香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 394
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048917513

作品紹介・あらすじ

犬並みの嗅覚をもつ食いしん坊な女子大生・秋山結月。彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通した香道宗家跡取り・神門千尋(家出中!)だった。ほのかに香る謎を紐解くアロマミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 記憶に繋がる香りって結構あります。
    思い出と一緒によみがえる香りが多いほどいろんな経験してきたのだと気付かされます。
    ただ想像してみたけど群青色の香りが素敵なイメージだけしかわからないのが悔しい。
    これからその域に達していける経験したいなぁ。

  • 香道というものを大学の頃にちょっと耳に挟んだが、現実感が全く湧かなかったが、本書を読んでなんとなくは分かった気がする。ある程度の香道についての知識が得られて良かった。

    千尋の過去が凄く気になる。恐らくお父さんとの喧嘩はなかなかのものだったのだろうなとは性格から予想する(笑)
    調香師と付き合ってたってのが気になった。隆平が言うから、友情的な付き合いじゃなく恋愛的な付き合いだったのだろうなぁ。お父さんにも反対されたって言ってたしな。
    お父さんの話は出てきたが、お母さんの話は出て来なかったな。

    啓太くん、もう知ることが出来ないと思われた想いが解かれたのは良かった。両想いだったんだな…。

    愛美の件で、千尋が協力してくれたとこ良かった。ずぶ濡れの結月に傘をさしかけるとこはぐっときた。
    普段は雑にあしらう千尋だけど、やっぱ優しいんだねちゃんと。

    それにしても結月の嗅覚ほんと凄いな。だいぶ特殊過ぎて有り得るのかなって思うけど、そこは都合だな。
    香道の者より鼻が良いっていうのはやっぱり気になるけども。

    続きが出るのなら読みたいな。

  • 香りにまつわる3篇の連作短編。
    『目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない』
    香りを聴くというのは綺麗だな

  •  香りをテーマにしたミステリー。ミステリーにからめた愛情あふれるドラマが繰り広げられる。

     香りをテーマに、というのが真新しく、またあまりメジャーではない香道の文化にも触れられる面白い物語。

     作中、香りを表現する際に風景に例えられる、しかもその風景描写が精緻なもので目の前にその光景が広がっているかのように感じることができた。
     香りを風景で捉える新鮮さ、そして豊かな文章表現。興味を惹かれる心安らぐ作品。

  • ヒロインの特殊能力が凄い割に、そんなに生かし切れてない中途半端感が有って

    あとがきで迷走したと有って、成程と思った

  • 異常なほどの嗅覚を持つ女子大生が香道家の跡取り息子と”香り”を鍵に謎を明らかにしていくライトミステリー。
    3つのエピソードが語られるが、どれも結構切ない。
    とくに最初の話は他の話がハッピーエンドに落ち着くのに対して、この話はもはや手放しのハッピーエンドにはなりえない喪失感があって胸が痛い。けれどそれだけに個人的には一番好きなお話。

    これは作者の作品としてはかなり初期のものなので、伏線の貼り方とか語り口が少し弱い気がする。
    あと主人公と御曹司との間に恋愛要素がほとんどないのは個人的には残念だ^^ 続巻があれば、そういう展開もあったのかな?

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 軽く楽しく読める連作ミステリー。犬並みの嗅覚をもつ女子大生と、香道の跡取り息子が、香りにまつわる謎を解く。香りを文章で表現するのはなかなか難しいように思うけれど、食べ物のいい匂いが伝わってくる。アールグレイやハーブティーが飲みたくなった。

    香道が登場するミステリーを読んだのは初めてかも。もう少しつっこんで知りたかった。白檀、沈香、伽羅。言葉の響きだけでミヤビ。友人が愛する芸人ランジャタイの由来を知った。蘭奢待。

  • うんうん、珍獣使いパターン好きです。主人公も元気で好き。ぜひ続編も読みたい。

  • 新しめの作品かと思いきや、そうでも無かったみたい。ということは、続編は出てないのかな?

    主要人物や街の情景など、これで舞台設定が整ったかな、ここから本編開始かな、という読後の印象だったので、続編出てないならちょっと惜しいなぁ。

    香りっていうテーマ、興味深いのだけど。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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