風歌封想 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2016年7月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048922609
作品紹介・あらすじ
最後に一度だけ私は冒険してみます。
拝啓、舞原和颯様。
風の便りであなたのことを聞きました。
8年前に別れた恋人に一目会いたい。
夢に破れ、長く陰鬱な後悔の時を経て30歳になった彼女は、節目の年に開催された同窓会に出席する。かつての恋人との再会は叶わなかったものの、友人に促され、彼女は自らの想いを手紙に託すことにするのだが……。
きっと、誰にだって忘れられない恋がある。
往復書簡で綴られる『風』の恋愛ミステリー。
感想・レビュー・書評
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花鳥風月シリーズ6作目。
過去に別れた恋人との手紙のやりとりを。
「風の便り」をキーワードに綴られた物語。
様々な章を手紙形式。
その中で個人と背景が少し混乱する事も。
総じて純粋で綺麗なストーリーといったところ。
学生時代の夢を抱くも破れ現実に生きる。
その中でも捨てきれずに抱いていた希望。
それが終盤でどうなっていくか。
こちらも面白い1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手紙のやり取りという形で綴られていく話
その時間差も含めての
たくさんのすれ違い -
【最後に一度だけ、私は冒険してみます】
拝啓、舞原和颯様。
風の便りであなたのことを聞きました。
8年前に別れた恋人に一目会いたい。
夢に破れ、長く陰鬱な後悔の時を経て30歳になった彼女は、節目の年に開催された同窓会に出席する。かつての恋人との再会は叶わなかったものの、友人に促され、彼女は自らの想いを手紙に託すことにするのだが……。
きっと、誰にだって忘れられない恋がある。
往復書簡で綴られる『風』の恋愛ミステリー。 -
綾崎隼が描く『花鳥風月』シリーズ。
彼女の手紙はかつての恋人へ
彼の返信は別の道を歩む彼女へ
自らの想いを手紙に託すことで
二人は本当の想いに気がついてゆく・・・
往復書簡で綴られる『風』の恋愛ミステリー。 -
今の時代だからこそ手紙を書く意味とか書く衝動とかに思いを馳せてしまう。この小説はまさに手紙だからこそ自分の本心を整理し、さらけ出せたのだと思う。素敵な物語だったなぁ。
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単純すぎる叙述トリックにひっかかった・・・今回はそこが主眼で物語性はちょっと弱かったなー。でも、今後の刊行予定がわかったのは良かった!そして三木さん独立したんやな。やはり今後は編集エージェントの世の中になるんやなー
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花鳥風月シリーズ、終盤。
最後の一冊は、すごくシンプルな恋愛。
もう一度、シリーズを最初から読みたい、それを促す最終本 -
ん?なんかどういうこと?って感じだったけど、なーるほどね。面白かった。
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今の時代にはすっかり珍しくなった、手紙のやり取りをメインにした物語。
純粋な気持ちゆえに痛みを感じるような作品でした。
ただでは終わらないはずと思いながら読んでいましたが、やはり仕込んでいた仕掛けも良かったです。