくれる栞子さんの説明を聞きたいからついつい読んじゃうのかな?´∀`;
    勿論細かな点も綺麗に回収されているし、後半は色んな意味でドキドキ感があったりと、集中力が割と切れずに読めました。
    ここまで来たので最後まで読ませて頂きます(^^)

  • ドラマが原作を追い越しそうな勢いで一気に読んでしまいました.

    江戸川乱歩が取り上げられています.
    小さい時に図書館から借りていろいろ読んだくちなので,わくわくしながら読みました.

  • 期待どおり大きく動きましたね。
    しかも乱歩で長編。
    面白かったです!

    話なのですが、謎解きとしても面白かったですが、
    やはり人間関係が紐解かれていくのが良い。
    読み続けて良かったと思わせてくれました。

    妹さんが大人だわー。
    なかなか良いキャラですよね。

    これだけ大きく動いてもまだまだ次回も盛りだくさんっぽい。
    楽しみです。

  • ドラマ化もされ、売れに売れている本シリーズ。ドラマと原作では大きくイメージが違い賛否両論のようですが(^^;

    とは言え、やっぱりこのシリーズは面白いと思います。本作は、ミステリ好きなら誰でも一度は目にした事のある江戸川乱歩を題材とした、シリーズ初の長編作品。

    作品単体でも楽しめますが、本シリーズのキモとなる知っているようで知らない江戸川乱歩の作品やそれにまつわるエピソード、また本シリーズでも大きな柱となっている栞子さんとお母さんの関係についても大きな転換点があり、シリーズを続けて読んでいる身として大変面白く読むことができました。

    江戸川乱歩作品は昔々に手にした事がありますが、もう1回眺めてみたくなります。

  • 以下、いつも通りのネタバレ。未読の人は絶対読まないように。面白さ半減しちゃいますよ。

    やっと読めた。と、やっと書けた。お仕事がムチャクチャ忙しくて、読む時間も厳しく、書く時間も厳しく。読メ・ブクログを開く余裕すらありませんでした・・・

    で、率直な感想としては、ちょっと物足りないというか、のめり込めなかったんだよなあ。篠川家の3人、母・姉・妹の反応がどうも受け入れがたいというか納得しかねるというかね。ちょっと気持ちが入り込めなかった。
    あと、出だしが震災のことで。私個人は直接的被災もなく、別にどうってことはないのですが、やはり震災のことに触れられると、読書とは別に複雑な思いがします。

    といは言え、江戸川乱歩をネタに本格的推理のお話は面白かったです。特に後半の畳み掛けるような謎解きは。江戸川乱歩は、確かに小学校の図書室にあって借りた記憶もあるけど、それほど読んだ覚えはない。で、当然中身も全然覚えてないです・・・ちょっと読んでみたくなりました、特に五浦くんの読んだ短編集とか。
    仕掛けイスに仕掛扉、二銭銅貨のレプリカに暗号文、敢えて間違えている点字文、おまけに本の位置やブレーカーの場所とか黒電話とかの状況からの推理、まさに推理小説。母親との解読バトルで、時間制限がドキドキハラハラ。母親との入れ違いとか、でき過ぎだけど読んでいて楽しかったですよ。あとはヒトリ書房の井上さんも、案外良い人な感じで。に反して、母親は怖い人、変な人の印象のままなんだけどな。ま、志田さんのフォローがどのようなものか、ですかね。今後に期待。

    で、いつも正鵠を得ていると思うサブタイトル。2つの顔。この本の中ではいろんな意味を持つ言葉ですね、誰もかれも2面性を持ち得ているというか。

    というか、デートに誘って告白までしちゃったよ。なんかすごくあっさりさらっと書かれているけど。で、しかも途中で終わっちゃうし。さて、次巻どんな回答が出てくるのか。最後もなんだか謎のままに終わっちゃって、次の展開が気になる終わり方。ズルいなあ。

    にしても、クローゼットに二人で隠れるなんて、ベタな展開にビックリですよ(笑)。あと、五浦くんが栞子さんに見蕩れる描写がまたなんとも(笑)

    あとがきではこれから後半とのこと。んじゃ、あと4巻は続くのかな?好きなシリーズですので、続くことは嬉しいです。いろんな本の薀蓄をぜひ栞子さんから解説してもらいましょう。

    そういえば、ひしょうえじま、hisyouejimaって、特に法則性がある訳ではなく?何か意味のある並べ替えかと悩んだけど、そういうものではないのか。

  • シリーズ第4弾!
    本作では江戸川乱歩にまつわる物語構成でした。私なんかは「江戸川乱歩」と聞くと、「ああ、江戸川コナンのもとのやつ!」程度の認識で…こんなに児童書が愛されているってことを知らなかったです…(>_<)もっと重苦しい小説家だと思っていました。
    今作に限らず、栞子の古書や作家に関する説明聞いている(読むというより聞く感覚です)と本当に興味をそそられてしまいます(>_<)五浦ではないですが、やはり近現代の文章は読みにくいので、あまり手にとらないのですが…読んでみたくなりますね(^ ^)
    栞子の反応も気になるところ…!

  • 珍しい古書に関する特別な相談_謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下に向かう。その家には驚くべきものが待っていた。
    稀代の探偵、推理小説家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。
    金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが_。

  • 一気に読み終えられました☆
    大輔さんと栞子さんの今後が気になります!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「今後が気になります! 」
      進展したのかな?(3巻まで読んでる)
      私は母智恵子が気になる(4巻早く読まなきゃ)
      「今後が気になります! 」
      進展したのかな?(3巻まで読んでる)
      私は母智恵子が気になる(4巻早く読まなきゃ)
      2013/06/12
  • 今回は、江戸川乱歩の本が登場!
    前作(3巻)よりもミステリー色が濃くなっているような気がする。

    ドラマ化される前に“ビブリア古書堂の事件手帖 (1) ”を夫婦で読んで、
    もしもドラマ化されるとしたら栞子さんは誰が適役か?
    と、他愛ない会話をした事がある。
    (ちなみに、2人とも思いつかなかった)
    意外にも早くドラマ化は実現し、果たしてヒロインは・・
    剛力彩芽さんだった。
    ドラマと、この本を同時進行のような形で読んだのだが、
    鎌倉の街並みは、映像で見ると懐かしさひとしおで、本を読む楽しさに拍車がかかった。

  • 江戸川乱歩作品を扱った長編。
    ビブリアのメディアミックスも華やかな昨今だが、もし映画化されるのならば、きっとこの4巻だろう。
    1本の映画を観てるようでいて、少年少女向け乱歩作品を読んでいるような、そんなハラハラドキドキ感で楽しめた作品。
    このシリーズも、もう後半になっちゃうのかぁ。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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