なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫 の 1-7)
- アスキー・メディアワークス (2013年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048916202
感想・レビュー・書評
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終盤に向かって話がどんどん盛り上がっていく。ステキな話で終えて気持ちがスッキリ。ウサギさんがかわいらしく、ゆかりくんとの掛け合いはさすがの太いご縁!続編も良いコンビネーションを見せてくれそう笑
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こういうわかりやすい、ほのぼのラノベも書く人やったんやな!
マイルド森見登美彦感強いなー、特に京都やと思うけど大学の描写やキャラ造形がかなり森見登美彦。
まあでも、ひどいこともおきんし安心して読めるな。
これはなにげにあとがきが一番良かったかな笑 -
大学の自治会で才媛の先輩のもと雑用全般に奔走するゆかり青年と、人の縁の紐を結んだり切ったり出来る喋るうさぎさんの縁に纏わる日々が、等身大のほのぼのさで和む。憧れの人を描き続ける人、可愛い自転車の自作、故人との縁からの解放等。ごはんやゲームを要求したり、命の危機にぷるぷるしたりするうさぎさんが可愛い。
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なんだこれは!白野﨑まどか!メディアワークス文庫の王道みたいな話を書いちゃって!って、メディアワークス文庫だ、これ。
と、読了後に不条理な叫びを発してしまったけど、「人の縁」をテーマにした四編の物語はとても楽しく読めた。なんとなく、主人公たちのキャラ分けや本来見えないものが見えて解決云々というプロットに既視感はあるが、それでありながら少しずつ表現をずらして面白くさせるのはさすがの著者の力量。
毒の無さは物足りないがそれは詮無いこと。きっちりハートウォーミングしてたのが面白い。 -
2013年4月メディアワークス文庫刊。4つの連作短編。アニメの原作者に野崎さんの名前を見つけて、この本に行き当たりました。4編とも、「それはなにかの縁だった」で始まる楽しいお話です。最終話が洒落ていて、「これも」と、うさぎが言う「なにかの縁じゃ」というフレーズが心に残ります。なぜうさぎなんだろう。
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うさぎさんと一緒に縁を結んだり見守ったりな話。
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可もなく不可もなく。中村航とかああいう感じのさらっとした設定に小気味いい掛け合いが混ざる感じだった。
短編仕立てだから仕方ないのかもしれないが、もう少しキャラに感情移入できるような何かが欲しかった。 -
全編通してほっこりという、らしからぬと言えばらしからぬ、しかし随所のテンポはらしいとも言え。
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野崎まどといえばまとまったと見せ掛けてどんでん返しのどんでん返しで全部ひっくり返す作風に食傷気味だったけれど、これは普通にほのぼのいい話だった。
縁をうさぎが結んだり、耳をハサミのようにして切ったりというのが設定として面白い。
大学の奇抜なサークルの数々もいい。
ちょっと泣けるいい話でよかったけれど、茶化した地の文が多くてうざかった。
ところで、水面から生える二本のうさぎの耳は犬神家じゃないのか。
八つ墓村って読んだことあったっけ?
内容が記憶にないので、もしかしたら似たようなシーンが八つ墓村にもあるのかもだけれど。
作家が間違えるか?
わざとなのか? -
いいなー、ウサギ。
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ある日、目に不具合を感じた。
ある日、妙なものをみかけた。
ある日…喋るうさぎと出会った。
そしてうっかり太い縁を切られた(笑)
それを修復してもらうため、がんばる主人公。
そしてふと、切られたのに…という現実に気がつく。
すぐに気がつかなかったという事は
かなりの善人です。
そして喋るうさぎは、日々の生活のグレードアップ化が
素晴らしいほどうらやましいです。
というより、貢ぎさんになっている彼女の手腕が
突っ込みたいほど素敵です。
これ、後でばれても正攻法でどうにかしそうな…。
次々と繋いでいく縁。
そしてすっかり忘れていた
うさぎのもうひとつ出来る事。
解放される、とは、まさにこの状態です。
きらきらとした思い出になって
いつかそっと取り出して。
ゆっくりと、時間が流れる事でしょう。
……という綺麗な〆ではありましたが
根本が解決されていません。
結んで終了かと思ったら、まさかの捜索が!?w -
縁を結ぶ人語を喋るうさぎと,大学生が人の縁をつなぐ連作短編集。
乙女チックな内容だが,ところどころ入るシュールなツッコミがいい。 -
普通の話だった…。
この作者さんに求めてるものは違うものなのでちょっと残念。 -
可愛いうさぎさん可愛い。
会長に愛されてどんどん丸くなればいいと思うよ。
可愛いお話やった。
続編があるなら読みたいって思うくらいの可愛いお話。 -
あらすじの"ハートウォーミング"という言葉に「でもどこかで変わるんだよね?」と、終盤までいつもの野崎まどを期待していました。
結局今回は最後までほのぼのしてました。こういうのもありっちゃありだけどもね。。。 -
主人公がお人よし!うさぎさんかわいい!
でもまさか最後までちゃんとハートフルストーリーとは…。てっきりオチがあると思ってました。良かった。
自転車の話が好きです。実物が見てみたい。 -
大学生の波多野ゆかりは、ひょんなことから、人の「縁」をつないだり切ったりする神様(のようなもの)であるうさぎさんに出会う。
うっかり切られた自分の縁を再びつないでもらうため、ゆかりはうさぎさんの仕事を手伝い、人の縁を繋ぐべく奔走する。
文体は軽く、サクサク読める。
随所にシュール系の笑いを織り交ぜてくるが、若干の上滑り感が拭えない。
「縁」というテーマは面白いけれど、欲を言えば、ストーリーにもう一捻り欲しかった。 -
野崎まど?
っと思ってしまった(笑)
普通の大学生の普通に青春のはなし。でも、人のためにのみ頑張る話。
今までが今までだったので、気合い入れて読み出してしまってちょっと驚きましたが、
普通に青春っていいなって、頑張れって思いました。
大学時代ももっと青春したかったな。単科じゃ難しいか。 -
縁のお話
あまりにも今までの作品と毛色が違っていて
あれ?自分は今、野崎まど読んでるんだっけ?
と困惑してしまった
だからといって内容に文句があるわけでもなくほっこりした
少し楽しみにしていた作者紹介欄が意外な程普通だったのが残念 -
愉快なうさぎさんとの切なくてちょっぴり泣ける話。何が心に残るというわけではないんだけれど、所謂ハートウォーミングな話で、読んでいる最中は涙が出てきた。
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まど作品なので買いました。これまでの作風から、何時誰がどんな目に会うか分からないなとビクつきながら読み始めましたが、作者の持ち味であるコメディ部分が多く、オチもひねくれず素直に一つ一つの話が閉じてて拍子抜け。
森見作品の大学生活から男成分を減らしたような感じで、こういうのも書けるんだなー、とスラスラ読めました。続き出るなら読みたい