あやかしとおばんざい ~ふたごの京都妖怪ごはん日記~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 204
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048922272

作品紹介・あらすじ

『からくさ図書館来客簿』の仲町六絵が京都を舞台に贈る、あやかしとのおいしい遊戯の物語。

進学のため金沢から京都へ引っ越してきた、双子の兄妹の直史とまどか。
見知らぬ土地で暮らし始めたふたりはある日、あやかしと人間との間を取り持つ神・ククリ姫と出会う。
彼女の願いは、かつて文豪・泉鏡花がしたように、あやかしを語り命を与える「語り手」に直史がなることだった。
そのお礼は、葛菓子にタイの棒寿司、故郷の味の治部煮などなど、おいしい海山の幸。
かくして、あやかしを語り、あやかしと食卓を囲む、二人の不思議でおいしい新生活が始まることになり……。
悠久の古都・京都で語られる、異類交遊ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪大好きだけど、神様大好きだけど、なんだかなぁ…
    書き方といい、次は読まないかも…

  • 報酬は美味しい食べ物。
    妖などと過ごす日々や物語よりも、食べ物に関する話題が多かったような。
    ネットにアップロードする限り、上から目線でのコメントや色んな意見があるのは仕方ないだろうな。

  • からくさ図書館の方はずーっと前に1巻を読んだきりだったから、一致する登場人物がわからなかった。
    金沢推しがすごい。
    ネットで上から目線なコメントする人の心境はまぁなんか納得。

  • ふたごの京都妖怪日記じゃなくて、ごはん日記なんや…と、ちょっと笑ってしまったけれど、ごはん日記なのがたまらない。
    おいしそう…。
    著者は何もかもを丁寧にしはる方なんかな。ほんで、金沢の方なんかな?

    一日にまとめてイッキ読みしたいボリュームと内容やねんけど、なかなかそういうわけにはいかないのでちまちま読むことに…。
    さらに残念なことに、花送の話は章の途中で数日読むのを途絶えさせたので、若干集中しきれへんところがあった。残念…。

    まあそれも込みで読書なんやけども、最終章はめちゃくちゃ面白かったよ…。
    著者はこういう気持ちで、文章を書いてきてはるんかなあと思った。
    そう言われてみたら、あやかしに依頼されて物語を作る、っていう設定は、そうとう面白いなと…(今更かい)。

    直史くんが、ええ子やねんけど若干この田舎臭いというか(誉めております)もっちゃりしてるというか(誉めております)ちゅう具合なので、どうしてもそのペースにふわ~っと読んじゃうけど、なかなかアグレッシブなことをしてるな、このふたご…(笑)。

    二次創作の感想を書くときは、できるだけ否定的なことを書かないように気をつけるけれど、こういったプロの小説の感想を書くときは、好みでなかったのならそうと、もっとこういう展開にしてほしかったのならそうと、わりと、書いてしまう。
    ちゅうのは、小説は、ちゅうか芸術は、すべての人に受け入られるものではないと思うから。
    受け入れられないものあるし、受け入れられないからそれが劣っているというものでもない。
    だって、読むほうも好みはそれぞれなんだもの。ひとつの系統の小説しかなくなったら、どうしようもないよ…。

    とはいえ、書く人だって人間やから、否定されると悲しいよね…。
    ほんま、小説家に限らず、創作をする方々は、否定される以上に受け入れられると思っていてほしいな。
    創作できひん身としては、作ってほしいもん。

    おいしいものを食べて、おいしいものから成功の体験を思い出して、ほんで私らに物語という栄養を与えてほしいな。
    ああそうか、ここで語られてる妖怪たちは、私らなのかも。
    私ら自身のことではないのに、このお話を読んでなんだかシンクロした気分になったのは、妖怪と同じように私も栄養をもらった気になったからやわ。

    著者のこういう世界、ほんま、好きやなあ…。

    物語は、書くものでも読むものでもなく、声に出して語るものやったのか。なるほど。物「語り」やもんね…。

    それにしても、樋口一葉の話はめっちゃ面白かった!!
    たけくらべも、樋口一葉も知ってるけど、樋口一葉がこういう人とは知らなかった…(あ、ある程度はフィクションなの?)。

    あと、土曜の夕方に小豆洗いのおじいさんが出てくるアニメが放送してたのは昭和のころやと思うけど、大丈夫!?
    え、私が知らんだけで、今もやってんの(笑)?

    からくさシリーズがちらっと出てくるのも、めっちゃよかった。
    おばんざいも続編があるのかな?

  • 妖の命の糧は人間に語り継がれること。
    進学のため金沢から京都へ引っ越してきた双子の兄妹が、白山の女神ククリ姫の頼みで妖を描くブログを始める。
    報酬は妖たちからもたらされる美味しい料理や食材。

    兄妹も神も金沢の者なのに京都が舞台の必要性がよくわからないが、これから判明するのだろうか。

    それはさておき、出てくる料理がどれも美味しそうでたまらない。
    美味しそうなお酒の描写もって妖と一緒に冷酒を飲みたくなってしまった。

    美味しいものを一緒に食べる、それは幸せな風景の一つでもある。
    人に忘れられると消えてしまう儚い存在でもある妖は、寿命の短い人間を送る立場でもある。
    そんな切なさと優しさと美味しさがあふれたほっこりとした作品だった。
    泉鏡花の作がモチーフになっているので、知っているとより楽しめるのかもしれない。

  • 【テーマ:可笑し】 「おばんざい」とは「ふんだんのおかず」のこと。金沢育ち(泉鏡花の故郷)の双子が京都で織りなす、あやかしとの不思議でおいしい新生活
    「あやかしの心を作るのが食べ物」 あやかしの願いに応えたお礼はおいしい海山の幸

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 妖がなんだか人間より欲が無くて優しいため、ほっこりする内容になってます。
    さらりと読めますが、物足りない感じ。

  • 進学のために地元から京都へ出てきた双子。
    そこで再会したのは、兄が昔出会った兎。

    連続短編になっていて、双子の実家が食器屋なので
    料理をきっちりしているのがもう…。
    妹はカフェを目指している、という事で
    毎度毎度、美味しそうなものが出てきます。

    妖怪、と言っても、出てくる者は
    怖いもの、ではなく、ほんわかするもの。
    そもそも妖怪は、人の行いを戒める存在。
    隣近所と同じように、手を取り合って生活していけるなら
    それはそれで面白いかと。

  • 2017/3/27宝塚西図書館から借りた。

  • かわいいお話で、読みやすかった。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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