- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048915786
作品紹介・あらすじ
氷河期が訪れ、全ては氷の下に閉ざされた世界。人類は『白雪姫』という冷凍睡眠施設で眠り続け、そして、それを守るロボットたちが小さな村を形成し、細々と地下での生活を続けていた。副村長の少女ロボット・アマリリスは崩落事故による『白雪姫』の損傷や、年々パーツが劣化する村人たちのケアに心を砕く日々を送っていた。全ては-再び"人間"と共に歩む未来のために。しかしある時、村長の発した言葉に、アマリリスと仲間たちは戦慄する。「-人類は滅亡すべきだと思う」果たしてアマリリスたちが下す決断とは-!?機械たちの『生き方』を描く感動の物語。
感想・レビュー・書評
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どうしてもアイリス並みのインパクトを求めてしまうけど、それは酷というもの。それを抜きにしても楽しめる作品。
アイリスが『再生』 フリージアは『再起』なら、このアマリリスは『共存』でしょうか。
わりと厚めの388ページは絵本や童話のようなノリで読みやすい印象。
この感動を「半分こ」しませんか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここは地下にある閉ざされた氷の世界。
そこには人間達が眠る施設を守るロボット達が住み、生活していた。
しかしある日、偶然発見された部屋の中にあった1枚の映像を見て、彼らは人間達を生かすか殺すかの選択を迫られることに。
これはロボット達の「生き方」が描かれた物語。
毎度のことですが本当に読みやすい作品です。
キャラもそれぞれ個性的で、役割がはっきりしている感じです。
ロボット達の身近な生活が見れ、彼らの思いや苦悩が細かく描かれていて個人的に好きな作品でした。 -
こんな健気な存在、人間ではそうそう見つけられないね。でもまぁ、氷河期でも地表の状況は観測するだろうし、スノウホワイトのエネルギー源が大寒波の原因と同じってのも引っかかる。これだけの感情と思考能力を持っていながらマスターを見捨てられないのは、いいことにしておこうか。
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1巻完結。
数多あるライトノベルでも相当、辛辣なことを描いている。
話しの中で『人間』って助ける必要あるの?と問われてるシーンがあるけど、ここで言う『人間』とは種としての意味の他、『人間』らしく優雅で知的な『上流人』を指している、とも思った。そういう人達にとって他の輩はロボット同然に見えているんでしょうけど、その『ロボット』達の献身が無ければ『人間』など簡単に死ぬんだよ、と指弾している、との感想を持ちました。
物語ラストシーンの世界は救いでしょうか? -
SFチックなファンタジー、という印象のライトノベル。
序盤、世界観に馴染むまではちょっとしんどいかもしれないが、そこを越えれば、するすると読み進められる。話の筋としては面白い。また、SF作品が志向するような文学的な要素も楽しめる。が、後半、ややバタバタしている感じは否めない。
とりあえずアイスバーン君は格好いい、ということで。 -
あかん。100Pも読まれへんかった。
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ロボットたちがご主人様の目覚めを待ちながら細々と暮らす話。
このゆったりとした時間の流れというか優しい世界という感じが好き。
ご主人様が思ったような人格者ではなくても、たとえ誰かを蹴落としても助かりたいと思うエゴイストでも守りたいと思う気持ちは素晴らしいと思う。
「半分こ」という考え方が結果的にご主人様とロボットを救ったと思うと、優しい気持ちになれる。
アイスバーンの前職がまさかのあの職業。意外。
だからこそあのチャラチャラとしたキャラなのかもしれない。
それにしてもアマリリスが可愛いあい、ビスカリアってちょっと進撃の巨人のハンジさんっぽい。
ところでシークレットルームのエロビデオの需要は誰なのだろうか。男女なのはともかく男同士のものも存在するって……。
というよりも、ちゃんと仕事してくれ……。 -
泣けるラノベと噂を聞いて。
確かにラスト付近は泣けた。 -
氷河期が訪れ、すべてが氷の下に閉ざされた世界。
人間は冷凍冬眠施設で眠り続け、それを守るためのロボットたちは小さな村を形成し、細々と生活を続けていたが・・・。
機械たちの生き方を描く物語。
松山さんは世界観の雰囲気を出すのはホントにうまいですね!
キャラもしっかり立てるし、読んでいていつの間にか引き込まれてしまいます。
ただ、今回はロボットたちの立ち位置というか性能というか感情というかそのあたりに若干の違和感を感じました。
全体的なまとまりや伏線回収は素晴らしさを感じましたけど、そこだけがねぇ。