なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫 の 1-7)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.69
  • (41)
  • (86)
  • (88)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 810
感想 : 86
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048916202

作品紹介・あらすじ

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋ったその「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです。さらにうさぎさんは、ゆかりくんにもその『縁』を見る力があると言います。そうして一人と一匹は、恋人や親友、家族などの『縁』をめぐるトラブルに巻き込まれ…?人と人との"こころのつながり"を描いた、ハートウォーミング・ストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 野崎まどさんの小説で、ほんわかとした学園もの。安心して読める。
    そして私の敬愛してやまない動物が登場する。うさぎさん。
    友情、愛情、家族など、さざまなつながり、人と人との縁に関するストーリー。
    機内に案内されてから出発が遅れた福岡空港発羽田空港行きの飛行機で読み終わりました。

  • ヤられた♪
    西院さんは有能過ぎるし、茅弥さんは優しい過ぎる。
    ゆかりくんは真っ直ぐ過ぎて……うさぎことうさぎさんは可愛い過ぎる♪

    野崎まど先生 全開で短い掛け合いに クスっと笑わせてくれて 全体的にドタバタコメディーだと 肩の力抜いて読んでたのに…四話の「死人の縁」は泣かせられた。

    【縁】って自分の物だから本当は自分がバタバタして、大切にしないといけない事を改めて感じさせてくれた。

    これ!バビロン書いた著者?って思ってしまう位の隠れた?名作♪

    続きもすぐ読もう♪

  • ほっこりとした作品でした。ちょっとだけファンタジーで、安心して読むことができる作品。後味も良いナイスな作品でした。

  • まど作品なので買いました。これまでの作風から、何時誰がどんな目に会うか分からないなとビクつきながら読み始めましたが、作者の持ち味であるコメディ部分が多く、オチもひねくれず素直に一つ一つの話が閉じてて拍子抜け。
    森見作品の大学生活から男成分を減らしたような感じで、こういうのも書けるんだなー、とスラスラ読めました。続き出るなら読みたい

  • 野崎まどさんの本ということで、古本屋で購入。設定が大学生ということで、懐かしくもあり、ほんわかした内容だった。同著者のknowはおすすめ。現在、タイタンを読書中。

  • 主人公ゆかりの雰囲気がなんとなく好き。うさぎさんとのゆるいやりとりも楽しい。

  • 『know』とか『2』の方がずっと良い。ややインパクトに欠ける。野崎まど作品は読破せねばという強い意志を持った人以外は、特に読まなくて良い。

  • これも何かの縁であったお話。    
    良縁で結ばれる男女。   
    友誼の縁で繋がる友。   
    血で繋がる家族の縁。   
    切って告別死人の縁。   

    良いお話だった。     心に染み入る物語。

  • 久しぶりの表紙買い。うさぎが可愛くて…
    読み終わって、ほんわかとする本でした。
    2巻目希望します。

    うさぎさん可愛かったわぁ。

  • 野崎まどっていうことだけで、
    この作品の感想を書こうとすると
    どうしてもネタバレっぽくなるので、
    とりあえず未読の方はご遠慮ください。

    結論だけ先に申し上げると、僕はこの作品を支持します。

    とりあえず読み始めとしては
    「なんてMW文庫らしすぎる作風なんだ!」
    って言う感想。

    今までの野崎まど作品を読んでる人間からすると、
    拍子抜けも良い所な良質クオリティ。
    とても同じ人間が書いてるとは思えない。

    だけどそれは、野崎まどを知ってるからこその驚き。

    野崎まどファン的には、いつもの捻くれたコメディパートや、
    最後に必ず来るどんでん返しを期待して読んでるはずですが、
    その期待は全て裏切られます。

    つまりこの作品自体が、野崎まど作品史上におけるどんでん返し。

    その裏切りに対してきっと批判も出るでしょう。
    だけど個人的には、野崎まどがこんな純粋に感動できる、
    毒の無い作品を、世に送り出せる事を評価したい。
    ただ、」この評価はこの作品だけに送るものではない。
    きっともう気付いてる読者諸兄もいるでしょうが、本当に恐れるべきは、

    次回作以降、野崎まど作品を読むときに、
    どんでん返しが来ない可能性をも警戒しなくてはいけないという事。

    つまり今までの『野崎まど=どんでん返し』という公式は崩れ、
    また不意打ちの様に、いつくるか解らないどんでん返しを楽しめる。

    個人的にはここが評価ポイント。
    もちろんこの作品が純粋に気持ち良く楽しめたのは事実。
    だからこそ、毒の無いまどと、毒のあるまどが、
    どちらでも面白いのにどちらか解らないという状況が、
    否が応でも次回作の期待を高めるのである。

    いやいやお見事な心理戦。さすがです。。

全86件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野崎まどの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×