- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048916127
作品紹介・あらすじ
村中から忌み嫌われる転校生、舞原陽凪乃。焦げるような陽射しの下で彼女と心を通わせた響野一颯は、何を犠牲にしてでもその未来を守ると誓うのだが…。時は流れ、大学生になった一颯は、離れ離れになった彼女の想い出を片隅に残しつつ嶌本和奏と交際を始める。かけがえのない歳月が流れ和奏と共に生きる決意を固めた一颯だったが、ある日、音信不通だった"彼女"が約束通り現れて…。今そこにある愛と、忘れられるはずもなかった愛。『太陽』の恋愛ミステリー。
感想・レビュー・書評
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シリーズ5作目。
幼い頃共に辛い過去を過ごした一颯と陽凪乃。
ある事件を機に離れ離れになるも、大人になってまた現れて。
初恋の人と現在の恋人と。揺れる心のまま当時の衝撃的な真実を知るという物語。
主人公の身の上。物語もどこまでが真実で虚像か。
判断できないくらい物語とリンクしてて。
またページをめくる手が止まらない状態でした。
終盤の彼の大きな決断。
これで良かったと心からそう思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハッピーエンドのようなバッドエンドのような…
もやもやした感じで終わったけれど、でも、すっきり…
なんなんでしょうねw
でも心なしか、私と彼氏に似ていて…
彼氏を守りたい気持ちになれた。
これも、私にとっては共感する作品です。 -
シリーズ五冊目。他の話とつながっている部分もあって、また読み返したくなる。
2013/10/09 -
“今そこにある愛と、忘れられるはずもなかった愛。”
ロックなのかは分からないが安定した綾崎テイスト。
それにしても舞原一族は・・・ -
1人の青年の苦悩と後悔を描いたものだけど、陽凪乃や和奏の切ない思いも交錯して、読んでてもぐっと胸にくるお話でした
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一晩で読んでしまった小説。スピード感があるわけではないけど、テンポよく進む。恋愛の形はさまざま、、
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「陽の当たる教室で」
彼女の為に捨てた日常。
関係ない子供相手にここまでしても、誰一人として彼女と彼の味方になってくれないというのは残酷すぎるな…。
村に一人取り残された彼女はあの後どんな生活を送ったのだろう。
「陽射しの良い部屋」
心の底に居続ける存在は。
後悔無く彼女との関係が終わっていたら、こんなに引きずり続ける事もなかったのだろうな。
彼女は自分に自信が無いだけでなく、何処か彼の迷いに気付いて不安なのかもしれないな…。
「陽炎と月と太陽」
16年ぶりに再会した初恋の彼女は。
もう会えないと思いながらも想い続けていた相手との再会というのは衝撃的だろうな。
心の何処かで彼女との未来を想い続けていたからこそ、彼女を選んだのかもしれないな…。
「プロローグをもう一度」
救出された後に現れた幻影。
彼は本当に毎晩病院を抜け出し一人で冒険をしていたのだろうか。
極限まで憔悴しきり生死を彷徨った挙句この様な現実を突きつけられれば誰だって壊れてしまうだろうな…。
「陽光の下で君といつまでも」
全てを知っていた彼女と共に。
彼の見えている世界は始めから彼女には見えていなかったのか…。
本人にしか分からない事だが、現実に気付かない方が幸せな場合もあるんだろうな。