香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2013年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048917513
作品紹介・あらすじ
犬並みの嗅覚をもつ食いしん坊な女子大生・秋山結月。彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通した香道宗家跡取り・神門千尋(家出中!)だった。ほのかに香る謎を紐解くアロマミステリー。
感想・レビュー・書評
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記憶に繋がる香りって結構あります。
思い出と一緒によみがえる香りが多いほどいろんな経験してきたのだと気付かされます。
ただ想像してみたけど群青色の香りが素敵なイメージだけしかわからないのが悔しい。
これからその域に達していける経験したいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
香りにまつわる3篇の連作短編。
『目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない』
香りを聴くというのは綺麗だな -
香りをテーマにしたミステリー。ミステリーにからめた愛情あふれるドラマが繰り広げられる。
香りをテーマに、というのが真新しく、またあまりメジャーではない香道の文化にも触れられる面白い物語。
作中、香りを表現する際に風景に例えられる、しかもその風景描写が精緻なもので目の前にその光景が広がっているかのように感じることができた。
香りを風景で捉える新鮮さ、そして豊かな文章表現。興味を惹かれる心安らぐ作品。
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異常なほどの嗅覚を持つ女子大生が香道家の跡取り息子と”香り”を鍵に謎を明らかにしていくライトミステリー。
3つのエピソードが語られるが、どれも結構切ない。
とくに最初の話は他の話がハッピーエンドに落ち着くのに対して、この話はもはや手放しのハッピーエンドにはなりえない喪失感があって胸が痛い。けれどそれだけに個人的には一番好きなお話。
これは作者の作品としてはかなり初期のものなので、伏線の貼り方とか語り口が少し弱い気がする。
あと主人公と御曹司との間に恋愛要素がほとんどないのは個人的には残念だ^^ 続巻があれば、そういう展開もあったのかな? -
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軽く楽しく読める連作ミステリー。犬並みの嗅覚をもつ女子大生と、香道の跡取り息子が、香りにまつわる謎を解く。香りを文章で表現するのはなかなか難しいように思うけれど、食べ物のいい匂いが伝わってくる。アールグレイやハーブティーが飲みたくなった。
香道が登場するミステリーを読んだのは初めてかも。もう少しつっこんで知りたかった。白檀、沈香、伽羅。言葉の響きだけでミヤビ。友人が愛する芸人ランジャタイの由来を知った。蘭奢待。 -
うんうん、珍獣使いパターン好きです。主人公も元気で好き。ぜひ続編も読みたい。
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新しめの作品かと思いきや、そうでも無かったみたい。ということは、続編は出てないのかな?
主要人物や街の情景など、これで舞台設定が整ったかな、ここから本編開始かな、という読後の印象だったので、続編出てないならちょっと惜しいなぁ。
香りっていうテーマ、興味深いのだけど。